独立党の隠しきれない陰謀

12月16日の衆議院選挙直後から提唱され、もうじき半年になる不正選挙説。

3月の裁判で一旦のクライマックスを迎え、そこを区切りに下火になっていた観があったが、その間も不正選挙ポスターは貼られ続け、7月の参院選までどうやら持ちこたえそうである。

もっとも、持ちこたえて存在し続けていたところで、ザルな説が勝手に緻密なものになってくれるわけではなく、無理やり延命されていただけにすぎないのだが。

この「打倒不正選挙」の勢いをそのまま7月まで持ち越し、参院選でどうにか不正の証拠を見つけ出したい、というのがリチャード・コシミズ氏の希望であり、その計画を練っては楽しげに紹介している。

 

◆参議院選挙スパイ大作戦

5月6日から連投された、タイトルの頭に『ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会』つけられた記事の中で、リチャード氏は参議院選で行われる(と信じている)不正を暴くためのアイデアを披露している。

  • 開票作業に参加し、「同じ筆跡で書かれた票」を撮影しネットで公開する。
  • ネット投票で不正が行われると主張し裏社会を牽制する。
  • 出口調査のバイトに参加し出口調査の実態を知る。
  • 新聞各社に記事を投稿する。掲載されたらネットで大騒ぎし、掲載されなかったらそのことを騒ぐ。
  • マンガ版「不正選挙」を出版する。
  • 投票箱にアラーム時計、小型発信器、GPSなどを仕込む。それらを元に隠された本物の投票箱を見つけ出す。
  • 新聞の折り込みチラシで不正選挙を訴える。
  • 投票所をカメラで始終撮影し、投票率を独自にカウントする。公式で発表される投票率が偽物であることを突き止める。
  • 独自に出口調査を行い、結果をネットで発表する。
  • 投票箱を運搬するタクシーを「電波発信装置」で追跡し、本物の投票箱を隠蔽している現場を撮影する。

と、文化祭にやる出し物のアイデア出しと、その準備を楽しむかのようなノリで次々とアイデアを出している。

新聞の折り込みとマンガ制作

新聞の折り込み広告やマンガの出版などは、金さえ出せばどうにかなるだろう。
マンガの出版はこれまで本を出してきた経緯からも明らかなとおり、自費出版としてやる分には資金さえあれば問題ない。
もっとも、『ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:マンガ版「不正選挙」を出版したっていいですよ。』の記事では「コンビニ流通ルートをお持ちの方の協力も必要です」などと書いており、コンビニで販売するつもりでいるようだが、それはさすがに不可能だろう。
これまで通りネット通販で売るか、あるいは夏のコミックマーケットにでも出すしかないのではなかろうか(夏コミは8月開催予定らしいので、完全に出遅れになってしまうが)。
この計画は実現に一歩近づいていて、『12・16不正選挙漫画』の記事では、独立党員が書いた漫画が掲載されている。
これはまだパイロット版とでも呼ぶべき代物で、ブラッシュアップのためのアドバイスを求めている状態である。
現在の時点の出来栄えでは明らかに説明不足で、不正選挙陰謀説やリチャード氏の主張を一通り理解していれば各ページが何を意図して書かれているものなのかが判読できるが、そうでなければ理解できない部分が多く、意味不明な作品である。

新聞の折り込みチラシについてもおそらくは金銭的な問題さえクリアしていれば出すことは出来ると思う。
いずれ記事にまとめたいと思っているが、現在リチャード氏は主に地方紙で自著『12・16不正選挙』の広告を出しており、独立党には(出所がよくわからないが)資金的に余裕があるのがうかがえる。
ここしばらくの広告費で資金が底を尽いていないのなら、この計画も十分実現可能だろう。

新聞社への投稿

新聞社への投稿も実現可能だろう、なにしろ掲載されてもされなくてもネットで騒ぐのだから。
これはもう絶対に失敗しない。失敗があり得ない。
この方式を応用すれば、先に紹介したマンガを週刊少年ジャンプにでも投稿して、掲載されてもボツになっても騒ぐという方法も取れなくもない(1000%ボツだろうが)。

