第429号法廷

3月6日、東京高等裁判所にて2012年12月16日の衆議院議員選挙に対して「選挙無効」を求める裁判が4つ行われた。

1つは票の格差を元にした訴訟、残り3つは選挙にて不正が行われたとする訴訟である。

事前に日時が藤島氏によって告知されていたことにより、それに合わせて休暇を取ることが出来たため、傍聴人として見学に行ってきた。

 

◆(行ケ)第7,17号

10時開廷。
藤島利久氏が起こした訴訟である。
訴訟番号が2つあることからも原告は2名であると思われるが、藤島氏しか出廷してこなかった。

今回初めて裁判の傍聴をしたのだが、想像以上にあっさりしたものだった。
刑事訴訟の場合はこれとは違うのかもしれないが、口頭弁論といっても原告の陳述が事前に提出された書面と同一であるという確認がされれば、そのまま弁論は終了となる。

傍聴人としてはどういう主張だったのかは具体的にその場において知ることはできない。
藤島氏やほかの原告が訴状をWebにて公開していたからこそどういう主張を展開しているのか知ることが出来ていたが、事前にそういった情報をチェックしていなければ、何が何だかわからないままあっという間に口頭弁論は終了してしまう。

訴えたい内容が事前に提出した文書と同じなら、それを再度読み上げてもらったところで特に変わりはないわけで、時間の節約になるうえ、噛んだり、読みこぼしたり、聞き取りにくかったりしうる「訴えのライブ」にわざわざ時間を割くこともないだろうから、合理的ではある。
傍聴人には優しくないが、判決に影響を与えるわけでもない傍聴人に見せる事を優先するわけでもないし、無駄を排除した段取りである。

この展開に関して藤島氏は慣れたもので、後述する2者のような反応は特に見せなかった。

判事らが席を外して合議している数分間、藤島氏が勝手に被告人(中央選挙管理会と埼玉県選挙管理委員会)席に声をかけて注意される場面はあったものの、口頭弁論はつつがなく終了。

3月22日午前11時に判決が言い渡されるとのこと。

 

◆(行ケ)第6,10,11,12,14,18,25号

11時開廷。犬丸勝子氏らの訴訟が7つ併せて行われることになった訴訟。

最初原告は2名ほどしかいなかったが、開廷間もない時間にさらに2名が入ってきて、計4名であった。

ここでもまた口頭弁論はあっけなく終わる展開であったのだが、犬丸氏が食い下がった。

訴えの追加があるなら話すという流れにおいて、犬丸氏は自分の不満というか疑問というか、そういうものをしゃべっていた。

整然としているわけでもなくまくしたてられた話(しかも途中で何度も判事から「結論を言ってください」と遮られた)を聞き取って記録することは非常に困難で、RK動画からの文字越しのようなことはできなかったが、聞き取り理解できた範囲では「中央管理委員会がどうやって誰が選ばれ、どう選挙を運用しているかがわからない。ネットで調べたけどわからず、関係者らに100の質問を送ったが、何の反応もなかった」(私の聞き間違いの可能性は排除できないが、概ねこうだったと思う)という主旨のことを言っていた。
やたらと「ネットで」という単語が出ていた。

残念ながら法廷は訴えはともかく単なる質問を聞く場ではないので、判事が犬丸氏の発言を簡潔に述べるよう要請することはあったものの、特に答えてはもらっていなかった。
そういう疑問はおそらくWikipediaの記述などを足掛かりに、法律書でも調べたり、情報開示請求でもしないとわからないのではないだろうか。
ネットに何でもかんでもあるわけではないだろう。

ちなみにこの口頭弁論。
裁判ウォッチャーとして有名な阿曽山大噴火が来ていた。
あの出で立ちで人間違いということはないと思う(初めて知ったが、スカートの下にスウェットを履いていた)。

3月22日午前11時に判決が言い渡されるとのこと。

 

