新しい?歴史教科書

5月末までにもう一つくらい記事を書こうかと思っていたところで、このニュース。

リチャード・コシミズ第八作:「リチャード・コシミズの新しい歴史教科書」』。
6月20日配本開始予定とのこと。

本来去年発刊予定だったものだが、東日本大震災の発生によって延期になっていた本である。
あと1ヶ月で配本開始となるので、さすがにイレギュラーな事件によって延期されることはないだろう。

テーマが歴史であることは間違いないようだが、小説形式となるらしく、「教科書」といっていいのかどうかは怪しい。

上記記事の紹介文から、南京事件、ヒトラー、ロシア革命、坂本竜馬あたりを扱うようである。
まさかこの4つの事件だけで300ページを使い切るということもないだろうから、他にもいくつか扱うのだろう。
日ユ同祖論や明治天皇すり替え説、ユダヤ人が奴隷商人だったという話あたりがでるだろうか。

ネタについては、まあ他の人間が唱えた説の焼き直しという感じであろうことが、なんとなくうかがえる。

ヒトラーについては、ホロコースト否認やヒトラー=ユダヤ人説、ヒトラー生存説と、豊富な話題が期待できそうではある。ただ、海外の論者の話をそのまま持ってくること可能性が高い。

ロシア革命についてはベースとなるような説は寡聞にして知っているものはない。
共産主義を築き上げた人間はユダヤ人とかまあそんな話や、日露戦争とジェイコブ・シフの関係といったところだろうか。
世界最悪の偽書『シオン賢者の議定書』は、当時の反帝政テロによってわきあがっていたロシア帝国政府に対する国民の不信感をユダヤ人に転嫁し、人心を民主化から離れさせようという狙いがあったと言われている。
もし今度の著作でロシア革命に対するユダヤ人の陰謀が書かれるとすれば、先祖がえりといえなくもないだろう。

坂本竜馬の話は、なんだか似たような話を「ユダヤ」ではなく「フリーメイソン」のとして聞いたことがあるので、その変形ではないかと思う。

以上の予想から、話にどれほど目新しさを感じるかという点では期待感は薄い。

ただ、興味深いのは南京事件についてリチャード氏がどのような見解を取るのかということ。
リチャード氏は相当な親中派だが、同時に保守系(と言うか右翼)でもあるので南京事件での犠牲者を何人とするのかは注目している(全部ユダヤ人のせいにするのかもしれないが)。

 

それにしても、今回も出版のための寄付を募るというのはどういうことなんだろうか。
前作の売り上げから次回作へ向けてプールしておかなかったのだろうか?

過去の講演会で自費出版で利益を出して次の本を出せるのは自分くらいなものだと豪語しておいて(『西日本の諸君にも東日本にいるこのオッサンを知ってほしい』参照)、この体たらくはあまりに情けない。
講演旅行などするたび赤字がでるのは目に見えているのだし、もう少し計画的に運用することを考えていてもよさそうなものだ。

出版費用ねん出のための寄付を募っているようでは「プロ」ではないだろう。


《参考記事》
リチャード・コシミズ第八作:「リチャード・コシミズの新しい歴史教科書」
richardkoshimizu’s blogより)

《参考文献》

この本によると『議定書』に書かれているユダヤ人の陰謀とは、「ユダヤ人は民主主義などうまくいくことがないことはわかっているが、一度ロシア帝政を打倒して民主国家を作らせる。しかし民衆は上手く国を運営できず行きづまり、再度 王による統治を求めだす。そこでユダヤ人の王が王座につき、ロシアを支配する」という面倒くさい陰謀であるという。

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“新しい?歴史教科書” への 4 件のフィードバック

    1. 少なくとも過去にやめていった幹部連中でそういうことを訴えてる人はいないし、自腹切っているんじゃないかなと思います。
      2010年に退会した小吹氏のブログ記事「無題。」に寄せた小吹氏自身のコメント(2010/11/18(木) 11:28:11)では、苦しい台所事情が書かれています(それも退会したあとに書いたものです)。
      なので私としては、基本的に独立党の持ち出しでやってるんじゃないかなと思っています(私自身はリチャード氏を詐欺師というよりは、善意で誤った方向に全速力で走っている人と考えています)。

      公的な施設の会議室なら利用料金ていうのは結構安いみたいで、今度講演をする塩尻の施設は3,500円くらいみたいです(竹原さんを呼んだ東京の会場はなんだかすごく高いみたいですけど)。
      もしリチャード氏が党員にその3,500円を支払わせていたとしてもまあ、党員の人が「いいことした気分」を買う額としてはお手頃かもしれないですね。

  1. おっさん、本の出荷の手伝いを、無償で党員に手伝わせてる様ですよ。それも、奴隷の様に。党員だったら、手伝って当たり前と思ってる様ですよ。

    1. 販路の開拓やら納品やら、いろいろ自力でやらなきゃいけない自費出版ゆえの労苦ですねえ。
      「ボランティア」と明言してるし、私個人としてはとくに問題視してないです。

      泉パウロみたいに出版社から本が出せればそういう面倒を頼まなくて済むんでしょうけどね。

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