平田信逮捕にまつわるなんやかんや

2011年は大地震に始まり、同性愛者に終わったリチャードコシミズ陰謀論。

2011年年末から2012年年始に渡り金正日の死去や、オウム真理教特別手配犯・平田信の出頭など大きな事件が相次ぎ、相応にリチャード氏も多くの説を発信している。

今回は平田信の出頭にまつわるリチャードコシミズ陰謀論ついて書くことにする。

◆概略

平田信出頭について、リチャード氏は早速自説を垂れ流している。
今回の出頭は陰謀組織と打ち合わせたうえで行われたもので、しかもこれまでは日本ではなく北朝鮮に潜伏していたという。
そして(陰謀としての)出頭の目的はといえば、真相解明のために麻原彰晃の死刑執行を先送りにし、それに伴い「麻原彰晃奪還偽装テロ」とやらの実行を延長するためであるという。

 

◆北朝鮮に潜伏?

リチャード氏によれば、平田信は国内ではなく北朝鮮に潜伏しており、北朝鮮の潜水艦からゴムボートに乗り継いで日本へ密入国をしたうえで、警察に出頭したという。
しかし、彼がいつも唱えているように創価学会やら統一教会やら、さらには警視庁までもが陰謀組織の一部だというのなら、北朝鮮にまで逃げる理由が何にもないのではないだろうか。
今回は言及されていないが、在日米軍やら解同やら右翼やらヤクザなどなど、日本国内だけでも陰謀組織の下部組織が大量に存在することになるので、国内にいくらでも隠れる場所があったのにわざわざ面倒な越境をしたということになる。

「平田信が北朝鮮に潜伏している」と唱えた当初、この説についてロクな根拠もなかったわけだが、平田信が長期にわたり潜伏していたにもかかわらず、潜伏先のアパートに平田の生活の痕跡や指紋があまり残されていなかったという報道がされたのは、リチャード氏にとって補強材料が転がり込んできた幸運とみえたようである。
しかしこれは結局、平田信の証言通りの逃亡生活ではなかった可能性があるという程度の話であって、潜伏先がほかに複数(もちろん国内)あったかもしれないと考えるのが妥当だろう。
この程度のことで潜伏先が国外であると結論付けるのはあまりに飛躍が過ぎる。
そもそも警察が陰謀組織の一員なら、こんな平田信逃亡生活についていろんな憶測が飛びかねない情報を出す必要はないだろう。

そしてなにより、北朝鮮では12月に金正日が死去するという国家の一大事がおきている。
リチャード氏の説が正しいとするならば、北朝鮮はこの混乱期にわざわざ潜水艦を出して日本近海まで平田信を送り出したということになる。
そこまでして平田信の出頭を急ぐ理由があったとは思えない。
金正恩体制がある程度安定するまで待ってやればいいだけの話である。

 

◆「麻原死刑」を延ばす方法

リチャード氏によれば、今回の出頭の目的は「オウム事件の真相解明」を果たすために麻原彰晃の死刑執行を先延ばしにするためであるという。
死刑を先送りにすることで「麻原彰晃奪還偽装テロ」を延ばすつもりなのだそうだ。

実際、平田信の出頭により警察は「オウム事件の真相解明」に向けて色々捜査をしている、というかせざるを得ないだろう。
これにより麻原彰晃の死刑が延びるということは不思議ではない。
この事件についてすごく狭く考えれば、ある程度スジが通っている話であるように思える。

しかし、もし麻原彰晃の死刑を先延ばしにしたい、と考えているならば、他にも手段を講じることは可能だろう。

オウム真理教にまつわる事件は大小さまざまに存在し、すべてを行えば膨大な時間がかかるものである。
それがかなり簡素化され、例外的な早さで死刑判決が出されているということはさまざまな人間が指摘していることであり、リチャード氏自身もこれについては「不自然さ」を唱えていたと記憶している。

もし、単純に麻原彰晃の死刑を長引かせたいのなら、これらの訴訟を簡素化せずにひとつひとつやればいいだけの話である。

リチャード氏によれば麻原彰晃は薬漬けにされて真相が告白できないよう「黙らされている」らしいので、この状態で延々と裁判を続ければ10年以上判決を先延ばしにすることも十分できただろう。

当然この計画を実行しようとすれば、”薬漬けになった”麻原について訴訟能力が問題になるだろうが、それもクリア可能だ。

現実に麻原彰晃の訴訟能力について疑問視する声が出ていたことがあるが、弁護団側の要請に応えて行われた精神鑑定の結果、訴訟能力があるという判断が下され、審理が続行されたという事実がある。
当然巨大陰謀組織であれば、精神鑑定の結果を意のままにするなど造作もないことだろう。

