予言者と元格闘家

 

皆さんご覧になっただろうか。9月18日のモクスペを。

なんでも、注目されている(誰に?)予言を科学的に検証するとか。まあ、実際に見てみたらまったく検証なぞしてなかったわけだが。

今回は7つの予言がテーマ。日本で人気のジュセリーノ(ブラジルじゃそんなに相手にされてないらしい)はあくまでねたのひとつに過ぎない。
人類の終末にかんする予言が7つも出てくるのだ。
何の節操もなしに。7つのうち人類破滅の時期が一致してるのひとつもないんだよね。

番組は司会コメンテーター(大槻教授、韮澤編集長、千葉正毅)、ひな壇芸人(伊集院光、須藤元気、次長課長、大沢あかね、柳原可奈子、木下優樹菜)、ですすめられ、大槻教授と韮澤編集長のコントとひな壇芸人の驚きフェイスやリアクションでスタジオをにぎわしていた。

ジュセリーノの予言
ジュセリーノの予言は相変わらず(地球破壊度において)景気がよかった。
アフリカの南半分が切り離されて沈むことで、海面が300m上昇とは豪快な。
海面300mの上昇の理由としてアフリカは沈められちゃったわけだが、アフリカはなんで沈むのかの理由を聞きたかった。
いつもだったら自然破壊・環境破壊で人類が自滅していくさまを予言することで、環境保護を訴えるのがこの人のネタなわけだが、何をどう環境破壊をしたらアフリカの南半分が沈んでしまうのか謎である(海面上昇が原因でアフリカが沈むのではなく、アフリカが沈んだために海面上昇なのだそうだ)。

ヒトラーの予言
今になって五島勉(ノストラダムスの大予言を書いた人)の本を出典にするあたりがすごい。しかもほかの本はない。
VTRにおいてヒトラーが行ったという予言に出典が示されてない辺り、なんか怪しい。
あと、自分の身の破滅を予測できなかった人の予言ってあてになるの?

聖徳太子の予言
なんというか、聖徳太子には先見の明があったというエピソードを無理やり予言者にしてしまうあたり、かなり苦しい内容だった。
予言の内容が書かれているという「未然本紀」の内容、予言については正体不明の「解読法」なるきわめて怪しい文言が飛び出す始末。

……それにしても秋山眞人っていろいろやってんなあ。
ドラマ「ガリレオ」放送直前に深夜特番でスプーン曲げてたぞ、この人。
番組内で書かれていたもっともらしい(?)肩書きの「心理哲学博士」なるジョブパシフィック・ウエスタン大学で取得したようである。お金で。

マヤ人の予言
2012年12月23日で暦が途切れてたからこの日に世界が滅びると予言してたんだという内容。
これに対する大槻教授の反論はもっともだと思う。
正直、2012年分まで暦を岩石に彫ったマヤ人にびっくりだろ。
須藤元気は名前のとおり元気だった。

ダ・ヴィンチの予言
モナリザ眺めてただけじゃない?
水の動きに対するスケッチはすごかったと思うが、予言とは関係ないと思う。
須藤元気は元気がありあまってた様子。

ニュートンの予言
これは予言というより予測に近かったと思う。
ニュートンの計算ではハレー彗星が2060年に太陽に衝突すると算出したらしい。
まあそれだけの話で、計算が間違っていたのだろう(詳しく知っている人がいたら教えてほしいです)。

なぜか地球に極小の小惑星が降ってくる話が出てきて、それならばハレー彗星が太陽に衝突しても……という展開に。
ユースケは何しに行ったの?

ジョン・タイター
ネット上に現れたという未来人。
未来から現代にやってきて数々の予言を残したとのことだが、北京五輪が行われないなど、豪快にはずした予言がある
未来人の予言という以上、的中率は100%で当然なのだがなあ。
もちろんテレビじゃ言ってないが。

しかしこの番組で一番面白かったのは、7つの予言でも大槻教授VS韮澤編集長の漫談でもない。

元格闘家(現……何?)須藤元気である。
このひと、格闘界引退後からスピリチュアルやらニューエイジやらの世界観に関する発言や活動・著作がめまぐるしく増えていってたことは知っていたが、この番組でアレさ加減が爆発。
「マヤ人こそ地球外生命体。望遠鏡なしで天体観測なんてできない」
とか
「水にはスピリチュアルな力が・・・」
とか
「宇宙人はいます。バシャールという宇宙人と3日間対談しました」
とか
「2012年は破滅じゃなくて転換期、物質文明から……(フォトンベルトの話だな、これ)」
※上の「」内の須藤発言は正確ではありませんが、誇張などはないです。
とにかく積極的に発言。
なにか視聴者にメッセージを伝えよう、という使命感に燃えていたんじゃないかと思うくらいがんばっていた。
往年の格闘ファンはがっかりかもしれないが、わしは爆笑だった。
きっとひな壇で背景と同化していた伊集院光もひそかに面白がってたに違いない。

須藤元気がメインで好き放題発言する番組はないものか。

おまけ――
別番組のジュセリーノの予言によると、9月13日にアジアのある国(特定しなよ……)でマグニチュード9.1の巨大地震がおきるといってた。
そんな地震が本当におきてれば、モクスペどころではなかったろうなあ。

一般に使われているマグニチュードでは8より大きいものは計算の性質上、まず出ないらしい。モーメントマグニチュードという尺度を用いた場合、マグニチュード9以上も算出されるらしいが、チリ地震クラスで9.5というから、9.1はやはりとんでもない地震である。

ちなみに須藤元気。
相対性理論の式 E=MC^2 の式を見て、
「エネルギーを物質に変換することができる。言葉にはエネルギーがある(意味不明)ので、ありがとうと唱え続けていれば物質化される」と考え、21万回ほど「ありがとう」と唱えたとか。
もちろんそんなことはありえないんだが、彼が21万回目でやめたのはどういう理由だったのだろう
ちなみにE=MC^2の式によれば、1gの物質は約90兆ジュールのエネルギーと等価ということなので、「ありがとう」にどのくらいエネルギーがあるのか知らんが21万回くらいじゃ到底足りないだろう。

このエピソードを寓話として、「情けは人のためならず」の一種として理解してる人もいるようだが、それなら相対性理論の式なぞだすこたぁない。
そういう科学的事実としての数式と寓話を混ぜるとニセ科学といわれてしまうのだ。

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“予言者と元格闘家” への 2 件のフィードバック

  1. 須藤元気さんがありがとうを21万回で止めたのは、単に四国のお遍路巡りが終わったからですよ。彼の『幸福論』に書いてあります。テレビに出る度に放送事故レベルの騒ぎになる芸能人も珍しい。私は結構好きです。先日偶然須藤さんを都内でお見かけしましたが、腰が低くていい人っぽかったです。

    1. コメントありがとうございます。
      なるほど、お遍路参りが終わったので、ありがとうをその時点で終了したんですね。
      私も須藤元気という人が悪い人だとは思わないんです。
      彼の試合をテレビで見るのは好きでしたし、WORLD ORDERのパフォーマンスもかっこいいと思います。
      でも、知識としてデタラメなことを言っていれば、「それは違うよね」というツッコミは出ますし、残念にも思うんです。

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