年末番組

2008年ももう終わり。
年末になるとテレビ番組は通常のプログラムから、年末・年始の特番へと移行するわけだが、これが長時間の番組連発なのはどうも好きになれない。
"あたり"の番組があれば長時間もありがたいのだが、"はずれ"を引いたとなると長時間の忍耐を要求されるのがなんとも……。
そんななか、毎年見ている番組がビートたけしがやっている超常現象ネタの番組「超常現象(秘)Xファイル」
最初は大晦日だったと思ったけど、今年は12月30日。タイトルも変化してる気がするな。
人気とともに時間帯が如実に変化してる気が・・・・・・。
もともとTVタックルの「嵐の大ゲンカ!超常現象バトル」という企画が特番形式になったものだと記憶しているが、今は一応否定派として大槻教授ががんばっているものの、基本的には肯定派よりになってしまっているように思える。
松尾貴史とか出てくれないかなあ……。
番組のスタイルとしては、世間の耳目を集めた話題を紹介し、インチキやトリックが明らかになってるものに関しては「ダマサレタ!」というでかいテロップを入れた後に種明かしをするという内容だった。
しかし今ではそれもほとんど出て来ない。今年は一つだけ。
それもエイプリルフールに作られたという、あきらかなジョーク映像
これを「ダマサレタ!」とセンセーショナルに流してみたところでありがたみはゼロ。
あとは肯定的というか、大槻教授のスタジオでの反論程度のもので、検証すらまともにやらない。
 
心霊写真
番組の最初は心霊写真。
「本当にあった呪いのビデオ」とかその辺から引用してきたような映像が目白押し。
スタジオで誰も言わなかったけど、単純に合成と考えればいいような映像が多かった。
樹海に子供が写っていた映像などは、本物の子供をたたせて置きゃいいだけというヤラセっぽい映像。
順位をつけて紹介されていたが、何の順位だったのやら。
あと、心霊写真研究家の人が行ったのは解析とは言わない、解釈。
 
UMA
江口ともみをわざわざメキシコに送り込んで、なぞの動物(話の流れ的に宇宙人ということになってしまった)を捕まえたという連中のいってることを垂れ流しているだけ。
あの後スタジオに出てきた「レプリカ」の出来のよさを考えれば、江口ともみの「継ぎ目とか無いし本物のようだった」という発言は金をかけたギャグにしか聞こえない
日本のUMA話のほうは、なんというかゲストで来ていた山口敏太郎という人の影響か、いい加減な目撃談をもっともらしく紹介するとか言うものではなく、ツチノコの正体についてなど慎重でまじめなスタンスが保たれていたように思える。
山口敏太郎さんはこの手のバラエティ番組には似つかわしくないほど、まじめな研究家なんじゃないかなあと思った。
もしかしたらこの人のことを知ったということが、今回この番組を見ていての一番の意義のある収穫だったかもしれない。
 
宇宙人と接触した男
 クラリオン星人という宇宙人と接触し、地球人は宇宙人によって作られたといっているおじさん。
そのおじさんの話によると、クラリオン星人とトカゲのDNAを混ぜて作られたのが地球人だとか。
何が楽しくて自分たちのDNAとトカゲを混ぜようと思ったんだ?クラリオン星人よ。
このあたりで須藤元気がやたらと元気に
クラリオン星人の写真と声のテープが公開されていたが、その外見(顔だけだけど)はどう見ても地球人。肉声テープは単なる唸り声で、これに一体何の意味があったのかわからん。
 
クラリオン星人だけでなく、今回は韮澤編集長の友人という、ハリー・古山という人にクローズアップ。
この特番で長いこと話題になっていた、金星人の写真を韮沢編集長にもたらしたのはこの人らしい。
だが出てきただけ、という感じだった。
大竹まことの指摘というかツッコミにも満足に答えられない。
宇宙人だという証拠を出せと長年言われてきているのに、出せたのは「金星人」が住んでいたという住居の写真だけ。
当然何の証拠にもならない。
この人たちは自分たちが求められている証拠というものに、どういうものを示せば妥当であるかということがわかってないんじゃないかと心配になる。
古山さんによると、その金星人はテレパシーが優れていて、「ランチを取ろうというタイミングによく顔を出した」というエピソードが紹介される。
それだけでテレパシーが優れていたということになっているらしい。テレパシーが実在するのはどうやら自明。彼らの脳内では。
この話を聞いてて思ったのは、古山さんが相手の人(アメリカ人)を一方的に(勝手に)金星人だと思ってたんじゃないだろうかということ。
迷惑な話である。
 
