儲け話

これにて3度目になるが、オンライン仮想空間「セカンドライフ」の話である。
初めて読んだり、内容を忘れてしまったりしている人のために、これまで書いたセカンドライフについてのあらすじを紹介しよう。

これまでのあらすじ
 
特にここ最近は、まじめなテレビニュースや新聞でも取り上げられるようになった「セカンドライフ」。
当ブログ著者Zingorohは2007年3月の頭にこの世界に飛び込んでみた。ゲーム世界でのものづくりにハマるZingoroh。
しかし、マスコミとマスコミによる情報提供のみを「セカンドライフ」を知る窓口としている人々にとって、セカンドライフはそういう創造性のあるゲームとは映っていなかった!
マスコミが人々に伝えたセカンドライフの姿、それは「ゲーム内の通貨が現実のお金へと換金できるゲーム、ゲーム内での作業で、現実の金を稼げるゲーム」という、偏った姿であった!
「このゲームでマジ儲けできる日本人なんてまずいねーよ!」と怒りをあらわにし、ブログ内で訴えるZingoroh 。「日本円にしたら小額の取引ばっかだし、時給換算したら悲惨なことにあるぞ! まあ、ゲーム内の土地取引を現実のお金ですればそれが一番儲かるといえば儲かるかもね!あくまで「かも」だよ!」と声を荒げる。
しかし悲しいかな、このブログは開始(2007年1月)以来やっとこさアクセス数250件を越えるにとどまる、超弱小ブログだったのだ!

 
……とまあ、これがほぼ前回までのあらすじである。
マスコミ各位はセカンドライフのゲーム通貨が現実のドルに結びついてることをやたら強調し、易々と金儲けが出来ると思い込んだ気の毒な人たちを、2週間程度で撤退させるという螺旋構造を作り上げてしまった。
そんなセカンドライフ、有名人で参入していた人がいる。
シャ乱Qのメンバー、はたけ氏である。
このお方はわしよりも早い時期にセカンドライフに加わり、そのことを自身のブログ内で書いてきたのである。
わしはシャ乱Qの曲はろくに知らないが、セカンドライフに理解を示し、積極的に楽しんでいるのであろうはたけ氏に敬意を表し、もしも「わたし最新のことに敏感なんです。セカンドライフにはずっと注目してきました」的な佐藤藍子が出てきた日には、断固はたけ氏を盛りたてて応援しようかなと思っていた。
だがしかし、ここに来て風向きが、わしの中でのはたけ氏に対する評価が大きく変わってしまう出来事がおきてしまった。
それは「セカンドライフ内で47都道府県分のSIMを作る」計画である。
これははたけ氏が自身のブログ内で書いた記事に起因しているとか何とかで、日本の各県の名前のSIMをつくる!というものである。これは、セカンドライフを知らない人にとっては文章だけ見れば何のことやらさっぱりのことだと思うが、かなり大掛かりなことである。
 
セカンドライフの世界は、ユーザーが所持するSIMという空間によって構成されている。一つのSIMにサーバーが一台が相当し、それらのSIMの販売と月当たりの管理維持費を徴収することで、ゲームを運営するリンデンラボ社の経営は成り立っているのだ。
このSIM(サーバー)の購入、管理が個人にはかなりの出費なのだ。
SIMの購入費は約20万、月当たりの管理維持費は約3万5千円である。これはなかなか手が出ない。手を出すには勇気がいる。
買い取ったSIMの中の土地は、管理者が自由に販売、レンタルすることが認められており、値段のつけ方も自由である。ゲーム内での不動産業、それがおそらく、このゲームでもうけることのできる一番の手段である、ということは前回書いた。
このSIMをはたけ氏(とその友人の会社)は47も手がけようというのだ。
むろん、このところのはたけ氏のブログには、SIMの土地の売り文句が満載である。それもちょっと胡散臭い感じの。
 
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……いい感じで胡散臭い。わし好みの胡散臭さだ。こないだマーク・パンサーが健康食品マルチの広告塔になってたという記事を読んだが、その手の胡散臭さである。
まずは試験的に(?)、一つのSIMを運営し、それから運営するSIMを増やしていく趣向らしいが、おそらく頓挫するだろう、というのがわしの(そして多くのセカンドライフ経験者の)見解である。