独自の出口調査、投票率のカウント

これはかなり難度が高い。
独立党の規模を考えると、どう考えてもマスコミ各社や選挙管理委員会が実施するそれよりスケールダウンせざるを得ないからである。

規模が小さくなれば出口調査におけるサンプル数は少なくなるし、マスコミでない正体不明の団体や個人が実施する調査にどれだけの人が協力してくれるかもわからない。

投票率のカウントも同様に、すべての投票所を対象に実施することは出来ないので、どう頑張っても公式発表(こちらは全数調査)の投票率と乖離してしまう。
各地の選挙管理委員会が投票所単位で投票者数を公表してくれるなら答え合わせもできるだろうが、基本的に選挙区単位・自治体単位でまとめられて発表されるので、せいぜい参考にしかならない。

それに撮影作業そのものと人数のカウントも非常に大変だろう。
公職選挙法の定める投票時間午前7時から午後8時まで、のべ13時間の長丁場になる。
カメラの撮影をその場でほったらかしにしておくというのもできなくはないかもしれないが、バッテリー切れやいたずらや撤去など不測の事態に備えようと思うなら、短時間席を外すことは出来ても基本的にカメラと一緒に居続ける必要があるだろう。
また、撮影が何らかの理由で咎められれば、撮影を中止することもありえる。
リチャード氏は「撮影禁止の法的根拠を示すようごり押しすれば撮影は可能」としているが、押し問答の間は撮影がストップする畏れがある。
人数のカウントにおいては13時間の録画を延々と見ることとなる。
この作業は適宜中断できるものとしてもかなりの苦行である。
数え間違いを防ぐために何らかの措置を講じる必要があり、単純に13時間ぶんの労働で済むかはわからない。

メディアが実施する出口調査へ参加

これはかなり難度が低い。
ただ単に公募されている出口調査のアルバイト(あるいは派遣?)に参加すればいいだけだからである。
ただし、普段の勤め先が副業などを禁止していればこれを実施することは出来ない。
独立党の中でもバイトに参加する余裕のある人や仕事のない人がやることになる。

ただ、所詮バイトなので自分が実際に行っている調査の結果そのものしか実態は把握できない可能性が高く、「出口調査全体の結果」を知るのは、マスコミ各紙が発表するものを外部の人間としてみるのとあまり変わりがないように思える。
また、出口調査に実際に参加して不正らしきものは見つけられなかったとしても、「出口調査の集計の段階で工作がなされている」というアドホックな仮説が立てられるだけで、体験した内容の如何にかかわらず不正選挙説は存続するだろう。
結論が変わらないのだから、あまりやる意味はない。

開票作業に参加し、同じ筆跡で書かれている票を撮影しネットで公開する

これは単純に公職選挙法に触れるだろう。
公職選挙法には「投票の秘密保持」が定められており、罰則には「投票の秘密侵害罪」、「投票干渉罪」というものがある。

第52条
何人も、選挙人の投票した被選挙人の氏名又は政党その他の政治団体の名称若しくは略称を陳述する義務はない。

第227条
中央選挙管理会の委員若しくは中央選挙管理会の庶務に従事する総務省の職員、選挙管理委員会の委員若しくは職員、投票管理者、開票管理者、選挙長若しくは選挙分会長、選挙事務に関係のある国若しくは地方公共団体の公務員、立会人(第四十八条第二項の規定により投票を補助すべき者及び第四十九条第三項の規定により投票に関する記載をすべき者を含む。以下同じ。)又は監視者が選挙人の投票した被選挙人の氏名(衆議院比例代表選出議員の選挙にあつては政党その他の政治団体の名称又は略称、参議院比例代表選出議員の選挙にあつては被選挙人の氏名又は政党その他の政治団体の名称若しくは略称)を表示したときは、二年以下の禁錮又は三十万円以下の罰金に処する。その表示した事実が虚偽であるときも、また同様とする。

第228条
投票所(期日前投票所を含む。以下この章において同じ。)又は開票所において正当な理由がなくて選挙人の投票に干渉し又は被選挙人の氏名(衆議院比例代表選出議員の選挙にあつては政党その他の政治団体の名称又は略称、参議院比例代表選出議員の選挙にあつては被選挙人の氏名又は政党その他の政治団体の名称若しくは略称)を認知する方法を行つた者は、一年以下の禁錮又は三十万円以下の罰金に処する。

これらの法律を踏まえると、開票所で投票用紙を撮影して誰の名前が書かれているかを公開するこの計画は、違法行為とみなされるのではないだろうか。

独立党員に潜入された開票所も大変だが、バイトとして雇い入れてしまった開票作業の請負業者も大変だろう。
会社として信用を失う結果になれば、次の選挙で仕事が減ったり、仕事を受けられなかったりするかもしれない(そうなったら損害賠償請求になるだろうか?)。

