真相究明

やっぱり自分のに正直に生きるのって大切ね!
わし、トンデモについての記事を書くのをためらうのをやめにする!
 
・・・・・・とまあ宣言はおいといて。
なんでも11月1日、11月3日に「9.11真相究明フォーラム」「第2回 真相究明国際会議」なる集会が開催されているとのこと。
タイトル的に結論ありきな雰囲気が実に香ばしい。
ま、前者は結構まともなプログラムが組んであるそうだ(後者はそうではない、時間配分が不平等で陰謀肯定論者寄りであったため、否定論者として呼ばれた人が参加を辞退してしまった)。
11月1日は大阪で、11月3日は東京で、とのこと。
この二つのイベントに出てきているのがきくちゆみとデヴィッド・レイ・グリフィン博士。
デヴィッド・レイ・グリフィンについては、言及した日本語記事があまりないのでいえることは少ないが、この博士が神学の博士であることを考えれば、(ビルの崩壊やらなにやらについて)ほかのド素人と大差はない
かつて常温核融合で世間を騒がせた核物理学者のスティーヴン・ジョーンズのほうがまだ(肩書き的に)マシだろう。
 
この博士、なんでもこないだのノーベル平和賞にノミネートされたとか何とか。
受賞されたならマジで深刻な事件だが、多々いる候補者のなかに一人位どうしようもないのがいたって、まあいいと思う。
ノーベル平和賞の候補者を推薦できるのはノルウェー国会議員のようなので、藤田幸久みたいな痛い議員がノルウェーにもいたのだ、ということであろう。
ちなみにノーベル賞の選出理由や候補者名などといったものは、50年後になるまで公開されない規則。
今回のノミネートの情報は、「われわれが候補者に推薦しました!」という団体の声明によるものであり、公式な情報とはいえない
 
そしてきくちゆみ
日本語で911陰謀論を流布している人なので、日本人的にはこっちの人のほうが問題だろう。
以前にもちょっと触れた(『牛乳はモー毒!?』とかいうアレな食育冊子に関して)が、「自然食、自給自足で健康万歳! 911陰謀論で平和運動やってます!」な人である。
健康を目指すことも平和運動もそれ自体はいいことだと思うが、このひとは健康に関しては妙な夢風船という"造水機"(しかもかなり高価)平和に関しては陰謀論と、オンパレードな人である。
 
このひとは自分の思想に味方するような言説には無批判でウェルカムなのだ
現在このひとがわっしょいしてる人に、マシュー・ワードという人がいる。
かれは1980年に17歳で既に亡くなっており、彼の母親にチャネリングでメッセージを送ってきている意識体なのだそうだ。
 
この紹介だけでも、もはやその言葉は聞くに値しないとわしは考えるわけだが、高次元の意識体(なにそれ?)だからこそ内容に真実味がある、と考える人もいるのだから、世の中は実に広い。
この霊界通信(のおばさん)がのたまう「世界を裏で支配するイルミナティ」とか「優しい地球外生命体」とかを真に受けているようで、ブログでちょくちょく紹介しているし、マシュー君(の母親)の書いた本の日本語版を出版するべく精力的に活動している。
どうして信じられるんだか、はっきり言って理解の範疇を超えている。
 
こんなひとの911陰謀論は、まあどうしようもない。
 
911陰謀論に対して最も根本的な疑問に、
これだけの大規模な謀略(FBIやらCIA、軍などアメリカの公的な機関が暗躍して飛行機と同時に巡航ミサイルを撃ち込んだり、飛行機をビルに突撃させると同時にビル爆破をして3000人もの自国民の命を奪うような自作自演)があったのなら、それにかかわった人間の数は膨大であるはずだが、自作自演について内部告発するような人間が一人も出てきていないのはなぜか?
という問いがある。
よく陰謀論者は「ビルが爆破っぽい」とか「崩れ方が変」といった印象感想を出発点に、映像をこまごま計算して「これは変だ」と主張するパターンが多い(それに対する反論を行っている人もちゃんといる)。
だが、実のところそれらはいわば「重箱の隅をつつく」作業である。
先にあげた根本的な疑問に答えることができないから、そういった素人には簡単に反論できそうにない議論に(同様の素人が)もっていくのである。
今では事件から7年が経過。
時間が経てば経つほど先ほどの根本的な疑問は効力を増していく。
いつまでたっても白状する人や内部告発する人間は出てこない。
 
