健康

4月12日頃、リチャード・コシミズ氏が病気で倒れてしまったらしい。
原因は心臓

十年来のものが重篤な発作を引き起こしたらしく、医者が回復を「奇跡的」と表現するほど深刻な状態まで陥ってしまったらしい。
リチャード氏は肥満体形だし、動画の発言からお酒が非常に好きなようなので、生活習慣が大きく災いしてしまったように思える。

彼の発言内容や主張と同調するところは全くないのだが、別に憎んでいるわけでもないので、今回一命を取り留めたことは素直におめでとうと言いたいし、今後も様々な発言で楽しませていただきたいので、健康には気遣っていただきたいものである。

そんなリチャード氏。この事件の一か月前に印象的な動画を残していた。
テーマは「医療と健康」。

内容としては一般的な医療を批判し、リチャード氏お勧めの民間医療を紹介するというもの。

リチャード氏がこの講演の一ヶ月後ぶっ倒れるということを前提に見直すと何とも可笑しい。あんまり笑っちゃ悪いんだけど。リチャード氏の発する厳しい言葉が何もかもが彼自身に跳ね返っているような錯覚を覚えてしまう。

動画の主な内容は先に書いたとおり、リチャード氏お勧めの健康法について。
なんでも体を温めれば癌も、脳血管疾患も心疾患も、あと鬱病も、全部体を温めるだけで治ってしまうらしい。

これら三大疾病やうつ病で医者にかかると膨大な量の薬を処方されるが、それらはすべて陰謀なのだそうだ。
なんでもユダヤ権力下の製薬部会社の売り上げを伸ばすためらしい。
しかも抗癌剤や抗鬱剤はじつは癌患者や鬱患者を増やすためのもので、抗癌剤、抗鬱剤の使用される量が増加とともに癌患者や鬱患者の数が増加としていることが何よりの証左とのこと。

患者が増えたから薬の量が増えたんじゃないかとか、抗癌剤も抗鬱剤も病気になってから投与するものなのに癌患者や鬱患者を増やす効果なんて持たせたところで患者は増やせないんじゃないかとか、ツッコミどころは多い。

また癌患者のを増やすことでユダヤ権力下の保険会社もガン保険の部門で儲かっているとか。
しかも民間の保険部門を伸ばすため、健康保険制度をつぶすことが必要で、そのために社会保険庁の不祥事を起こさせたのだとか。
リチャード氏の陰謀史観によれば、かつての与党であった自民党はユダヤ権力の手先だったはず。その手下に法案でもなんでもとおさせて、保険制度を廃止させればよかったんじゃないか。相変わらず陰謀組織は都合よく馬鹿である。

体を温めればOKというこの話。リチャード氏のオリジナルではないらしい。この説は石原結實という人の主張が基であるそうな。断食、リンゴジュースによる健康法の提唱やら(今回の動画で話題になった)体温が低いと鬱病になるとか主張しているあたり、あまりまともそうではない。

一般的な現代医療に懐疑的な態度を示し、「医者の言うなりにならずに自分で判断する大切さ」を説くリチャード氏。
自分が判断する大切さを力説するにあたり、リチャード氏は自分の患った心疾患のエピソードを披露。そしてこのくだりがこの動画の(今となっては)一番面白いところ。

5年前心臓を患ったリチャード氏。医者からは「今度もう一度心臓の発作が起きたら、命の保証はできませんよ」という警告を受け、薬を大量に処方されたという。それらの薬の中には狭心症による死亡率2%を1%まで減らすといった「無いよりはあったほうが若干マシ程度」の薬などもあり、医者に一度かかると山のように大量の薬を渡されるとのこと。
医者から山のような薬を渡されてリチャード氏はこの薬の山を見て一つの決断をする。

「”(山ほど積まれた薬を前にして)あれ?これ飲んで、意味あるのかなぁ?これは自分の本能に任せよう”と思ってその瞬間、ガサっとゴミ箱に捨てて、以来5年間、薬は一粒も飲んでません。生きてます

この動画の一ヶ月後、重い発作を起こして死にかけるわけである。なんという絶妙なタイミング。このエピソードだけで「本当は怖い家庭の医学」あたりに出られそうだぞ。

本人のブログによれば、12日の昼ごろに倒れて、緊急手術の結果一命を取り留めたということらしい。
ただ、その後リチャード氏は医者からの入院勧告を「病院のための医療」と考え拒否。周囲の人間からの声も振り切って通院治療に切り替えたとのこと。
5年前に自分の判断を優先した結果が今回の重篤な発作だと思うのだが、専門家の言うことよりも自分の意見を押し通してしまった。911のビル崩壊のメカニズムにおいて専門家の意見を無視して、純粋水爆説を唱えた陰謀論者らしいといえばらしい。

代替医療を推進するという行為は、たとえその医療(今回でいえば温浴)が無害でも、現代医療の拒否を勧めることが非常に問題である。適切な治療を受けなければ命にかかわるケースもあるだろう。
代替医療を選択することは「自己判断で」という美辞麗句でフォローされ、勧める側の人間が責任を負わないような予防線がよく張られているが、偏った情報を与えておいて責任を問われずに済むはずがない。

まあ、今回の動画でいえば健康法を勧め、現代医療をできるだけ(感染症等については薬物を投与することの有用性を認めていた)拒否するよういっていた本人が病気で倒れたとあっては信憑性はほぼゼロだろう。
今回の顛末を知ってもなお、彼の言ったとおりに現代医療を拒否する人がいるなら、自己責任といっちゃっていいのかな?なんて思ってしまったりはする。

おまけ――
半ば強引に退院したリチャード氏。右翼団体との騒動後に負けないハイペースでブログ記事を更新していたのだが、その中に独立党員の方から贈られたと思われる、リチャード氏の似顔絵を公開した記事があった。
それがなんとも、「きれいなジャイアン」ならぬ「きれいなコシミズ」という感じで笑ってしまった。

【8.25 追記】
この記事でわずかながら名前を出した石原結實という医師。
7月に行われた参議院銀選挙に東京地区の候補者として出馬していた。
リチャード氏がこのことを知っていたかは不明だが、本年度の選挙では国民新党を推していたため、このことに特に触れることはなかった。
結果はというと、4万5千票を集めたものの、落選。
だからなんだっていう話なんですが、一応ご報告まで。

広告

“健康” への 1 件のフィードバック

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中