投票箱や投票箱を運搬するタクシーににアラームや発信器を仕込む

投票箱に何らかの異物を混入するというのも、投票・開票に混乱をもたらすことを考えると法律に触れると考えたほうがいいだろう。

具体的にどの法に触れるかを示すことが出来なくて申し訳ないが、第229条では「(投票箱を)抑留、毀壊若しくは奪取した者は、四年以下の懲役又は禁錮に処する」としている。
異物の混入が上記条文の毀壊等に当たるのか微妙だが、韓国では投票用紙とは別に政策への要望を書いたメモを投票箱に入れる行為が問題となったケースがある(東亜日報『人権・社会団体、政治要求盛り込んだメモを投票箱に入れる方針』)。

それにしても投票箱の投入口などたいして大きくなく(折り曲げた紙を入れるだけなので当たり前だが)、GPSやら発信器やらは物理的に入らないように思える。

ちなみに、リチャード氏のプランでは「投票箱を追跡していた有志がアラーム音に気づき、ネットで映像を大公開。あはは。」(『ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:アラーム時計』)だそうだが、どれだけの地獄耳だとそんなことが可能なんだろうか?

これらの実現可能なものから、不可能あるいは徒労に終わりそうなもの、やれば法律に触れるものまで多数の盗撮グッズの画像と共にアイデアを開陳しているリチャード氏の記事の中でも最も秀逸なのはこの文章だろう。

ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:裏社会が不正暴き対策をとればそれが不正の証拠
不正選挙を暴こうとする様々な手段が行使されると知れば、裏社会は必死に隠ぺいに走ります。投票所、開票所でいままでになかった荷物検査を実施したり。「写真は禁止です」などとわざわざ繰り返す。監視のために裏社会の人員が動員され派遣される。「あら、ご近所の創価信者さんだ。」と目撃証言も多々出てくる。裏社会が動けば、手口も類推できる。
(、『ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:裏社会が不正暴き対策をとればそれが不正の証拠』より)

「不正暴き対策をとればそれが不正の証拠」だそうな。
「終わりがないのが『終わり』。それが『ゴールド・E・レクイエム』」(by ジョルノ・ジョバァーナ)ばりの文章だが、残念ながらリチャード氏にスタンド能力はない。論理性もない。

インターネットのブログで、誰にでも目にすることが出来るかたちで様々な悪事を企み公開していれば、誰かが通報したり警戒されても少しも不思議ではないのに、いったい何を言っているのだろうか?

 

◆殉教者の自己責任論

リチャード氏は無許可のポスター貼りやビラまきを先導している人間として、その違法性を危惧する声に対し威勢の良い態度を見せてきた。

ちなみにRKをひどく恐れる裏社会は、RKには一切働きかけてきません。怖いのでしょうか。何しろ、こんな古いネタ↓がまた表に出たら創価が困りますし。警察から接触があれば面白いことに発展させられるのですが。なんか、つまらないな。
(『不正選挙・TPP詐欺追及』)

おい、警察、なんで私RKのところに「事情聴取」に来ないんだ?電話くらいよこせ。
(『「18時台のテレ朝ニュースで、自民選挙ポスターに『12・16不正選挙』ポスター貼りで逮捕」だそうです』)

世の中が突如動き出した!
国士の捨て身の行動を、間抜けなテレビ朝日が取り上げた!
裏社会、今頃、なんてこったと頭を抱えている筈!
メディアの皆さん、その「不正選挙ポスター」の出所は、リチャード・コシミズです!
インタビューでもなんでも応じちゃいますよ!
080(5462)3210
警察も怖がってないで、事情聴取に来いよ。早くしろ。
(『「安倍総理は嘘つき」ポスターに“貼り紙”で逮捕」:世の中が突如動き出した!』)

まあ、威勢のいいことである。

しかしそんな言葉とは裏腹に、リチャード氏にポスター貼りに関する苦情が来たことを報告した記事においては、つれない態度をとっている。

RKの氏名、電話番号の入ったチラシが「不正に」貼られているので剥がしに来てくれ。貼らないように…
日野市ナントカ自治会の人からまた電話があって話したのですが。

上記2記事によれば、リチャード氏の元に日野市にある自治会からリチャード・コシミズの氏名や連絡先の書かれたポスターが「不正」に貼られているという。
独立党で配布しているポスターにはリチャード氏の名前こそ記載があるが、連絡先は記載がないので独自で制作されたものかもしれない。

