商標登録

ドクター中松について、なんとなくネットで見て回ってたら(なんで?)、「商標登録」というワードに行き着いた。
行き着くってほど果てにある単語でもないし、知らない単語ってわけでもないのだが、ちょいと興味がわいてしまったのである。
そこで、特許電子図書館にアクセスしてみた。
特許電子図書館は、オンライン上で商標登録やら、特許・実用新案やらを検索出来るところである。
 
最初はドクター中松こと、中松義郎氏の取得した特許・実用新案について見てみようかと思ったのだが、ふとかつて聞いた「コナミがゲーム関連でものすごい数の単語を商標登録した」という言葉を思い出し商標登録の検索へ。
しかし、コナミを軸にした検索もあんまり面白くなさそうだったので、ここは一つ適当に単語を入れてみようということになった。いい加減なものである。
で、とりあえず最初に入れてみた単語は「サバ」。サバである。魚のサバはあまりに一般的な名詞なので、当然「サバ」の二文字での登録は存在しなかった。
しかし「サバ」という2文字を含んだ登録も表示されているので、なんとなしに眺めていると・・・。
サバサバおばさん」という登録があった。昭和60年に本高砂屋という会社が登録したものである。登録内容のページにはイメージ画像を見ることの出来る欄がついているが、そこにキャラクターの絵が描かれているわけではなく、「サバサバおばさん」と無機質にゴシック体で書かれているだけなので、どうもキャラクター商品ではないらしい。しかも平成8年には更新出願されている(翌年に登録更新)。どうやら商標として更新することが有意義なくらいにはお金になっているらしい。「サバサバおばさん」。まあ、単純に登録期間が満了になったので惰性で更新しているだけかもしれないが(この辺の仕組みを良く知らない。不勉強で申し訳ない)。
で、サバ。もうちょいと眺めていると「サバ課長」なるものを発見。これはどうやらキャラクター物である。しかもあの電通登録している。
実は有名?少なくともわしはお目にかかったことがない。そこでネット検索してみると、結構引っかかる。どうやらサバ課長は意外とメジャーな代物らしい。ならばもはや語るまい。そんなメジャーな物体にはこの妄語録で語られる資格はないのだ。
 
そんでついで検索にかけたキーワードは「信長」である。信長。言うまでもなく「岐阜」という名前を決めたあのお方である。
調べてみると、お酒やら、ゲームやら結構な数が登録されている。「これは意外と順当なものばかりか?」と思ってみてみると・・・。
「織田信長」発見。いや、この名前だけ見ても、「そういう商品あっても存外不思議ではないな」って感じなのだが。
これが「お菓子、パン」の分類で登録されているのだ。「織田信長」って名前のパン・・・?想像に難い。一体どういうパンなのか・・・。
夢のない(?)見方をすれば、おそらく和菓子なのだろうが(それなら無難にありうる)、しかしやはり想像してしまう。パンだとすれば中には何が入っているのだろう?
きっと何か信長っぽいものが入っているに違いない。
「信長」関連でさらに見ていくと、「信長まつり」なるもの発見。これは「和服」関連なのだが、「信長まつり」のワードだけで想像していくとなんか怖い。虐殺のにおいがする。きっと祭りのシメは直火による比叡山のライトアップなのだろう。恋人たちもウットリである。
「天才信長ファンド」なる商品も存在した。詐欺臭い響きもあるが、静岡銀行のれっきとした金融商品らしい。天才という単語が頭につくだけで、ものすごく軽く聞こえる。
「信長」で結構拾えたので、調子に乗って今度は「関白」である。がこれは、ヒットが少ない。面白かったのは「恋人関白」(家電製品関連)くらいなもんである。家電製品と「恋人」、「関白」。いずれもマッチしない。一体どんな商品が生み出されたのだろう? 残念ながら商品のイメージ画像はついてないのだ。
 
「宇宙」について調べてみる。「宇宙」の名を冠する商品。これは壮大な単語である分、他の単語と組みあわさり、さらに「商品」という物体になったときの虚脱感に素晴らしいものがあるに違いないと思って調べてみると・・・。
宇宙開闢神仏両界曼茶羅」(うちゅうかいびゃくしんぶつりょうかいまんだら)なる商標にぶつかった。これはかなりキテる。どうも、新興宗教である「阿含宗」の商品らしい。ここでは本題でないので細かい説明は割愛するけど、「阿含宗」とは桐山靖雄という人が主催している宗教団体で、超能力のようなパフォーマンスで信者からの信仰を獲得している宗教団体である(勿論それが全てではないし、そのパフォーマンスについてトリックだという指摘がされている)。
これは、かなり多くの分野の商品で商標登録されている。以下に登録分野を挙げるがこれが全てではない。
  • 失禁用おむつ
  • 絶縁手袋
  • クッション,座布団,まくら,マットレス
  • つけづめ,つけまつ毛
  • ひげそり用具入れ,ペディキュアセット,まつ毛カール器,マニキュアセット
  • 耳かき
  • はえ取り紙
  • ガス湯沸かし器,加熱器,調理台,バーベキューグリル,流し台,アイスボックス,氷冷蔵庫,家庭用浄水器,浴槽類,あんどん,ちょうちん,ガスランプ,石油ランプ,家庭用汚水浄化槽,家庭用し尿処理槽,家庭用ごみ焼却炉,洗浄機能付き便座,洗面所用消毒剤ディスペンサー,便器,和式便器用いす,ほや,あんか,かいろ,かいろ灰,湯たんぽ,化学物質を充てんした保温保冷具

はっきりいって、阿含宗以外の誰が「宇宙開闢神仏両界曼茶羅」などという正体不明の単語で商品を出して利益を上げるのか知れたものではないが(商標として登録する以上、他の業者なり個人なりがその商標で利益を上げることを危惧したってことだよね?)、何にしても商魂たくましいことである。

それにしても「失禁用おむつ」って・・・。この病的な響きすらある宗教用語を印刷されたオムツをしているお年寄りは嫌である。っていうか、奇跡の力で何とかするんじゃないのだろうか? それに宗教団体がせっせと商標登録してるのを見て、信者の方は信仰が醒めたりしないのだろうか?

まあ、宗教談話はこのくらいで「宇宙」の話にもどろじゃないか。

宇宙のハリケーン」なる商標発見。空気のない宇宙と気象用語の組み合わせは相当に馬鹿だし、一体何の商品を連想すればいいのか困難であるが、これは「日本酒」らしい。飲むとやはり納得するほど「宇宙のハリケーン」なのだろうか?飲んでみないことにはわからない。

商標登録。これはかなり深い世界である。どうも「思いついたらとりあえず登録しとけ」ってな空気がプンプン漂う商標がこの世には相当あるらしい。今回調べたものが全てでないのは当然である。これからも時々思いついては商標登録を検索するという、ささやかの楽しみがわしを待っていると思われる。

おまけ-最後の最後に、中松義郎氏に関する特許・実用新案を調べたところ2001年1月に「IT」を特許出願していたことが判明。何事かと思って詳細を見てみると、インフォメーション・テクノロジーとは全くを持って無縁の「靴に駆動装置をつけたローラースケートっぽいもの」であった。「IT革命」が流行語大賞に輝いたのは2000年12月のこと。これって間違いなく狙った代物だよなあ・・・。大ハズレだけど

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