月を歩いた男が宇宙人との接触を主張
アポロ14号飛行士エドガー・ミッチェル。
この人がNASAやペンタゴンは宇宙人を隠しているとか何とか騒いでいるという話は聞いたことがある。
ただ、具体的な部分は特に調べておらず、どういう主張をしていたのかは気になっていたので興味しんしん。
番組のVTRによると、どうもエドガー・ミッチェルはロズウェル事件が本当だったというのが持論で、自分の宇宙飛行で宇宙人を見たとかそういうわけではないようだ。
こうなると、アポロ14号の飛行士だったというステータスは特に補強材料になったりはしない。
アポロ計画にかかわるような人でも、そういう話を信じるひとはいるのだなあ、というだけである。
 
この話の流れでミッチェルが月面着陸捏造説を否定(捏造映像を作ったとしても、ソ連の目はごまかせないだろうと反論)したことから、捏造説肯定者である大槻教授に飛び火
大槻教授は「立場上、捏造であったとはいえない」などと弁明。正直苦しい。
月から持ち帰った石が月面着陸の決定的な証拠だとは言えないと「消極的」に捏造説を主張する形に。
しかし、いまだに月にはレーザー反射板があるし、機能もしている(ニコニコ動画で見たので、推奨は出来ないが、「あやしい伝説(原題:Myth Busters)」ではレーザー反射板にレーザーを飛ばしていた)。
何より大槻教授は「月の石は地球の石と組成に差が無い」といっていたが、Wikipediaの記事あたりを読めばわかるように、当時未発見だった物質「アーマルコライト」を含有していたり、放射年代測定によれば地球の石よりもはるかに古いなど、地球の石とは異なる特徴はあったようだ。
同様の主張は「新説!?日本ミステリー」でもしていたが、その後誰からも指摘を受けなかったのだろうか?
後に引けなくなったから、いまだに主張を撤回もせずに同じことを言ってる可能性もあるが、そこはきっちり撤回して欲しいところである。
 
宇宙気功
何でも21世紀の気功だとか。
しかしこれまでの気功との違いはよくわからん。
これも特に検証はなく、ただ気功師が出演者に気功を施すだけの内容。
被験者に気功師の動きや発する声が見えない・聞こえない状態で行っても同じ現象は起こせるのか、気功師などではない人が同様のことをやって同じ事は起こせるのかを試してほしかった。
 
番組の公式サイトを見ると、ジュセリーノの予言も扱う予定だったらしいが、番組本編には一切出てこなかった。
何か不都合でもあったのだろうか?
 
最近はこの手の番組に頻繁に顔を出す須藤元気。今回も元気だった。
バシャールとの対談話を本の紹介も交えてはなしたりしていた。
バシャールとゲーデルの不完全性定理という数学基礎理論について話したりしたそうな。
素人二人が高度な数学の問題について生兵法で話し合ってみたところで、何も得るところは無いと思うのだが、「バシャールはすべての質問に答えてくれる」とご満悦。
一方スタジオで「話していることが重要で、宇宙人がいる・いないは大切ではない」などと発言。
しかしバシャールがいなかったら?
二人の不完全性定理に関する話は、それこそ数学を専攻したことない、須藤元気とダリル・アンカという虚言癖の人物という素人二人の会話になってしまう。
それはあたかも、教室の一角で不細工な女子が互いに「可愛い」と褒めあってるさまに似ている。
 
また、量子力学を勝手に拡大解釈し、「この世界は思考・言葉・意識によって出来ていることが証明されつつある」など人間原理な発言。大槻教授に怒られる。
心霊写真は撮る人のネガティブな心の影響が霊を写させるのだとか、LSI(集積回路)や光ファイバーが宇宙人によってもたらされた技術だとか、韮澤さんをはるかに超越する積極性で発言を繰り返す。本当に元気いっぱい
 
この先の超常現象特番にこの人は欠かせないな!!
 
おまけ――
超常現象種明かし番組が目に見えて先細りなのは、検証に手間がかかることや、新しく紹介できるどんどん減ってしまうことが原因の一つにあるんだろうけど、肯定的な番組だって毎回似たり寄ったりな内容なんだから、かまわないと思うんだけどなあ。
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