後者の記事によれば「不正選挙書籍ポスター」とのことで、書籍の新聞広告をベースに不正選挙説を広めようという動機のもとに作られたものである可能性が高い(新聞広告には独立党事務所の住所と連絡先がのっている)。

この苦情に対してリチャード氏はそっけない態度をとり、「貼った覚えないから、剥がさない。日野市なんていったこともない。」「大人が自己責任でやってることだから。RKの部下でもなんでもない。誰だかもわからない。警察に相談したら?」といった対応をとったとのこと。

独立党支持者による行為に裏社会が頭を抱え、リチャード氏の元には警察やらメディアから連絡が殺到し、それなりの重要人物として扱われる未来を夢想していたのかもしれないが、現実は違った。
日野市の自治会が頭を抱え、リチャード氏に苦情の連絡が来ただけである。

描いていた未来予想図とは違う展開がお気に召さないのか、それとも過去のブログ記事で披露した威勢の良さはポーズだけだったのか、「大人が自己責任でやってることだから」と、突き放してしまった。
「ポスター貼りをやめるよう呼びかけること」も拒否していることから、自分のブログ記事によって違法行為が触発されたという認識をするつもりもないということだろう。

日野市の自治会もかわいそうだが、梯子を外された形になった犯人も悲惨である。
彼もしくは彼女が警察に捕まることになっても、リチャード氏は法的にも道義的にも自らに責任があるとは認めないのだ。
ニュースやあるいは別の形で捕まったという知らせを聞けば、「これで注目される」と大喜びし、犯人には「国士」の名称を記念に贈ってくれるかもしれないが、それ以上のことはしない。
独立党内でしか通用しない称号と引き換えに実施された社会的な自殺行為は、すべて自己責任のもとに行われた事であり、リチャード・コシミズの関知するところではないからである。

 

宗教においては「輪廻転生」「永遠の命」などを約束するものが少なくないが、そのかわりに強く自殺を戒める教義がある。
それはその宗教が提供した世界観を熱心に信じれば信じるほど、「死後がある」ということを信じることとなり、結果として現生の命を軽んじてしまう恐れがあるからである。

ただしカルトや原理主義においてそのセーフティネットは外されている場合がある。

イスラム原理主義組織においては、殉教したものには天国で72人の処女が与えられるという教義を吹き込み、結果として若者たちを自爆テロを含めたテロ行為に勧誘しているという(実は「処女」は誤訳であり、本当は「白い果実」がもらえるだけであるという説もある)。

独立党員がポスター貼り、あるいは選挙妨害行為で社会的に自殺したも同然となった時にリチャード・コシミズが与えてくれるのは「国士」という名誉である。
この名誉は現実社会においては全く認められたものではなく、使えるのはあくまで独立党の中と、“「裏社会」が消滅した後、真の独立を果たした日本”という、いつまで経ってもやって来ない千年王国だけである。


《参考記事》

ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会2:「ネット投票改竄」
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:出口調査
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:新聞投稿
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:マンガ版「不正選挙」を出版したっていいですよ。
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:不正選挙証拠撮影専用超小型カメラ
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:アラーム時計
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:超小型発信機
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:メガネで撮影。誰にもわかりません。w
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:徘徊老人用GPS、4800円
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:新聞折込ちらし
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:裏社会が不正暴き対策をとればそれが不正の証拠
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:新聞社への投稿用URL
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:定点自動撮影ビデオカメラ
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:車載用ドライブレコーダー

12・16不正選挙漫画

不正選挙・TPP詐欺追及
「18時台のテレ朝ニュースで、自民選挙ポスターに『12・16不正選挙』ポスター貼りで逮捕」だそうです
「安倍総理は嘘つき」ポスターに“貼り紙”で逮捕」:世の中が突如動き出した!

RKの氏名、電話番号の入ったチラシが「不正に」貼られているので剥がしに来てくれ。貼らないように…
日野市ナントカ自治会の人からまた電話があって話したのですが。
(以上richardkoshimizu’s blog より)

公職選挙法(e-Gov より)

人権・社会団体、政治要求盛り込んだメモを投票箱に入れる方針』(東亜日報 より)

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