鈴木達夫と応援演説テロ

2014年2月9日、都知事選挙が終わった。
結果は以下の通り。

  1. 舛添要一        2,112,979
  2. 宇都宮健児       982,594
  3. 細川護熙           956,063
  4. 田母神俊雄       610,865
  5. 家入一真             88,936
  6. ドクター中松        64,774
  7. マック赤坂           15,070
  8. 鈴木達夫             12,684
  9. 中川智晴               4,352
  10. 五十嵐政一           3,911
  11. 姫路けんじ            3,727
  12. 内藤久遠              3,575
  13. 金子博                  3,398
  14. 松山親憲              2,968
  15. 根上隆                  1,904
  16. 酒向英一              1,297

ということで、マニフェストに「私が当選したあかつきに、ニューヨークのホテルからFAXを送り」と書いた文言を実現すべく、本当にニューヨークに渡っていたらしい中川智晴氏が9位につけるという大健闘を見せた。

もしかしたら、ネタでインディーズ候補に投票した人たちの中で、より通好みな人が中川氏に注目しただけのことかもしれないが、それにしても驚くべき結果だと思う。

しかし今回はあくまでリチャード・コシミズ&独立党メインで紹介。

 

◆始まりは宇都宮氏支持

もともとリチャード氏は宇都宮健児氏を推す立場であった。

2012年の都知事選挙の時も宇都宮氏を応援する立場ではあったが、この時はあくまでブログ上で支持を表明する程度にとどまっている。
しかし今回は『本来当選するべき候補が名乗りを上げたようです。』と期待をかけ、さらに『RK独立党員による宇都宮事務所探訪記・参考記事です。』では、独立党員が宇都宮事務所を訪ねている。

また、リチャード氏が普段「第二自民党」と呼んでいた共産党が宇都宮氏を応援したことに対しては、「共産党が宇都宮さんを支持しているからといって、宇都宮さんが共産党というわけではない」(『「マスゴミは 細川対舛添を煽っている…..」』)と述べ、ちょっとやそっとの逆風では宇都宮氏支持をやめなさそうな意志を見せていた。

 

◆鈴木達夫氏支持への転換

そんな宇都宮氏支持の強い意志を見せていたリチャード氏が、鈴木氏支持へ変更したのは1月30日のことである。

1月30日『都知事選、最後に動く独立党』の記事では、以下のように書かれている。

結果、舛添、細川、宇都宮、田母神の混戦となり、「僅差の勝利」を演出できる環境ができた。大掛かりな選挙不正を行使しなくても宇都宮敗北をでっちあげられる。舛添、細川、田母神のどれが偽都知事になっても、裏社会は困らない。
ということで、宇都宮さんがなるべき候補であるとは思いますが、難しいでしょう。そうなると我々は、なにをなすべきか?今週末が面白い。首都圏の独立党員諸君、時間を空けておいてください。

「宇都宮氏と細川氏で票が割れるので、宇都宮氏が勝利するのは難しい」という予測は多くの人がしていたことで、決して間違っていないだろう(とはいえ、選挙結果を見ると舛添氏の得票数は両氏の得票の合計を上回っているので、一本化しても勝つことは難しかったろう)。
記事の中でほのめかされている独立党の行動こそ、「宇都宮氏が選挙で勝つための独立党の方策」であるのかと思ったが、それは大間違いであった。

独立党の出した答え、それは鈴木達夫氏支持への鞍替えである。
その様子は『突然行動を起こすRK』の記事で報告されている。
リチャード氏は鈴木達夫氏のもとに姿を現し、支持を表明したのだ。

この行動には首をかしげざるを得ないだろう。
票が割れてしまうので、宇都宮氏が勝つのは難しいというのはわかる。
しかし、だからと言ってより勝目のない鈴木氏に独立党が鞍替えしたことでどうなるというのだろうか?
宇都宮氏がより負けやすくなるだけだろう。

