会うは別れのはじめ

あんまりかの集団のことを書いている人が少ないので、わしは書いておこうと思う。ほとんど意味ないけど。
 
リチャード・コシミズと独立党である
 
元幹部追放などの目立つ出来事が終了して時間も経過し、事態も収拾(単に熱が冷めた?)したと思っていたのだが。
追放事件について詳細に記事を掲載するブログが登場した。
「情報統合思念体」(涼宮ハルヒの憂鬱のファン?)という名前のブログがそれである。
ブログ主の立場が元幹部らの誰かなのか、単に事態を観察していただけの人なのか、今ひとつ不明だ。
元幹部らと接触して情報を収集し、詳細にリポートしている。
しかも、コシミズ氏のかつての勤め先などに出向いて当時の人となりや、コシミズが耳目を集めた(らしい)保険金殺人騒動などの顛末についても調査をしている徹底振りである。
全くの無関係な立場の人間がやる仕事としては非常な時間と労力を割いている。
もちろんだからといって、元幹部であると結論付けられるわけではないし、まあわしとしてはそれはさほど重要ではない。
記事の内容はコシミズ氏のデタラメな記事と相反して、労力をかけた取材の上に成り立っているので、はるかに信用できる。
かの追放事件とリチャード氏や今も残っている幹部について知りたければ、そちらの記事を読んでいただければよいかと思う。
 
ただし、当ブログの以前の記事にも書いたが、追放された元幹部らは、基本的にリチャード氏の提示した陰謀史観に賛同している人たちであることをお忘れなく。
リチャード氏の人格に問題があって脱会したのであって、陰謀史観に反対したのではない。
「情報統合思念体」は、リチャード氏の攻撃的な人格や、独立党という団体の独裁体制とカルト性を知る資料としてとてもいいと思うが、それ以上のことは特に期待しないほうがよいとも思う。
 
ちなみに、独立党がカルトであるという、特に元幹部ら追放後に頻繁に湧き上がった指摘に対して、ウィキのカルトの記事を元にカルトとは言えないという人がいたが、これには賛成できない。
「カルト」という言葉はしっかりとした定義があるわけではなく、ウィキから引用された定義はあくまでフランス政府がつけた定義。
この定義は、フランス政府が対応と考えざるを得ないようなレベルの反社会行動をとったカルト団体についての定義であると理解すべきで、政府が対応を考えなくてはならないほどの規模でないカルト団体は、この基準からはいくらでも零れ落ちうるからだ。
もちろん独立党は損な大それたまねをしていない集団なので(とはいっても、脱会者トラブルになっているわけだが)、このフランス政府の設けた基準に該当しないことのほうが多いだろう。
 
わしがかつて読んだ本、「人はなぜニセ科学を信じるのか」という本の中で、著者のマイクル・シャーマー(SkepticSocietyという懐疑者団体の創設者)はカルトの定義を独自に提唱している。
そのすべての項目を正確に覚えていなくて申し訳ないが(そんなに項目多くないけど)、独立党が該当するなと感じた部分はあった。
■団体の長の無謬性
■団体の長の全知性
・・・後もう2つくらい当てはまる項目があったかと。
しかし上記の二つはかなり大きいだろう。
団体の長の無謬性」とはすなわち、独立党においてコシミズ氏の言うことには間違いがないとする考え方のことである。
コシミズ氏が断定した工作員認定は独立党内において絶対で、異論をさしはさむ余地はなく、党員はそれに追随している。
反対意見を言えば自分も工作員認定されてしまうこともあるだろう。
またかつての独立党講演会(わしがみたのはGooglVideoの動画)でメンバーの一人(すでに脱会したらしい)が、「僕とリチャードさんの言うことで食い違うところがあったら、リチャードさんのほうが正しいです」というようなことを言っていたことも印象的である。
「団体の長の全知性」とは、つまり独立党においてコシミズ氏の知らないことなどないという考え方である。というかコシミズ氏の知っていることがすべてであり、正しい情報である(この辺ちょっと無謬性とかぶるか)という考え方だ。
 
コシミズ氏があるといったら、純粋水爆も常温核融合も千島学説もあるという。それらはコシミズ氏の知っている範囲がすべてで、コシミズ氏の知っている範囲で正しい。
こういった思想が独立党の中心で、これらの考えは元幹部らが抜ける前からあっただろう。
先に例を挙げた動画などは追放事件の起こる前のものだし。
この団体で会計を透明化しようとか、民主的な方法で除名の手順を整えようとか考えるほうが無茶である。
そもそも、陰謀組織による自転車泥棒や海外からのフリーメールによる陰謀組織の手紙とか、ヘリコプターにつけ回されてるだとか(これは集団ストーカーなるものが実在すると思い込んでる統合失調症患者によくあるらしい)、そんなもんで陰謀を実感してる人についていこうと一時的にでもよく思ったものだな、と思ってしまうのである。
 
おまけ――
5人の元幹部(&多数の会員)が抜けた後の独立党では、新キャラ(?)として大阪大学名誉教授 荒田吉明氏が加わる可能性が若干ながら出てきた。
荒田教授は固体内核融合という、まあ常温核融合をやっている人で、その公開実験などを行った人である。
だが、世の専門の物理学者が相手にしないこと、核融合に使っているのが重水素とパラジウウムで、核融合が起こったにもかかわらず中性子線(有害)などが出ていないといった、約20年前にポンズとフライシュマンが起こした常温核融合騒動と類似していることを考えると、事実とは考えにくい。
荒田教授は自分の説を支持してくれているというレベルでコシミズ氏へ手紙を送ったらしいが、コシミズ氏は自分の陰謀史観をも共有しうる相手としてみているようである。
コシミズ氏は寄付金などを募って荒田教授を援助しようと考えているらしいが、この二人の温度差があらたな火種を生む結果になりかねない恐れがある(お金も絡むし)。
 
だれだ?コシミズ氏のことを中途半端に教えたのは。
 
触らぬ神に祟りなし。
自分を神のごとく考えている人間にも触らないほうがよいのだ。きっと神よりたちが悪い。
【追記】2009.5
半年もたってからの追記となって申し訳ないが、ここにシャーマーのあげたカルトの特徴について追記しておく
■指導者に対する崇拝
■指導者の無謬性
■指導者の知識の広さ
■説得のテクニック
■秘密の計画
■欺瞞
■金融面および性的な利用
■絶対的な真理
■絶対的な道徳観
・・・うわ、結構あるな。
これらがシャーマーのあげたカルトの特徴である。脱会者や現在も独立党にかかわっている人でないと、そのすべての特徴について検証することは難しいと思われるが、「崇拝」「無謬性」「知識の広さ」「金融面の利用」「絶対的な真理」「絶対的な道徳観」といったような特徴は備えているように(外の人間からは)思われる。
それぞれの具体的な内容については「なぜ人はニセ科学を信じるのか」(早川書房)で確認していただきたい。
本の内容はアメリカでのトンデモ系に関する話がメインなので、日本人にはぴんとこない話題も多いかと思われるが、「ホロコースト否定論」などの話に関してはコシミズ氏が話題にしているところもあり、一読の価値はある。
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