現在、セカンドライフ内の日本人は6万人程度といわれている。おそらくこれは作成されたアカウント数であって、もはややっていないケースも、同一人物が二つ以上のゲームアカウントを所持しているケースも考えられるので、なんともいえないがまあ6万でおさめるとする。このプレイヤーの絶対数ははっきりいって多いとはいえない。いや、これから増やそうとしている47SIMに対して、現プレイヤー数では圧倒的に土地があまってしまうのだ
セカンドライフでは、必ずしも土地を所持する必要はない。なくても十分に楽しめる。実際、わしは持っていない。
土地が必要なのは何かお店をやりたいと考えている人である。知り合いのプレイヤーでも、土地を持ってるのはこのゲームの世界でお店をやってみようという人である。
だもんで、土地に対する個人からの需要は微妙なのである。ショッピングのみを楽しむプレイヤーもいるし、物は作るが商売をする気のないプレイヤーもいる(わし)。MMORPGのような所持品数制限も特にない(あったとしても、おそらく困らない)。わしがお気に入りのSIMも、まだまだ遊んでいる土地があり、どちらかといえば供給のほうが勝ってしまっている状態なのだ。
そんな中で47SIMは無謀である。今回第一号として始まったSIMも完売するまでにそれなりに時間を要することだろう。何しろ競合するSIMの土地はあるのだ。月々かかる費用やらレンタルか販売か等、懸案事項は多い。
広告記事の中で、「飽きちゃったときも、土地を売ってからやめれば、、、さんざん遊んだ上に、ちょっと儲かりました、なんてこともありうるのですw」とか(何か浮いた売り文句が)書いているが、供給過剰な土地の値段がそうそうつり上がるとは思えない。地価の上昇が起きるには47SIMが完売するか、ものすごく人を集めるSIMが生まれるか、といった条件が必要だろうが、どちらも起きるとは考えにくい。この誘い文句を真に受けるのは、セカンドライフ未経験者くらいではなかろうか(どうも広告文句は未経験者を対象にしてそうである)。
この胡散臭い(っていっても詐欺とかではない。商売自体はまとも。たぶん)売り文句もそうなのだが、この事業意外にもはたけ氏の商売っ気が出ている記事がある。
 
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もう、こうなってくると、はたけ氏は最初から芸能人としてのウリにするためにセカンドライフをやっていたとしか考えられない(特に事務所名を出してるあたりなんかリアル)。残念なことである。もちろん芸能人としてのウリにすることは悪いことではないが、それは好きであるということが前提であって、最初から商売目的といわれてしまえば、それがルールとしてありだと分かっていても、急激にさめてしまう。
5月5日に行われたはたけ氏のゲーム内イベントでは、100人ものプレイヤーが集まってにぎわった(何かをしたという感じもなかったけど)が、果たしてあのときの求心力が今も(って、ほんの2週間程度なんだが……)彼に残されているか、あやしいものである。
 
おまけ――
今回のはたけ氏(プロデュース?)の一大事業を知らせてくれたプレイヤーと話をし、どの程度のSIMをつくった時点で頓挫するかが話題となった。
わしは「第一号SIMの東京は完売、気をよくして関東一円を作って頓挫」と予想し、友人達は「東京、神奈川、など5つ程度で頓挫」、「名古屋(名古屋は県じゃないよ…)までは行く」と予想。
全ての県が完成されると予想したものは1人もいなかった。まあそうだろう。
はたけ氏は「SL上に日本列島(47都道府県)をつくる、、、と言い出してしまった以上、、、あとへは引けなくなってしまったオレ」とか書いていたが、そんなことはセカンドライフないでは一切話題になっていなかった。やっぱり最初からそのつもりだったんだろうな。後悔先に立たず。
 
追記(6.11)
さんざこきおろしてしまったじゃぱらんどだが、第一号SIMは驚異的な速さで完売した。開店まもなく完売という速さであった。正直驚いたものである。
現在は第二号SIMとして「神奈川」を作っているようだが、こっちは苦戦中。
こういっちゃ何だが、一号SIMに普通の民家が多いのが気にはなった。SLで家を持つのはあまり意味がないのは前述のとおりである。また、売約済みのまま、しばらく何も建たないの空き地も結構あった。何も知らない人が買ったのだろうか。
胡散臭い商売と取られないことを祈る。

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