宇都宮氏と鈴木氏のどちらが票を集める見込みがあるのかといえば、それは間違いなく宇都宮氏である。
彼には大勢の反原発論者がついているうえに、過去に選挙戦を戦った実績もあり、メディアも注目していた。
メディアが宇都宮氏を舛添、細川、田母神(あとなぜかドクター中松)と並べて取り上げてくれる分、鈴木氏よりも多くの集票が期待できるのは明らかである。

 

◆鞍替えのナゾ

もちろん、選挙で投票すべきは「勝ちそうな候補」ではなく「勝ってほしい候補」であるから、候補者としての宇都宮氏に魅力を感じなくなったり、鈴木氏がより魅力的に映ったというのであればその選択も納得できる。

しかし、鞍替え以前の記事を読んでいても、推しているのはあくまで宇都宮氏で、鈴木氏はついでに近い形での言及であった。
鞍替え後の記事でも、宇都宮氏の主張と自分の意見では合わないということを書いた文章はない。
あるのは『突然行動を起こすRK』に書かれた以下の文章くらいである。

宇都宮さんの立会演説には共産党のお偉いさんが次々登壇で面白くない。取り巻く観衆は共産党のご老人たちばかり。まともな支援者は端に追いやられた感有り。さらに面白くない。どうせ選挙戦に絡むなら、「ある目的意識」を持って独立党らしくやりたい。

宇都宮氏の政見ではなく、応援演説が気に入らない、面白くないという。
1月22日に書いていた『東京都知事選について』の記事では「宇都宮さんのところでは、結構質の良いスタッフが揃っているようで、選挙戦の準備が進んでいる様子。共産党色は正直全く見られない模様」などと書いていたのに、今更共産党の応援演説について愚痴を言われてもため息しか出ない。

そしてもう一つ気になったのが、鈴木氏支持表明後の『東京都知事選:鈴木たつおさんの街宣日程です。』に書かれた「RK独立党員・心情党員であることを隠す必要はありません」という一文である。
宇都宮氏サイドと独立党との間に何かトラブルでもあったのだろうか?。

この辺りの事情について、リチャード氏は今のところ語っていないので何とも言えない。

 

◆応援演説テロ

鞍替えした先の鈴木氏に対して、リチャード氏はどうしたのか?
応援演説を行ったのである。

昨年のリチャード氏が行った、太田かずみ氏に対する応援演説をご記憶の方にはわかるだろう。
リチャード氏の応援演説は地雷だ。
最近、「バイトテロ」という言葉(というかスラング?)が生み出された。
この言葉は、若者たちがバイト先で馬鹿な行為をやらかしている姿をネットで公開・炎上させてしまい、勤め先に多大なダメージを与えてしまうことを指したものである。
この表現に倣えば、リチャード氏の行為は「応援演説テロ」である。

とにかく、彼は自らの抱える陰謀妄想満載の世界観をもとに応援演説を行うのだ。
当然ながらその応援演説は、害悪でさえある。

候補者のオフィシャルな看板を抱えたまま、「安倍政権は特定の外国人勢力の言いなりである」(ここで「ユダヤ」の名前を出さないのがリチャード氏にできる精一杯の配慮らしい)とか言い出すのだ。
リチャード氏は陰謀論の世界を真実だと思い込んでいるうえ、候補者を「陰謀組織と戦う正義の人」として応援している。
応援する動機が陰謀論に密接しているのだから、陰謀論の世界に触れることなく候補者を応援することなどむしろありえないのだが、そんな話を勝手にされたら、応援された候補者自身が道行く人から陰謀論者であるかのように思われてしまうだろう。

以下の動画が今回の応援演説の様子である。

東京都知事選挙 鈴木たつお応援演説 リチャードコシミズ

 

東京都知事選挙 鈴木たつお応援演説 リチャードコシミズ 0202池袋

最初の応援演説は、おそらく鈴木氏への自己紹介も兼ねていたのか、「リチャード・コシミズがいかに有名であるか」という話から始まる。もちろん本当に有名だったらそんな説明は不要だろう。
そして、自分と鈴木氏の考えが酷似していると述べ、自分が支援を決意したことで、鈴木氏の何万票かが上積みされたと放言。
2010年の参議院選時の「30万票をプレゼントします」と、昨年の「小沢一郎さんと考えをほとんど一にする者」を併せたハイブリットな図々しさである。

