ダンスと小ネタ

4月上旬に書いたっきりでしたけど、ちょっと細かいのを書きます。

◆中学校教育のダンスと武道必修化

中学校でダンスと武道が必修化されることに対して強く懸念を示したリチャード氏。

ブログ記事『中学校で武道とダンスが必修化?』において、「武道は専門家の指導がなければ無理だし危険」と武道の必修に慎重な態度を見せ、必修化されるダンスにヒップホップが含まれることに対して「渋谷のチンピラのごときダンスはやりたい奴だけやればいい」と反対の意見を表明した。

その後に書かれた記事『ヒップホップについて』『あの~学校で必修なのはダンスだけですよね』においてはヒップホップに対する批判(というか誹謗)に軸を移している。

武道に関するリチャード氏の懸念は決して的外れではないと思うんだが、そのくらいのことを文科省の人間が全く視野に入れずに指導要領を作るわけがない。
文科省のHPにおいて武道必修化における指導について書かれた記事『武道必修化に伴う柔道の安全管理の徹底について(依頼)』には指導する立場の教員に一定の研修歴や指導歴が求められることに加え、必要に応じて外部指導者の協力を得るように書かれている。

 

ヒップホップに対するリチャード氏の批判記事はいかにも陰謀論者らしく、面白くなっている。

リチャード氏によるとヒップホップは「マイノリティーの文化」であり、体育におけるヒップホップダンスの導入は「日本人社会の劣化」をもくろむ陰謀であるという
ヒップホップのダンスを授業で教えることでヒップホップの暗い部分にも市民権を与えうるとのこと。
リチャード氏の脳内ではヒップホップダンスの授業を受けた子供たちの間ではヒップホップダンスのうまい子がヒーローとなり、麻薬や犯罪に手を染めることになるらしい。
中学生をバカにしすぎだ。

実際のところはヒップホップのダンスは「創作ダンス」「フォークダンス」「現代的なリズムのダンス」のうち、「現代的なリズムのダンス」の中に含まれるという程度のものである。

「現代的なリズムのダンス」にはヒップホップ以外のダンスも含まれているようで、文科省の出しているリーフレットには「ロックやヒップホップなどのリズムに乗って全身で自由に弾んで踊る」と書かれている。
リチャード氏は「現代的なリズムのダンス=ヒップホップダンス」と思い込んでいるようだが、「現代的なリズムのダンス」にはAKB48などのヒップホップではないダンスも含まれているのである。
Yahoo質問袋では体育の「創作ダンス」の授業なのに先生のチョイスでAKB48の曲を踊るんだとか、EXILEの曲を踊ることになったんだけどうまく踊れないとか、そういう質問が見つかり、現場の先生方はかなり自由にやっていることがわかる(EXILEのダンスはヒップホップダンスに入ると思うのだが、2010年に「体育のダンスでEXILEを踊る」という質問がされている。指導要領の方がやっと現場に追いついたというのが実像かもしれない)。

それとリチャード氏の文章を読んでて思ったんだが、「学力向上の時間を削り」とか「受験指導は?理系教育は?読み書きもろくにできない子供がダンスだけ上手くて、将来どう生きていくのか?」のかなんて記述を見ると、「武道とダンスという枠の授業が増えて、他の授業が減る」と思ってるんじゃないかって気がしてくる。

ダンスも武道もあくまで体育の授業の単元の一つに過ぎない。
これらが必修化したところで体育の授業のコマ数が増えて他の科目が減らされるわけではないだろうに、なにを勘違いしてうるんだろうか?

 

◆ワン・ワールド・ビル

すごくこれは短いネタなのだが、『「ワン・ワールド・ビル」』について。

再建された世界貿易センタービルの名称についてリチャード氏はお怒りのようである。
おそらく名称が「ニューワールドオーダー(NWO,新世界秩序ともいう)」っぽいのが原因なのだろう。

そんなことにいちいち怒ってどうするんだという感じだが、ツッコんでおこう。
まず、英語の名称は「One World Trade Center」なので「ワン・ワールド・ビル」ではなく、「ワン・ワールド・トレード・センター」である。
Wikiの英語版にまでリンクを貼っておいて間違えないでほしい。

それと、このビルの「ワン」にはそれほど深い意味はない。
世界を一つにとかそういうクサい意味ではなく、単純な番号である。

日本語版Wikiで同ビルのページを見てもらえばわかるが表記は「1ワールドトレードセンター」だ。
ほかに再建されるビルの名称が英語版Wikiに載っているが「Two World Trade Center

」「Three World Trade Center 」「Four World Trade Center 」「Five World Trade Center 」「Seven World Trade Center 」と、「番号+ World Trade Center」の組み合わせにすぎない。
この名称にユダヤ人の黒い企みなど存在しないのだ。

 

◆ハーヴェストライナー

これは記事『ハーヴェストライナー』についての解説。

この記事では4月29日にバスの事故を起こした「ハーヴェストライナー」社のバスの名札(?)の一部を拡大している写真と「情報感謝」の一言とニュース記事の転載だけで、一体何なのかという感じだが、これは「この事故(もしくは企業)は創価学会絡みだ」とリチャード氏は言いたいのである。

