世紀末救世主伝説

今回は今年最初に公開された講演会動画『2012年やってくるのはユダ金の崩壊だ!』から1つの記事につき1話題に絞って紹介。

この記事では講演序盤に飛び出した、「ユダヤ人のもくろむ世界戦争の陰謀」について。

リチャード氏によれば「オウム真理教残党による麻原彰晃奪還偽装テロ」に端を発する極東戦争、そして世界戦争には以下のような目的があるようである。

  • 大戦争にして戦争景気を捏造し、有事に強いドルを回帰させたい
  • 世界規模のインフレを引き起こし巨額債務を逃れる
  • 「新世界秩序(NWO)」「小さな地球(人口10億人くらい)」にして寡頭独裁体制を作る。6割から7割の人間は蒸発させられる

「大戦争が起きるとどうなるかっていうと、地球上で生きている人間の6割7割、もっとかもしれないのは、7割は蒸発しちゃうんです。でも、蒸発するだけなんです。蒸発した後に放射能が残らないから、この戦争やった人は困らないんです」(動画01/09 9:20)

ということなのだそうだ。

リチャード氏は何とも気楽に言っちゃってくれるが、こんなことを実際に起こすにはどのくらい大変かを考えてみる、というのが今回の記事の主旨である。

◆7割の人間を焼き殺すために核兵器はどれくらい必要か

先に引用したリチャード氏の発言、以前から見てきた方々であればわかるだろうが、「蒸発させる」ために利用されるのは例の純粋水爆である。
当然ながらこの兵器は現実には存在しない兵器なので、その時点でアウトにしてしまうこともできるが、ここは辛抱強く付き合うことにする。
なぜならその方が面白いからである。

ここから先、数字に関しては基本的にWikipediaをベースとするのでご了承いただきたい。

まず世界の人口は68億2936万人とする。この7割を抹殺するというと47億8055万2千人である。

では核兵器1つでどのくらいの人間を殺害することが可能だろうか?

ここでは人類が持ちえた最大の核兵器「ツァーリ・ボンバ」を参考にする。

「ツァーリ・ボンバ」(通称:爆弾皇帝)は50メガトン級の核爆弾である。
この威力は絶大で、一次放射線の致死域は半径6.6㎞、爆風による殺傷範囲は23㎞、致死的なやけどを負う範囲は58㎞に及ぶという。
ここでは致死的なやけどを負う範囲である半径58㎞内で計算する。
「ツァーリ・ボンバ」1発を使った時に期待できる殺傷人数を以下のように計算する。

致死的なやけどを被る面積(平方キロメートル)×1平方キロメートルあたりの世界的な人口密度
=「ツァーリ・ボンバ」の殺傷人数の期待値

まず「ツァーリ・ボンバ」が殺傷する面積は58×58×3.14(円周率)=10562.96.平方キロメートルである。
そして世界の人口密度は1平方キロメートル当たり50人なので、上記の面積に50をかける。

よって導き出される人数は52万8148人。
世界のどこかで適当に「ツァーリ・ボンバ」を使用した場合、52万8148人を死に至らしめることが期待できるだろうということである(実際には場所によって増減する)。

これで1発あたりの殺傷人数がわかったので、あとは47億8055万2千人殺すのには一体何発必要かを計算すればいい。これは単純な割り算になる。

4780552000 ÷ 528148=9051.538……

切り上げて9052発
これだけあれば47億人8055万2千人を殺せそうである。

もちろん人口密度にはばらつきがあるので、人口の多い大都市(必然的に人口密度も高い)から順に核攻撃の標的とすれば、予定よりもいくらかは純粋水爆の数を抑えることができるだろう。
しかし、47億8055万2千人という数字はあまりに大きすぎるので、都市をすべて破壊しつくしても目標は達成しきれず、いずれは人口密度の低い土地にも手を出していかなくてはならなくなるだろう。

ちなみに、リチャード氏の発言にもっと忠実に、すなわち「人間が蒸発する」というレベルで殺傷すると考えるとなると、もっとたくさんの純粋水爆を要求される。

「ツァーリ・ボンバ」のどのくらいの範囲で人間が蒸発するか不明だが、仮に「ツァーリ・ボンバの火球の範囲内にいた人間は骨も残さず燃え尽きる」と考える。
するとその火球は半径2.3㎞なので有効範囲は2.3×2.3×3.14=16.6106平方㎞。1発あたりの期待値は830.53人。
831人を文字通り消せるとして、47億8055万2千人を「蒸発させる」ためには……
575万2771発(端数切り上げ)が必要になる。
この場合、蒸発はしなかったけど爆風や火傷によってとっくに死んでる人も、蒸発するまで数百回も核攻撃にさらされることになるだろう。
正にオーバーキルである。

◆「二〇一X年、世界は核の炎に包まれた!!」

で、まあこれだけの人数を抹殺するために第三次世界大戦を全面核戦争風味でやるわけだが、もちろん目標の人数を核で消し飛ばすまで核戦争を止めてはいけないのである。

となると、核保有国は目標達成までできるだけ継戦能力を失ってはいけない。
よってまずは核武装した国が核武装してない国を一方的に焼け野原にするような形になるだろう。
ノルマの達成のためには心を鬼にする必要があるので、相手が白旗上げても基本的には止まることはない

