2014年の独立党

今年最後の独立党ウォッチング記事は、去年と同様、1年間の総括の記事とさせていただく。

今年は昨年と異なり世間に対して挑戦的な態度をとることは少なく、むしろ世間に迎合していこうとする年であったと思う。

 

◆2014年、リチャード・コシミズ商業路線へ

STAP細胞、MH370便行方不明事件、ウクライナ情勢、広島土砂災害、御嶽山噴火、衆議院選挙――今年も様々な事件や災害が起き、そのたびにリチャード氏は陰謀説を唱えていたわけだが、それ自体はいつものこと。

例年に比べて明らかな変化といえば、商業路線への転換である。

商業化の動きを最も明確に知らしめたのが『党員諸君にお願いです。』の記事。
この記事内でリチャード氏は「本業収入でジャーナリスト活動をサポートする体制は10数年で終焉した模様です」と述べ、アフィリエイトなどの収入で活動を支えなくてはならない状態にあることを表明している。

この苦境を打破するため、リチャード氏が取った商業的な活動はおおむね以下の3つにわけることができる。

 

1.月刊ムー、ベンジャミン・フルフォード氏との講演企画

リチャード氏は陰謀論者ではあるが、それでもオカルト志向があるわけではない(飛躍しまくりの非論理的な思考はオカルトとそう変わらないが)。
また、世間一般から陰謀論者という同じカテゴリに振り分けられるような場合であっても、イルミナティやフリーメーソン、レプタリアンなど、ユダヤ人以外を黒幕とする陰謀論は、リチャード氏からすれば見当はずれな話であるし、そういう嘘を振りまく輩は世間を誤った方向へいざなう工作員や「寸止めジャーナリスト」だったはずである。
そのリチャード氏が、ムー編集長である三上たける氏やベンジャミン・フルフォード氏と講演企画を開催したり、一緒にテレビに出るというのは、経済的な事情が軽視できないことを物語っているだろう。

これらのイベントや企画において、タイトル上はリチャード氏が三上氏やフルフォード氏らと同等であるかのような装いだが、知名度や商業的な実績の面で明らかにリチャード氏は格下である。
今年はBSスカパーのBAZOOKAというテレビ番組にも出演したが、一緒に出たベンジャミン氏は同番組に過去数度出演しており、ベンジャミン氏のおかげでテレビに出られたという印象はぬぐえない。

リチャード氏が独自にその地位を確立するまでは、ムーにもベンジャミン氏にも足を向けて寝ることはできないだろう。
改定:2年前とは状況が違います。不正選挙追及陣、大変充実しています。裏社会さん、どうしますか? 』の記事によれば、今回の選挙にて不正選挙陰謀論を多くの(その筋の}著名人が言及しているとのことなので、うまく付き合っていけば、業界における生存可能性を高まることにつながるだろう。

 

2.有料メールマガジンの配信

インターネットで情報を発信し、それでお金を稼ごうとするなら、大概の人が最初に思いつく手段としてメールマガジンがあげられることと思う。
ローリスク・ローリターンな方法ではあるが、それでもホリエモンのように大きく稼ぎ出している人もいるので、ダメもとで始める人もいるだろう。

当方は月額864円を払ってまで受信する気はなく、もしもリチャード氏の情報発信がこの有料コンテンツを中心にすれば、ウォッチングに大きく影響すると考えていたのだが、時事問題やニュースに関する発言はこれまで通りブログで行われており、メルマガの方はリチャード氏が創作する「ティアラの大冒険」なる小説を連載が主となっている様子である。
この小説の連載開始がほのめかされたのが9月13日の『「ティアラの大冒険」』の記事で、その後10月20日分では第47話を迎えたというのだから、異常なまでのハイペースである。
月4回の配信ペースを守って書き溜めておけば、メルマガを長続きさせられるだろうに、そうしないあたりはあまり商売がうまいとは言えない。
現在も連載は続いているらしく、12月31日の記事『RKまぐまぐメルマガ小説「ティアラの大冒険」その後』ではタイムスリップをしているらしい。
リチャード氏の好きな歴史物を書くための展開で、歴史改変とかパラドックスとか、そういうSF的な考証はおそらくないだろう(おそらくは時代考証さえ怪しいのだろうが)。

この有料メルマガが成功を収めているかは不明であるが、リチャード氏がこれまで好きなようにやってうまくいってないからこその方針転換であったことを考えると、リチャード氏が好き放題に書いているだけのこのメルマガがうまくいっていると考えるのは楽観が過ぎるだろう。

 

3.自費出版から商業出版へ

これまで、リチャード氏の書籍は自費出版が中心であった。
主張内容に十分な裏付けがない(というか妄想に基づく話)ため、まっとうな出版社はリチャード氏の本を出したがらないであろうし、逆にオカルト系の出版社などであれば簡単に出してくれそうだが、リチャード氏自身がオカルト系の作家と同列に見られるのを嫌っていそうである。
また編集などの手が入って、文章を直すよう要求されることもリチャード氏は嫌がりそうである。

そんなリチャード氏が成甲書房という出版社から本を出したというのは、意外ではあったが、経済的な事情がありそうせざるを得なかったというのであれば納得できる。
商業出版となれば、作家の取り分はかつてほどではなくなるかもしれないが、出版するまでのコストは出版社が持ってくれるので、リチャード氏が量を書きさえすれば“稼ぐ”ことはできるかも知れないという見方を当ブログではしていた。