こういった「内部告発者0な件」について、きくちゆみは「もし911事件が内部犯行なら内部告発者がいないのはおかしい」なる記事Patriots Question 9/11というサイトを紹介し、多くの内部告発者がいると反論している。
だがこのサイト、ぜんぜん内部告発などではない
このサイトに書かれた文章は、せいぜい公的機関の関係者がNISTなど政府公式発表などに納得できないといった個人的な記事(ブログ)やコメントを引っ張って来ただけの代物だ。
先にあげた「根本的な疑問」での内部告発というのは、事件に直接かかわった人間が、ほかの加担者や具体的な方法、自作自演の手順、自分がかかわった部分などについて告発することである。
「ルース・チェンジ」や「ボーイングはどこへ行った?」などの翻訳を手がけるほど(一部誤訳があるとの指摘はあるが)、英語に通じている彼女が、かのサイトの内容を読み違えるというのはちょっとおかしい。
日本語が不自由なのか、あるいは英語が読めない人を騙すために嘘をついているのかのどちらかだ。
わしの方は英語に堪能な人にお願いして、このページに書かれていることの大体ところ(分量が多いので、とても「全部訳して」などといえないわ)をおしえてもらった。
自分でも何人かぶんの記事は読んだ(下手な英語力で)けど、やっぱり内部告発ではなかった。
 
こんないい加減でしかも怪しげな人が先頭に立っていることは、まっとうな平和運動家にとっては害悪でしかないだろう。
平和を希求し、戦争をおっぱじめたジョージ・ブッシュが気に食わないのには同感だが、だからといってこんな沸いたことを言っても何にもならない。
むしろこの手の陰謀論者が平和運動の声を上げればあげるほど、まともな平和運動の人々がトンデモと同列に見られる事態になってしまうだろう。
平和運動をやっている方々は、これらトンデモを追っ払う努力をする必要があるだろう。
 
おまけ――
先にあげたきくちゆみ氏の記事を読んだら、件の部分が変更されていた。
 変更前
「内部告発者、たくさんいますよ。昨日のブログで紹介したサイト「Patriots Question」に名前を連ねている140人以上が米軍関係者です。中にはかなり階級の上の人もいます。よくごらんください。」
 変更後
「厳密な意味での内部告発者はシベル・エドモンズぐらいでしょうが、政府関係者、軍関係者、パイロット、建築家、エンジニア1600人ぐらいが政府公式説に疑問をなげかけていますよ。昨日のブログで紹介したサイト「Patriots Question」に名前を連ねている140人い以上が米軍関係者です。中にはかなり階級の上の人もいますのでよくごらんください。」
どうやら同様の指摘を行った人がいたらしい。
まあ、あからさまだから誰でも気づくといえばそうだからねえ。
かの記事は10月4日のものなので、ひと月も経ってから話題にしたわしが遅かったのね。
 
ちなみに変更後の記事に書かれている内部告発者のシベル・エドモンズが行った内部告発というのは、2002年に彼女が「米連邦政府は、アルカイダが航空機を使ったテロを計画しているという事実を9・11事件以前に知っていた」という証言であり、結果、国家機密特権を侵したとして解雇されたのである。
彼女の行った内部告発は政府の危機管理の甘さを糾弾するものであり、内容的にも自作自演説とは全く無関係(というかアルカイダの犯行という前提なので逆の立場)である。
 
政府公式見解と一致するの内容の内部告発を、自作自演説を裏付ける内部告発であるかのようにさらっと書いてるあたり、実にタチが悪い。 
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