◆(行ケ)第4号

11時50分開廷。いわゆる「原告団」の人たちによる訴訟である。

この人たちに関しては、追放だ詐欺だ内部告発だと、なんだかいろんな話が飛び交ってて、現在どういう状態なのか把握する気になれなかったのだが、原告として男性3名と女性1名が出廷していた。

こちらもまあ、口頭弁論に関しては提出してある書類と同一ということであっけなく終了。
ただ、原告側の要請だか、証拠だかが一部却下される旨申し渡されるシーンがあった(この辺に関して詳しくわからなくて申し訳ない)。

こちらでもあっけなく終わるところに発言がさしはさまれ(やっぱりこれも判事に注意されるのだが)、「自分たちは素人にすぎないが、3000人もの後押しを受けている」とか、「証拠を却下せずにじっくりと吟味してほしい」とか「迅速じゃなくていいから慎重な審議をしてほしい」とか「投票用紙を開示してほしい」などと主張していた。

違法な方法で選出された国会議員がいるとして、そのインチキ議員が長々と立法にかかわっていたらすごく問題があると思うのだが、時間をかけて審議してほしいという発言は所謂「百日裁判」を完全に逆行している。

3月22日午前11時に判決が言い渡されるとのこと。
・・・・・・全部まとめて言い渡されるのだろうか?

 

3つの訴訟のうち、藤島氏を除く2組の不正選挙の訴訟では、原告が「自分の頑張りをあっさり片付けないでほしい」という、そういう願いがあったように思う。

だからこそ、口頭弁論の内容が書面と同一なら省略され、特に自らの主張を声に出して法廷の場で訴えることもなく、「判決は22日に」とすいすいと進んでしまうドライさに、発言を抑えられなかったのではないだろうか。

正直なところ私自身、ドラマの刑事事件の法廷ほどのことはなくとも、原告の証拠やら主張に対して被告側の答弁といったものが直に見られるのかと思っていた。
しかし、原告の出した書類とそれに対して出された被告側の答弁の書類に特に追加がないなら、今日はこのまま終わりとなって判決を後日、という進み具合に拍子抜けした。

言ってしまえば面白みがない。

このあっさりとした展開に場馴れして、特に不平も言わずに「この後、地下の喫茶室に行きますので、お話ある方はそちらへ」とつないだ藤島氏がすごく軽く見えてしまったほどである。
実際には「法廷での訴え」に拘って粘った犬丸氏や、原告団の方が裁判所的には「困った人」という扱いなのだが。

まあとにかく結末というか判決は22日の午前11時だということなので、興味と時間のある方はどうぞ。
今回の口頭弁論に当たって、裁判所では傍聴人の抽選を予定していたが、いずれも38人の定員に対して定員割れを起こし、そのまま傍聴することとなった。

ちなみに14時10分から抽選となっていた「票の格差による選挙無効裁判」の判決も傍聴しようとしたのだが、ハズレてしまって傍聴することは叶わなかった。

余談

あとこれは完全に余談なのだが、最初の藤島氏の裁判が終わり、その次の裁判を傍聴するべく傍聴抽選券交付所にいたとろ、拡声器で何事かを熱くかたっている人物が1名。

こういう官庁街だとそういう人もいるかもなあ、などとのんきに構えていたところ、拡声器の声からは何故か藤島氏の名前が。
なにやら藤島氏を攻撃する言辞を発しているのである。

後に拡声器でしゃべっている人のいたあたりに行くと、大量の紙が張り出されていた。
かなりの枚数の紙が張り出されているうえ、字が詰まったものだったので全部に目を通すことはしなかったのだが、どうやら過去に藤島氏とトラブルになり、裁判沙汰になるも訴えを棄却された人らしかった。
藤島氏、裁判起こしたり起こされたり、裁判終わっても恨まれたり、なかなか忙しいことである。


《参考記事》
早速、「不正選挙」裁判の訴状(下書き)を作ってみた』(街カフェTV より)
福岡高等裁判所に提出した訴状 | 犬丸勝子 政治とは』(犬丸勝子 政治とはより)
東京高裁に提出した訴状』(2012年衆議院選挙 異議申し立てより)

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