さらには「そして、ここで、鈴木さんの言われないことを私が代わりに言います」などと宣言し、「日本の政治を支配してるのは、日本人ではありません!外国の勢力がすべてを決めてるんです」と、鈴木氏がしていないトンデモ発言を、さも鈴木氏を代弁しているかのようにしゃべりだすのである。
隣にいた鈴木氏はさぞかし驚いたことだろう。
鈴木氏は政見放送にて、戦争で利益を得る1%の支配者や大企業に対抗して、残り99%である労働者が団結して戦争を阻もうと主張しており、「ユダヤ金融資本家との対決」という構図を描いているリチャード氏とさほど相性は悪くない。
しかし、鈴木氏のいう「1%の支配者や大企業」にはおそらく日本人も含まれており、悪いことは何でも外国人(というかユダヤ人)のせいにしてしまうリチャード氏と同じとはいいがたい。
ましてやリチャード氏の中の「外国の勢力」は不正選挙はおろか、地震や台風を起こせてしまうという、一般的な資本家の領域を超越したスーパーパワーの持ち主。
名称の響きが似通っていても、その実は全く別物なのだ。

相手の主張していないことまでしゃべりだすあたり、リチャード氏に真剣に相手を応援する気があるのか疑わしく、彼の述べた「ある目的意識」とは、応援演説をダシに天下の往来で自説を開陳をすることだったのではないかと思えてくる。

しかもリチャード氏の様子を見ていると、ちらちらと鈴木氏のパンフを見て話題を探しており、演説をするその時になるまで鈴木氏の主張自体をたいして知らなかった可能性も低くない。

ところで、鈴木氏の「1%の支配者や大企業に対する、99%の労働者の団結」という図式は、なまじ日本共産党よりも共産主義者くさいのだが、どうも中核派に応援されていたらしく、中核派関係のサイト「前進」にて『闘う弁護士・鈴木たつおさんが東京都知事選に出馬表明!』と紹介されている。
リチャード氏、共産党を避けたと思ったら中核派と仲良くしてしまったわけである。
どっちも「ユダ金」の手先のはずなのに。

まあ、痛み分けと言えなくもない。

 

◆狙うは舛添辞任

結局、ミラクルは起きるはずもなく、数万票上積みされたはずの鈴木氏のもとに集まったのは12,684票。

それも中核派と(知らずとはいえ)コラボしたうえでのことである。

この結果を受けてリチャード氏はとりあえず『「鈴木候補に投票したのに得票数に反映されていない」を探しましょう。』と呼びかけ、「入れたはずの票が入ってない」路線での不正選挙陰謀論による巻き返しを狙っているようである。
今のところ有力な証言は入っていない様子で、続報の記事は更新されていない。

また同時に『予定通り、舛添某が当選しましたので、早速、舛添スキャンダルを盛り上げるタイミングです。』とも呼びかけ、スキャンダルを騒ぎ立てることで猪瀬氏のような失脚を引き起こせないかと目論んでいるようである。

昨年の衆議院議員選挙あたりから独立党がらみでがんばっている「さゆふらっとまうんど」氏は、この呼びかけに答えて「【0209不正選挙】偽東京都知事舛添要一」なるまとめをTogetterにて公開しているが、反応はいまひとつ。
不正選挙と騒ぐわりに、どのような不正が行われたか蓋然性のある説明ができていないし、過去の話ばかりで目新しい話題はなかったので仕方ない。

しかしそんなふがいない身内とは別に、市民連帯の会という団体が日刊ゲンダイの記事に基づいて公職選挙法で舛添氏を告発したことを知り、『舛添が公選法違反で刑事告発された。』の記事では注目するよう呼びかけている。

かつて、不正選挙の証拠探しも選挙無効の裁判も、単なる迷惑や違法行為に終わったリチャード・コシミズ独立党。
小松菜の合言葉のもと、誰かがリアルで社会に働きかけているのを高みの見物を決め込む今こそ、どんなに怠惰でも世の中に一番貢献できている瞬間なのかもしれない。

