市長と副市長

さて、しばらく私用でウォッチング活動のほうがおざなりになっていたために更新が遅れてしまった。

今回は7月11日に行われた阿久根市でのリチャードコシミズ講演会についての記事である。
この講演会については講演会開催以前にも少しふれたが、「ブログ市長」で有名な竹原信二氏がゲストとして参加することがほのめかされいた。
そして講演会当日、大方の予想通り竹原信二氏が講演会出席。そしてもう一人、愛知県警の裏金問題で内部告発をした仙波敏郎氏が出席していた。

講演会当日はこの仙波氏を講演会のためにわざわざ呼んだのかと思っていたのだが、そうではなかった。
後日、この仙波氏が阿久根市の副市長として就任したことを報じる記事で、10日に竹原市長から副市長の打診を受けたという。
つまり講演会に出席したのはどちらかといえば“ついで”であったのであろう。

講演会のタイトルは「官僚という生き物」。官僚を人間扱いしていない雰囲気が漂うものすごいタイトルである。

動画の冒頭は、この講演会の10日前に行われた参議院議員選挙で働いていたという「不正選挙」の話。
前回の記事にも書いたが、単なる駄々である。
結局のところリチャード氏の言う「不正選挙」は証拠もなく、自分の予測が外れたことに対する苦しい言い訳でしかない。
「国民新党の100万票がどこかに行ってしまった」と他の人たちも言ってるなどと主張するが、それは単に選挙が終わって夢から覚めるしかないということだろう。

続いて阿久根市の名物、竹原市長の紹介。
リチャード氏によれば竹原氏の発言はしばしば「物議を醸す」ものとして紹介されているということで、以下のものが紹介されていた。

  • 政党資金は麻薬資金から出ている(ここでいう政党とはおそらく自民党)。 
  • 911は自作自演。 
  • 明治天皇替え玉説 
  • 選挙期間中にブログを更新

世間で物議を醸しても少しもおかしくないようなラインアップだが、リチャード氏的には「少しも変じゃない」とのこと。911に関してはヒートアップして脱線しまくった挙句「プラスチックのナイフを使ってどうやって300人の警官や消防士を癌にできるのですか?」という始末。いろいろ飛んでるぞ。

リチャード氏の講演の後、竹原市長の話が始まる。竹原市長は議会について批判を展開。
「議会は議論をする場ではない議論をすることによって物事を決められるはずなのに、「数」で決まってしまう。皆さんの希望を叶える振りをするところ」と発言。
多数決で、数で物事が決まってしまうことに大きく不信感を募らせている模様。自分だって多数決で選ばれた市長だろうに。
勿論自分が直接市民から選ばれた自負があるからこそ、自分の考え=市民の考えで、自分の考えや決定に異議を唱えたりする市議会や職員は「敵」ということなのだろう。このあたりの二元論的な考え方は如何にも陰謀論者である。
そして「自分がよくなければ市長を変えればいい、次の人がよくなければかえればいい」と発言。
現在進行中のリコールの動きはまさにその体現なのだろう。

これに続いて仙波敏郎氏の話が始まる。
この人の発言が今回の動画を(ウォッチャー的に)面白くしてくれた。
警察の裏金問題と戦うという立場が「反体制」といえないこともないので、リチャード氏と親和性はあるとも思うのだが、竹原市長のような信者でもないので、リチャード氏の話をそれほど信じていない様子がありありとわかる(竹原市長は市長になる前から地元の書店にリチャード氏の著作を置くよう活動していたらしい)。

警察の裏金問題を実際に告発し、自身が嫌がらせを受けたり、あるいはほかの告発者が告発前に逮捕されたというケースを知っているという仙波氏にとって、「巨悪と戦っている」としながらも活動(情報の収集と発信の両方)がネット上にとどまっているリチャード氏はなんとも「軽く」見えたのではないだろうか。

「(リチャード氏の)話は以前に聞いたベンジャミンの話と半分くらいいっしょ」、「(リチャード氏のしていた)オウムに関する話など自分は裏を取ってないのでしない」、「(リチャード氏に対して)失礼かもしれないが、話をするのは楽。実行するのが大変」等々。発言の端々にリチャード氏の話の痛いところを突く表現が見られた。

さらに不都合なことに、仙波氏はその後もリチャード氏の信じる「ネット力」に対して厳しい評価を下していくのである。

「9.11の話を彼がどういったところで誰も、日本人には関係ない。だからいくら話しても彼(=リチャード)は逮捕されない」、「ネットに大きな力はあるけれども、警察は何でもアリで逮捕できてしまう」、「輿水さんは大きい力があるけれども、それだけでは守れない」と、「ネットこそが最高権力」であるというリチャード氏の信念とは食い違ってくる発言である。
何しろリチャード氏自身は、9.11の陰謀をネットで暴いた結果、世界的な陰謀組織に狙われるも、自らの身の安全を「ネットの力」で現実に守ってきたという確信があるのだ(※あくまで個人の感想であり客観的な事実を保証するものではありません)
彼がHPに「創価学会は北朝鮮宗教である」(←これだけだと完全に意味不明ですね)と掲載してもクレームひとつ来ないのは、彼の主張が真実であったり彼の影響力を恐れて手出しができないからであり、彼の言う話がネット上にはびこる頭が残念な人の戯言の一つとして放置されているからではないはずなのである。
ところが仙波氏の話では、ネットの影響力がいくらあろうとも、(リチャード氏の陰謀史観では創価学会にその一部を掌握されているという、陰謀組織の末端の)警察でさえ力技で実力行使できてしまうことになる。
そうなるとリチャード氏が今の今まで無事である理由はなんなのか、ということだ。陰謀組織の宣伝大臣(秘密の組織なのにそんな役職あるのか)が悠長に「あなたに500万$の賞金かけましたよ」なんてメールを送ってきているにもかかわらず、いまなお生存し、生活できている現実と矛盾してきてしまうだろう。

この、リチャード氏の陰謀史観と誇大妄想を萎えさせかねない仙波氏の発言の後、リチャード氏はいかに自分に度胸があるか、侍魂を持ってるのかを延々と話し続けていた。この間、仙波氏は腕を組んでうつむいて……眠っていたんじゃなかろうか。

最後に、講演会の終盤で仙波氏の言った一言が印象的だったので紹介しておこう。

「放っといた方がいい人は放っておくんですよ。放っといたら大変な人は絶対手を出すんです。それが今の現実です」

まあ、これが大体の世間の、そして仙波氏のリチャード氏に対する評価であろう。

おまけ――
全体としてはリチャード氏が7割強話をした感じで、ゲストの二人はあまり話をしてない印象でした(USTで生中継を見ていた他のユーザーからもゲストに話させてほしいという声も上がっていました)。
とくに仙波氏が「ネット力」を厳しく評価したあたりからリチャード氏はかなり長い間マイクを放さず、ゲストらに話をマイクを回しませんでした。これは何かの陰謀?

《参考動画》
2010.717 リチャード・コシミズ【官僚という生き物】阿久根講演会

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