麻原彰晃を薬漬けにして黙らせたのち、精神鑑定で訴訟能力ありという結論を出しているならば、この後いくらでも(麻原の「真相告白」を恐れることなく)裁判を継続できるわけであり、「麻原彰晃奪還偽装テロ」とやらを実行するまでいつまでも裁判をやっていればいいだけの話である(それとも裁判がすべて結審して麻原の死刑が確定しない限り、「オウム残党」とやらは死刑にならない可能性を呑気に信じて行動しないほどバカなんだろうか?)。

あるいは精神鑑定の結果、訴訟能力無しだが完治の可能性ありとして延々と「治療」を続けるのもいいだろう。

もしかしたら、死刑判決が出た後になって死刑執行を延ばさなくてはならない「陰謀組織側の事情」が出てきたということなのかもしれない。
しかしその場合であったとしても、死刑執行については法務大臣が権限を持っているわけだから、「法務大臣は死刑執行に慎重なので」とでも言ってほっとけばいいだけ話である。

 

結局のところ、過去にどういうことがあったかを踏まえずに、今この時もたらされた情報を基に思いつきで陰謀をかたっているとしか言えない。

◆おまけのツッコミ

今回の記事のテーマからは外れるけれども、この話だけで記事を書くということもなさそうなので、ここに書かせていただく。

1月8日にソウルの日本大使館に火炎瓶を投げ込んだ人について書かれたリチャード氏のブログ記事『大使館に火炎瓶投げた中国人「野田首相の発言に怒り」』について軽くひとツッコミ。

私は、北京オリンピックの聖火リレー等の際に長野あたりで日本のエセ右翼と衝突した連中は、「朝鮮系中国人」留学生であったと考えています。(両者の打ち合わせの上での偽装衝突であったとみます。)日中関係を壊すために、中国でもマイノリティーが動員されている可能性があります。
(『大使館に火炎瓶投げた中国人「野田首相の発言に怒り」richardkoshimizu’s blog より。太字は引用者による強調)

長野の聖火リレーで中国人と右翼で衝突があったのは陰謀だというのだ。

しかし、この中国擁護の活動には独立党関係者である中国人「カクちゃん」がかかわっている。
彼女が実際に右翼団体と衝突したかは不明だが、それを誘発しかねない行為を行っていたのはほぼ確実である。
もうちょっと自分自身の周辺の人間に関する動向も踏まえて物を言ってもらいたいものである。

ちなみに聖火ランナーのコースで旗を振っていたという話については中国のニュース記事「人民网:长野 那个举着中国国旗的美丽日本女孩」に写真入りで紹介されていることを根拠にしている。

これが独立党の関係者「カクちゃん」であるかどうかについてはこちらの記事「独立党Tシャツ撮影会やりました。」の写真を根拠に判断している。
これで別人ならごめんなさいというしかないが、おそらく謝る必要はないだろう。

 


《参考記事》
オウムと創価学会:出頭した平田容疑者に聞きたいこと
●アレフ関係者ら聴取へ…平田容疑者、爆破事件「責任取る」
平田さん、16年間の平壌生活?
●「教祖死刑は当然」 平田容疑者、弁護士に
平田容疑者「ずっと国内」…支援者解明急ぐ警察
仮谷さん拉致、役割解明へ井上死刑囚から聴取
平田くん、日本凱旋の巻
●仮谷さん拉致事件、松本死刑囚を聴取へ
「え、なんで日本の右翼が、北朝鮮のよど号グループや北朝鮮カルトオウム残党とつるんでるの?」
平田ちゃん:「だ、男性用の衣類や靴がなかった….」「ふ、布団も1人分しかなかった」
平田アジト
平田ちゃん17年間潜伏:ユダヤ電通管理下のテレビ局の皆さん、どうしちゃったんですか?
平田ちゃん、アパート一歩も出ず真っ黒に日焼け
平田ちゃんのどこでもドアー
「斎藤容疑者の部屋から平田容疑者の指紋」が見つかったことにしたそうです。
湯田菌さん、隅々までメディアを管理しておかないとまずいネタがでてしまいますよ。
平田ちゃん:斎藤の部屋から平田の指紋数個のみ?
新法相、早速ながら「平田逮捕でオウム死刑囚の死刑執行保留」を示唆。

大使館に火炎瓶投げた中国人「野田首相の発言に怒り」

独立党Tシャツ撮影会やりました。
richardkoshimizu’s blogより)

人民网:长野 那个举着中国国旗的美丽日本女孩』(网易奥运より)

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