 


《参考記事》
本来当選するべき候補が名乗りを上げたようです。
都知事選:細川支持に小泉売国奴純一郎と菅直人311人工地震テロリスト?さらには小沢さんも?あ~あ。
都知事選:宇都宮潰しのために細川をぶつけてきた….ということでしょうか?
「マスゴミは 細川対舛添を煽っている…..」
RK独立党員による宇都宮事務所探訪記・参考記事です。
東京都知事選について
都知事選告示後なので、この舛添さんのスキャンダルに触れると好色占法違反で摘発されるのだそうです。
都知事選、最後に動く独立党
東京都知事選でも不正選挙が敢行されます!
突然行動を起こすRK
東京都知事選:鈴木たつおさんの街宣日程です。
鈴木達郎さんスケジュール:12:00~は池袋東口五差路に変更だそうです。
都知事選:鈴木たつお候補の池袋応援演説やりました。
2014.2.2RKの鈴木たつお候補応援演説を文字お越しいただきました。感謝。
東京都知事選挙 鈴木たつお応援演説 RK0130都庁前 英語字幕 日本語字幕 の動画
都知事選:鈴木たつおさんの街宣日程です。
舛添の「政党助成金の私的流用」問題は、舛添がインチキ選挙で都知事に当選した直後から問題になって
予定通り、舛添某が当選しましたので、早速、舛添スキャンダルを盛り上げるタイミングです。
「鈴木候補に投票したのに得票数に反映されていない」を探しましょう。
細川・小泉は、「反原発票を割って宇都宮氏落選を正当化する」「反原発は民意ではなかった」と思わせる役割
舛添閑古鳥街頭演説
舛添知事、一か月くらいで辞任でしょうか?
鈴木たつおさんに投票された皆さん、
舛添が公選法違反で刑事告発された。

余談だが、リチャード氏は当初ほとんど舛添氏をマークしておらず、田母神氏とその支持者をやたら攻撃していた。
金融ユダヤ人に頼まれて、統一CIA北朝鮮協会傘下の戦争キチガイ総動員で、ダボハゼを都知事にする…
統一CIA・北朝鮮協会の合同演説会ですか?
下品なものが目につく時代になりました。
ゴキはゴキを呼ぶ。
RKは決して暇ではない。
え、田母神さんがダントツの支持率で都知事確定なんですか、そうですか。
党員・心情党員のポスター集です。
午後の小作品
ユダヤ朝鮮裏社会がマジに田母神を不正選挙で当選させようとしているようです。
北朝鮮デビル夫人、暴行容疑で捜査。田母神都知事候補に素晴らしい援護射撃!
朝の小品1
朝の小品2
北朝鮮デビル夫人、世界のアイドル
北朝鮮デビル夫人、速攻で平手打ち被害者女性を買収し、暴行事件を火消し。
好色占拠法違反
デビル夫人、公職選挙法違反
今回の都知事選で田母神インチキ右翼代表を立候補させ60万票を取ったことにしたのは….
(以上、richardkoshimizu’s blog より)

闘う弁護士・鈴木たつおさんが東京都知事選に出馬表明!』(前進より)

ちなみに、冒頭の中川智晴氏がNYいったという件はここから 

「鈴木達夫と応援演説テロ」への2件のフィードバック

  1. いつも拝見しております。RK大将には時に笑かせてもらいもしますが、時に腹立たしくも感じます。何より、数多の「RK言説」同士のあいだでの整合性を取ろうという意思がカケラもなさそうな態度が不愉快だなぁと…まぁ腹を立てても仕方ないんですけど☆ ところで、タモさんの票数、桁がおかしい気もします。今後とも大将へのツッコミ、期待しております。では♪

    1. コメントありがとうございます。
      RK言説は整合性ないですね。
      その時その時に思い付いたことを書いている感じです。
      リチャード氏自身は過不足なく説明できているつもりなのかもしれませんが、部外者からは言ってることのめちゃくちゃさが丸見えです。

      田母神氏の得票数間違ってましたね、ご指摘ありがとうございます。
      正しくは610,865票でした。修正します。

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