リチャード氏によると、朝鮮の民族色である赤・青・黄の三色を創価学会が旗に使用しているのは池田大作が朝鮮人であり、創価学会が北朝鮮宗教である証拠なのだそうな。

たかがだ三原色を使用しただけでそこまで認定できてしまう陰謀マインドには脱帽である。

このレベルで関連付けられるなら、池田大作は朝鮮人でルーマニア人でチャド人で太陽戦隊サンバルカンのメンバーであることにできてしまうだろう。

 

 

普段長ったらしい文章書いているせいか、小ネタで1記事書くことに抵抗があってこんな雑多な記事を1個作る感じなんですよね。
Twitterでもいいのかなと思うんですが、ログが流れたり140字の字数制限あったりで、迷いますね。

 

あの~学校で必修なのはダンスだけですよね』の記事の以下の文章がなんか、にったじゅんのエロマンガの一コマを使ったコラージュを彷彿とさせてくれて吹きました。

生徒にアンケートでもとろうものなら「え~創作ダンス?なにそれ~」「フォークダンス~?キモイ。いやだよ~」「HIP HOPで決まりじゃん!」でしょうね。
(『あの~学校で必修なのはダンスだけですよね』15行目)

キャハハハハハハってつければもう……ね。


《参考記事》

中学校で武道とダンスが必修化?
ヒップホップについて
あの~学校で必修なのはダンスだけですよね
「ワン・ワールド・ビル」
ハーヴェストライナー
richardkoshimizu’s blogより)

中学校武道・ダンスの必修化
新学習指導要領に基づく中学校向け「ダンス」リーフレット
文科省HPより)

One World Trade Center
1 ワールドトレードセンター
ルーマニアの国旗
チャドの国旗
太陽戦隊サンバルカン
(Wikipediaより)

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“ダンスと小ネタ” への 4 件のフィードバック

  1. 1 World Trade Centerって、ただの番地ですよね。確か、911で崩壊する前のWTCのビルの名前も、1WTCと2WTCだったはずです。

    でも、1WTCをどうして、ワンワールドセンターと読んだのか意味不明です。

    この人、英語が流暢に話せると豪語してましたが、もし、流暢に話せるなら間違えるはず無いんですがね。

    でも、流暢には話せてませんから。この人の英語、聞いたことありますが、流暢とは程遠い、日本で英語を勉強した人が話す程度です。

    それと高速バスの事故で3色がバスのツアー表示書かれていたと言う事を、どうも、取り巻きがどこかにUpさせたから、「高速バス 創価」とかの検索を掛けると、相当ヒットしてるようです。

    どうも、この人には根拠など関係無い様です。

    最近、輪を掛けて、デマを流すようになりましたね。驚きですよ。

    ただ、一言言うならば、相当焦ってます。その焦りがBlogに現れてます。

    1. 焦ってるっていうか、軽率なんですよね。

      ビルの名称の「ワンワールド」まで読んだところで陰謀史観と結び付けて、「許せん!」と怒り、後のことは目に入っていないんじゃないでしょうか。

      バス会社の話も似たような軽率さでしょうね。
      自分の陰謀史観に都合が良ければ、警戒せず疑わずで飛びつくのでしょう。
      誰だって自分の信じたい話には弱いものだと思いますが、その傾向がすごく強いんだと思います。

      ハーヴェストホールディングスと創価学会を関連付けたページが多くヒットするのは、極端なアンチ創価学会の人が大勢で飛びついたためでしょう。
      「ワン・ワールド・ビル」よりは人気がありそうですね。

  2. はじめまして。

    私は全然政治に興味などなく自分の好きな事に没頭して行きてきたので、
    全然コシミズ氏の事なんて名前も聞いた事がなかったのですが、
    オウムの事を調べていたのきっかけに知ったコシミズさんの動画を、
    興味本位で見る様になってから「何かがおかしい」と違和感を感じて色々調べだしました。

    話が色んな意味で面白いのは事実として認めますが(ギャグセンスは皆無ですが)、
    Blogの読みにくさ、引用の下手さ等、とても国語力があるとは思えませんね。

    昨日初めて拝見させて頂きましたが、貴殿のBlogの方が数倍解りやすく、説得力もあると思います。
    無駄な誹謗中傷もないですし。

    彼のやろうとしている事にあそこまでの下品な表現や誹謗や中傷は必要ないですからね。
    単にエンターテインメントとして毒を吐きたいというなら放っておきますが、
    営利目的で出版し、講演を行い、日本をいや世界を私が変える!と豪語している
    男のする事とは思えません。政治家や運動家、ジャーナリストを馬鹿にしすぎです。

    何よりそれに騙された人たちまでもが他者を誹謗中傷する事に愕然とします。

    問題の指摘から解決に及ぶプロセスに誹謗中傷が入ってしまう事は仕方ないとは言え、
    彼らコシミズ氏及び独立党のしている事は本質が誹謗中傷だと捉えられても仕方のない事だと思います。