核兵器を打ちつくしてしまった核保有国がいたら、その時点でお役御免なので、その瞬間から狙われるようになるだろう。中国やインドなどは非常に人口が多いので「最終的に10億人まで人口を減らす」目的がある以上、10億を超える人口を誇る両国家は絶対に無傷では済まされない。

もしも、目標達成の前にうっかり対立する陣営の核保有国を滅ぼしてしまったら、これは大変である。
その時は目標を達するべく敵を壊滅させ(世間ではこれを虐殺という)、それでもまだなおノルマが残っていたとしたらその時は同盟国や自国民を攻撃しなくてはならない

目的達成のためには9052発を消化する必要がある。
戦争をどのくらいやるのか、という期間次第で1日どのくらいの核爆発のノルマを消化しなくてはいけないかが決まってくる。
5年間(1825日)だと、1日5発くらいの核爆発(ツァーリ・ボンバ級)が目安である。

◆「だが、人類は死滅していなかった!」

どうにか47億8055万2千人を抹殺し、人口10億に絞り込むためさらに11億人近くを他の原因で死に至らしめることに成功したとする。

ここにきてようやく「戦後」が訪れる。

戦後の世界はどうなっているのだろうか。
何しろ世界中で無数の核爆発が起きた後なのだ、建造物の多くは瓦礫と化しているだろう。
特に効率重視で人口の多い地域を中心に攻撃した場合 、都市も工業地帯も残ってはいまい。
交通網、ライフラインも灰燼に帰し、発電施設や油田などエネルギー施設の無事というわけにはいかないだろう。

見渡す限りの焼野原が「国際金融ユダヤ人」の物になるのだ。
この世界を支配したなら、「国際金融ユダヤ人」たちはひたすら復興に力を注ぐのみであリ、それが支配者の責任として要求される仕事になるだろう。

そして人口が10億人まで減るということは、経済活動も激しく縮小することになる。
生き残りのいない、(記録や法律が残っていれば)名義しか存在しない状態の企業や工場は数えきれないだろう。

当然戦前の株式や証券、債券などは文字通りの紙屑で、「今じゃケツをふく紙にもなりゃしねってのによぉ!」というありさまである。
現物資産に関しても戦火を免れていれば、という前提が付く。
しかも、産業が停止してしまっているため、希少金属などを必要とする人が出てくるのはどれだけ先になるかはわからない。

また、核爆発の影響は戦後も継続しているだろう。
最近のリチャード氏は何か勘違いしているようだが、純粋水爆はあくまで「残留放射能が少ない」兵器であってゼロではないのだ。かつて911のときにトリチウムが通常の55倍あるという主張(公式なデータではない)を盾に純粋水爆説を唱えていた時には、そのことはわかっていたんだと思うが、今やすっかりわすれいるようだ。

純粋水爆が9052発炸裂したとなればそれ相応に放射能がばらまかれているし、もし原子力発電所が攻撃に巻き込まれていたならば汚染は免れない。

また、放射能による汚染が無視できるレベルであったとしても、「ツァーリ・ボンバ」級の大爆発が9000回以上も起きていたとしたら、その時には「核の冬」が世界を襲うだろう。
これは爆発によって起こる火災が原因になるので、放射能の量には関係がない。

9052発もの純粋水爆が起こす核の冬は一体どれくらいの長期間にわたるのかは想像もつかないが、おそらく戦争が終わる前にはすでに始まっており、戦後非常に長期にわたって地球は寒冷化されることとなるだろう。

地球温暖化の心配はしなくて済むかもしれないが、代わりに植生の危機、農業の危機が訪れ、世界は慢性的な食糧不足に見舞われる。

この「北斗の拳」みたいな戦後の世界において、平均的な人間は「生きるので精一杯」な状態であり、「汚染されていない、保存のきく食料」「医薬品」「燃料(機械を動かすというのもそうだが、寒さを防ぐため)」といったものが価値のある財産になるだろう。
この世界において「豊かである」ということは「生きていくのに不自由しない」ということであり、原始時代とそう変わりのない世の中になってしまうことになる。

つまり、ここまでやってしまったら「有事に強いドル」や「巨額債務」といった、1段階・2段階前にやった陰謀などまったくをもって無意味になり、「国際金融ユダヤ人」の積み上げてきた財産や蓄財するための術やネットワークはほとんど無用となってしまう。
一子相伝の暗殺拳「ロックフェラー神拳」でもあるってんなら話は別だが。

この世界でトップになるくらいなら、今の世界の金持ちでいるほうがよっぽど豊かな人生を送れるのだ。
失うものの量で考えれば我々貧乏人よりも彼ら大富豪の方が間違いなく損をする。

こんな簡単な損得勘定もできない人間が、現在まで世界を支配してると考えるのはそれこそ不合理の塊であるが、リチャード氏はその不合理を「ユダヤ人の旧約聖書の預言の実現に対する狂信的な信心」で片づけている。
そんなユダヤ人が本当に実在するかは一切証明されていないが、「ここまでの不合理をやるに違いないと信じているリチャード・コシミズ&独立党員のユダヤ人に対する狂信的な信心」は間違いなく存在する。


《参考動画》
2012年やってくるのはユダ金の崩壊だ!

《参考記事》
ツァーリ・ボンバ
国の人口密度順リスト
世界の都市圏人口の順位』(効率重視で大都市圏から優先して攻撃対象にした場合、このページに記載されている25の都市圏を攻撃すると約4億人を殺傷できる)
核の冬

《参考図書》

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