2012年6月の観察記

菊池直子・高橋克也の両名がついに逮捕され、オウム事件のわからなかった部分がわかるかもしれないという今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?

この件についてリチャード氏の言うことは目新しくなく、相も変わらず「教祖奪還テロ」だとかいう話が多いので特に記事にする気がわかないが、「地下鉄サリンじゃない事件」の記事にツッコみを入れておく。
「サリンを製造する能力のあるオウム真理教に罪をかぶせるという計画なのに、なんでサリン以外の神経ガスを複数使ったの?バカなの?」ということである。

今回はそれ以外の話について書くことにする。

 

◆シリアの「少数派」

ユダヤ人が大イスラエル建国をもくろんでいると夢想するリチャード氏にとって、シリアでの騒乱は「裏社会 VS それに対抗する人々」の図式で置き換えられているようである。

中ロの2カ国とアサド政権が「対抗する人々」で、それ以外の現シリア政府を批判するものは概ね「裏社会」の側があてはめられている。

現在、シリアで起きている政府と政権支持者たちによる虐殺や破壊行為に関しては、反政府組織や国連停戦監視団やアルジャジーラと、様々な立場の組織から証言が寄せられているが、リチャード氏によればこれらはアサド政権を極悪であるかのように喧伝する捏造報道であり、虐殺をしているのはシリア政府軍の制服を着たユダヤ人部隊なのだという。
もちろんこの主張には全く根拠を示すことができておらず、文末を疑問形にしてお茶を濁している。

また、反体制派の代表にクルド人亡命者のサイダ氏が選ばれたことに対して、少数派のクルド人ではなく、アラブ人が選ばれるべきとのべている。
リチャード氏は記事「ユダヤ金融悪魔の「シリア・マノリティー支配」手口が見えてきました。」にて「クルドといえばクルド系イラク人の中に少数いるユダヤ教徒」などと書き(シリアの話をしているはずなのだが)、「クルド人=ユダヤ教徒」という連想でユダヤ人陰謀説をのべているが、実際にはクルド人の大半はイスラム教徒であり、特にスンニ派が最も多い。
外務省HPの情報によれば、シリアでの宗教構成ではスンニ派が最も多く74%。イスラム教の他の宗派が16%で、残りはキリスト教であるという。
サイダ氏は民族的には少数派に属するかもしれないが、宗教構成でいえば決して少数派ではないのだ。
それどころか、アサド政権支えているのはアラウィ派であり、宗教的には政権側の方がむしろ少数派なのである。

 

◆トンデモ本大賞陰謀説

前回の記事で紹介したように、『3.11同時多発人工地震テロ』はトンデモ本大賞の受賞を逃すどころか、候補作としてのノミネートすらなかった。

それでも「人工地震兵器説」をテーマにした泉パウロ氏の『本当かデマか 3・11[人工地震説の根拠]衝撃検証』が大賞に輝いたことにリチャード氏は反応せずにはいられなかったようである。
この件について「牧師が書いた3.11人工地震説本が「日本トンデモ本大賞」を受賞」で記事にしている。

いわく、「トンデモ大賞をパクリ本が受賞したとなると、やはり、「311人工地震を唱える奴は基地外」とB層奴隷大衆に思わせるのが目的だったのでしょうか?」とのこと。

しかしながら地震発生から1年以上経過し、本が出版されて既に10か月程度の時間が経過している。
この手の話を信じるような人たちに一通り流通してしまってから、とくに権威もない趣味集団の賞に輝かせても、たいして「火消し」効果は期待できそうにない。

今回リチャード氏は自分の本がトンデモ本にノミネートされなかったことを、自分が真実を突いた本を書いているから話題に上げることを避けたと前向きに考えているかもしれないが、その解釈も若干無理がある。
なぜなら2010年には『小説911』がノミネートされ、『トンデモ本の世界X』で紹介されているからである。

 

◆週刊文春が報じた小沢和子夫人の私信

週刊文春によると、小沢一郎氏の妻である和子夫人が小沢氏の行状を非難し、離婚する旨を伝える手紙を近しい人間たちに宛てて送付していたという。

同誌にはその全文が転載されている。

これが政治家としての小沢一郎にどれほどの影響を与えるかはわからないが、この記事の内容から小沢氏に幻滅したという人もいるだろう。
もちろんこのことと政治は切り離して支持を続けるという人もいるだろうが、全体としてプラスにならないことは確かだ。

リチャード氏はこの件を陰謀と考え、「小沢一郎夫人が支援者に「離婚しました」」「奥さん、やめときなはれ。」の2つの記事を書いている。

記事の感想はというと、「週刊文春の当該記事を読んでいたら、こういう擁護の記事は書かないと思う」という内容。
おそらくリチャード氏は週刊文春を読んでいない。読んでこれならどうしようもない。

和子夫人がつづったという便箋に書かれていた主な内容は、「隠し子を愛人(隠し子を生んだ女性とは別人)の養子にさせている」、「震災後、地元の岩手にいかないだけでなく、放射能を恐れてひきこもっていた」というもの。

リチャード氏は「奥さん、やめときなはれ。」にて「小沢さんほどの知見を持った高度な政治家の考えることは、そのへんのB層奥さんには到底理解できない」などと書いているが、和子夫人の非難した内容には「政治家」としての高度な考えというものはない。
それとも、愛人に隠し子の世話をさせるのは高度な政治判断だったと言いたいのだろうか?

あきらかに週刊文春に掲載された記事を無視して、とりあえず陰謀とだけいっておくいい加減さが見て取れる。

 

こんなリチャード氏の書いた「リチャード・コシミズの新しい歴史教科書」が発売間近である。
すぐに買って読む予定はないが、いずれは記事にするつもりなのでその時は(超長文でも)お付き合いいただきたい。


《参考記事》
地下鉄サリンじゃない事件

シリア反体制派=ユダヤ侵略軍、ユダ金の金欠で武器弾薬調達できず。シリア中部の拠点から撤退。
●シリア軍、離反兵40人以上を処刑か ホムスで砲撃続く
シリア政府、反政府勢力を鎮圧と発表
シリア内戦はユダヤ人の領土野心が原因
ユダヤ金融悪魔が仕掛けた「シリアの大イスラエル併呑計画」
Victory Road
シリア内戦、虐殺したのはどっち?
ユダヤ金融悪魔の「シリア・マイノリティー支配」手口が見えてきました。

牧師が書いた3.11人工地震説本が「日本トンデモ本大賞」を受賞

小沢一郎夫人が支援者に「離婚しました」
奥さん、やめときなはれ。」』
richardkoshimizu’s blogより)

シリア・アラブ共和国』(外務省HPより。宗教人口については「基礎データ」より参照)

《参考文献》

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