    自らが間違っていると思った人間を攻撃し、傷つけてもいいと考えるなら、
    それこそ彼らの言葉で言うゴロツキのユダ金と何ら変わりないですよね。

    彼らは間違いなくカルトです。
    しかも異常に攻撃的でヒステリックな性格をした異常な形態です。

    まだ世間に対してそこまでの影響力を持っていないから良しとされるのかも知れませんが、
    今後どういう形で彼らが変貌を遂げるかは予測だに出来ません。

    かつてのオウムの様に選挙に出馬したりしたら、その時こそ危ないなと思います。

    私も興味本位から本気へと変わっていく可能性が多いにあったと思います。

    それに気付いた時、非常に恐ろしくなりました。

    私は博学でなく、現段階でコシミズ氏の見解を打破出来る知識も文章力もありませんが、
    今必死に勉強しています。

    貴殿の書かれている事は非常に重要な事だと思います。

    事実かどうかという事を唱える者がそれに対する対案を一切受け付けない様では、
    話になりません。彼はそういう者を何故か「批判者」と呼びますしね。

    コシミズ氏の危険な思い込みをもっと多くの人に知ってもらい、
    それに対する反論も多く出てくる事に私は努力したいと考えています。

    現段階のごく一部の人間に支持され、さも自らが崇められていると勘違いしている事は、
    非常に危険です。

    長文失礼致しました。

    1. コメントありがとうございます。

      当ブログではリチャード氏の「手法」を反面教師として、誹謗中傷とならないよう批判する場合には根拠を示していくよう努めています。
      それでもときにはリチャード氏のする、間違った知識を見せびらかしながら専門家たちを見下すような態度にイラッと来て、揶揄した書き方をすることはあります。

      独立党員の人たち、あるいは非党員でもリチャード氏の話を支持する人たちが彼の話を正しいと考えるのは、彼の言ってる話や主張にシンパシーを感じるから、というのが大きいと思います。
      自分の嫌っている人や国家を「社会的な悪」であると言ってくれる人間がいることは魅力的なことなんだと思います。
      ユダヤ人が世界を支配し世界大戦をもくろんでいて、アメリカや北朝鮮の政府や日本の歴代首相(田中角栄のぞく)、統一教会や創価学会や部落出身者や右翼団体や同性愛者はその手先として世界や日本を悪くしようとしている・・・・・というリチャード氏の超陰謀論は、ユダヤ人やその手先(とされた人たち)を憎悪することを正当化してくれるので、罵詈雑言や誹謗中傷の言葉を言いたい人たちにとってはいい免罪符替わりでしょう。

      リチャード氏は彼を信じる人たちから会費を取ったり、本・DVDを売り上げたりで利益を上げて「自分はすごい人間なんだ」と自己評価を肥大化させていく一方、彼を持ち上げている人たちは彼を一つの「権威」に仕立て上げることで、自分たちを正しいと信じるため補強材料にしているように思います。
      かつては2ちゃんねるに妄想を書き込むだけの個人でしかなかったリチャード氏とその言説ですが、今では一部の有名な人たちがネットジャーナリストの肩書きで紹介したり援用したりしています。
      リチャード氏が(一部の業界内だけとはいえ)認知され、その言説が「(本当かどうかははっきりしないけど)有力な説 or 有名な話」になっていくことで、彼の説に便乗して好き放題言ってきた人たちは「怪しい話を信じる口汚い人」から「悪に立ち向かう人」へ昇格していくことでしょう。
      そういう意味でリチャード・コシミズの支持者たちは、一方的に騙されているというのではなく、一種の共犯関係にあるではないかと考えています。

      独立党がこれからどういう展開を見せるのか、は私も予測がつきません。
      しかし「国政? 地球の有事を解決しようとしているのに、国政に挑戦しろだと?」(2012/02/20の記事より)と強気なリチャード氏ですので、とりあえず選挙に出ることはないのかな、と思います。
      もし出馬しようとしても、オウムと違って資金力に乏しいので、供託金の準備が困難なうえに、供託金は没収される可能性が高いでしょう。

      リチャード氏の知識や発言の出鱈目さを崩すのに必要な知識というものは、私自身何もせずとももっているというものではありません。
      記事を書くたびに調べることが多いです。
      調べずにかけるとしたら、それは個人的な感想くらいなものでしょう。
      自分の知識とリチャード氏の知識で違っているのが明らかでも、一応念のためになにがしか調べることはよくあります。
      おかげでブログの更新ペースはとても遅いです。

      大切だと思うことは、「リチャード・コシミズの言うことをとにかく批判するべきだ」とか「リチャード・コシミズの知識がすべて間違っている」というような考え方をしないことです。
      とにかく何かにつけて相手を悪く言うということでは、自分が批判している相手と同じ醜態をさらすことになりかねません。
      ニーチェはこんな格言を残しています。

      怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。
      深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。

      リチャード氏を怪物という表現するのはいきすぎですが、彼が見せる憎悪や差別の感情はまさに「怪物」であり、人間性の「深淵」だと思います。
      彼に対する怒りや嫌悪の感情にとらわれることなく、彼の誤った知識や発言を指摘していかれることを切に願います。

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