国会図書館

先日、国会図書館に行ってまいりました。

それというのも「日本国内のキリストの墓」について調べるためなんですけど。まあ、これについてはあまり思ったような結果が出なかったので特に書くことがないのです。

で、折角こんなところまで足を延ばしたので、ついでに何だか読んでみたい本を読もうと思いまして、2つほど閲覧しました。

一つは岡村長之助の本。「人類および全脊椎動物誕生の地-日本」。

岡村長之助という人は、岩石の中に様々なミニ生物がいるという論文を書いた人で、そのあまりに珍奇な研究のためにイグノーベル賞(1996年)を受賞した人。

論文が読めたらなあと思っていたのだけれど、とりあえず検索して出てきた本はこれ一冊のみだったので閲覧。

時間の関係もあって(国会図書館では通常貸し出しはしていない)、さーっとみただけなのであまり深く書けないのです。申し訳ない。ただ、写真がいっぱいついている豪華な本(全頁があのツルツルした紙でできていました。出版費用高かったんじゃないでしょか?)だったので写真の部分はよく見てみました。

しかし……どう頑張っても「人」とかには見えない。

岩にできた模様(?)が人に見えるとか、他の動物に見えるとか、少女が作った女神像であるとか、とにかくそんな写真で埋め尽くされてるんだけど、何が何やら。心霊写真の壁のシミから人の顔を見出すのと大差がない。岡村先生は単に「人」であるというだけでなく、その化石の老若男女人種まで特定しているのだが、こっちにはさっぱり見分けがつかない。

岡村先生によれば、人類の進化は新人←旧人←原人←ミニ人という順序であるそうなのだけれど、ミニ人の段階で既にコーカソイドやネグロイド、モンゴロイドが区別して見分けられているのにはすごい違和感。人種って原人より前の時点で分かれてたの?

ネッシーやビッグフット、チュパカブラなどに比べて、UMAの中ではマイナーなミニ原人であるが、トンデモな話の中でも誰かが泣いたりするような暗さがない(岡村先生のご家族はもしかしたら迷惑だったのかもしれないが)この研究は大好きである。

そしてもう一つは雑誌「改造」。

前回書いたリチャード氏の動画がらみである(もう2カ月も経っちゃってるよ)。

前回テーマにしたリチャード氏の日ユ同祖論の動画で、アインシュタインの予言に少しふれていたことは若干書かせていただいた。その動画を見た後に、アインシュタインの予言について概要を知ろうとWikiで調べたところ次のような記述があった。

(前略)~最近のものでは、2005年(平成17年)の『世界の偉人たちが贈る日本賛辞の至言33撰』で紹介されている。しかし、この文章の出典とされる雑誌『改造』1922年(大正11年)12月号(アインシュタイン特集号)には、該当の文章は存在しない[2]

この部分のどこがリチャードがらみであるかというと、脚注[2]の部分である。ここにどんな脚注が付いているかというと

^ ただし、リチャード・コシミズ(輿水正)によれば、アインシュタインの来日中に雑誌『改造』アインシュタイン特集号は増刷され、第3版と第4版には改造社社長宛の書簡のものとして記載があるのを国立国会図書館で知り合いが調べたという。

何とも頼りない脚注である(こんなのわざわざ書きこんだのは独立党員だろうな、やっぱ)。

この脚注に書かれている発言を確かにリチャード氏は動画でしている。「知り合いが調べた」とは発言していなかったが、たしかに国会図書館で調べたらあったと発言している(主語は不明)。この発言は本当なのか、どうせなので「改造」を読んでみることにした。

閲覧したのは雑誌「改造」の1922年9月号~1922年12月号をおさめたマイクロフィルム。マイクロフィルムをいじったのは初めてだったがなかなか面白かった。

で、焦点となっているのは1922年12月号。この号は「アインスタイン號」と銘打たれており、相対性理論の解説をした記事がメインであった。基本的に理論や功績についての記事ばかりとなっており、アインシュタイン個人の活動に触れている記事はわずかながらあったものの、かの“予言”について触れた記事は存在しなかった。引用文には「第3版と第4版には……」と記述されており、国会図書館の所蔵から漏れた分に”予言”の記載があった可能性を示唆しているが、少なくとも増刷分の存在を国会図書館で確認することはできなかった

らしいといえばらしいが、裏付けをこうまで取らないとは。

おまけ――
国会図書館から帰った後、この「増刷」について言及されている記事はないか調べてみたところ、ありました。
http://ameblo.jp/disclo/entry-10013327332.html
このブログの記事で第3版から”予言”は掲載されたと記述されていました。
ただしその資料の存在については

十年以上前に「確認」したの。
でその内容をメモしただけ。

とだけ書かれており不明のまま。
リチャード氏がこの記事のことを指して「調べたらあったんです」と言った可能性は非常に高い。もっとも、「国会図書館で」は見つからなかったのだけど。
上記ブログの記述について懐疑的な記事を記載した、「アインシュタインの予言について」というブログもありました。このブログでは「改造」の記事について検証、増刷についても考察されており、このブログを先に見つけておけば国会図書館で調べなくてもよかったなあと思うほど。
でも、国会図書館は面白い場所なので無駄な事をしたとは思っていないです。

【追記 2010.10.26】
本日、Wikipediaにて「アインシュタインの予言」についての記事を再読したところ、この記事で引用していたリチャード・コシミズ氏の主張に関する脚注については2010年7月19日をもって削除されていました。
この脚注が登場したのは2009年12月5日(最初は脚注ではなく、本文に書きこまれていた模様)。
7か月の短い天下だったようである。

 

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