しかしながら、これがのちに出てきた情報によって、そう簡単な話ではないことが分かってきた。

11月3日に書かれた『うー 』の記事によると「出版社に出してもらった本の在庫を抱え過ぎた(買い取った)のが、金欠の一因」と書かれている。
どうやら単純に出版社が出版費用を持ってくれるようなものではなく、作家が本を買い取ることで出版社側の損益が少なくなるようにしていたようである。
そのような契約であるならば、初版で何冊印刷しようが、出版社側は損害を最小限にとどめるか、あるいは最低限の利益が確保できるわけである。

これは「とりあえず本が刷れて、売れさえすれば何とかなる」方式なので、事前に資金を集めなくてはならない自費出版と比べれば、先立つものがなくても本を出すことはできるかもしれないが、売れなければ結果的に大量の借金と在庫を抱え込むことになるのは変わらない。

リチャード氏の目論見は外れたらしく、金欠の上在庫本の置き場に困る、そんな状態になっているようである。

講演会などでつながりを作ったムーなどから本を出すことが、現在のリチャード氏がこれ以上経済的負担を背負い込むことなく本を出し続ける方法だとおもうが、今のところその予定はないようである。
一応、ベンジャミン氏との対談が1冊の本にまとめられているが、メインはベンジャミン氏なので、リチャード氏単独の出版物とは言えない。

相応の努力を払ってソロデビューをめざすかないだろう。

 

◆反ユダヤ本の作家として知名度を高める

商業的に成功を収めるには、やはり知名度を高める必要があると思われるが、その中で大きく貢献したと思われるのが12月に起きた産経新聞の事件だろう。

リチャード氏の自費出版本の全面広告を産経新聞東北・北陸版に掲載したところ、サイモンウィーゼンタルセンターより講義を受けそのことを産経新聞が謝罪したのである。

これによりリチャード氏の知名度は上昇し、『産経新聞さん、SWCあぶらはむくうぱあさんのおかげで、RKの自費出版本の売り上げが急増しています。 』によれば、自費出版本の売り上げが上昇したとのこと。

一方、このような形で人種主義者として広く知られれば、相応に発言の場は制限されることになるだろう。

 

2015年、独立党は衆議院選挙に対する不正選挙裁判を起こすという。
選挙に関する裁判は進行が速いので近いうちに報告が出るだろう。

前回裁判を行った2013年は独立党は、不正選挙陰謀論を知らしめるために様々な活動を行い、その結果実社会との間に軋轢を多く生んだ。
当時の勢いのままに、彼らが世間に戦いを挑む可能性もあるが、商業路線へと舵を切ったリチャード氏がビジネスチャンス喪失の様なリスクを回避するために態度を軟化させ、党員に対する自粛を積極的に求める可能性も少しはある。

従来通り原理的なリチャードコシミズ理論で行くのか、それとも世間に合わせた世俗的リチャードコシミズ理論が生まれることになるのか、注目して行きたいと思う。

広告

「2014年の独立党」への4件のフィードバック

  1. こんばんは。初めてコメントします。
    “「産経新聞さん、SWCあぶらはむくうぱあさんのおかげで~”
    のコメ欄にこんな戯けた事を書いていたコシミズ信者が居たので転載します。
    —————————————-
    アメリカの大手銀行の全行員に、なぜか救命袋が支給されるそうです!
    船の乗客に浮輪を配る時はどんな時でしょうか?

    その銀行とは、バンクオブアメリカ、アメリカンエクスプレス銀行、
    BMOファイナンシャル、キャピタルワン・ファイナンシャル、
    JPモルガンチェース、ウェルスファーゴなど。

    救命袋に含まれているものとは→
    ・応急処置用品33pc(バンドエイド、薬、充血除去剤、その他)
    ・再利用可能な太陽光発電の毛布
    ・2400カロリーのビスケット
    ・浄水錠剤(50錠)
    ・埃を遮るマスク
    ・フリーサイズのフード付きのンチョ
    ・再充電可能なラジオ内蔵ランプ
    ・空気感染ウイルスを遮る応急処置マスク

    ttp://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/51945962.html

    トリモロスがトリミダス 2014/12/12 10:02
    —————————————-
    注釈しますと、”ンチョ”は「ポンチョ」の事だと思います。

    で、”救命袋”とは「米国式の避難袋」の事で、ナショナルジオグラフィックチャンネルの、
    『プレッパーズ~世界滅亡に備える人々~』という番組での情報によれば、
    それは〔72時間バッグ〕とか〔ゴー・アウト・バッグ〕などと呼ばれているそうです。

    要は、米国の銀行各社が危機管理の観点から、
    「米国式防災用避難袋」を全行員に配布しただけの話。
    でも、これがコシミズ信者にかかると、陰謀論的視点からしか見られなくなるようですね。

    1. コメントありがとうございます。

      わたしも「プレッパーズ」を観ていましたので、72時バッグわかります。
      同番組で何度か「政府は3日間の水と食料の備蓄を推奨しています」と出てきてましたので、その推奨条件を満たすものなのでしょうね。

      日本でも非常用持出袋などの備えの概念があるというのに、リチャード・コシミズ信者の過剰反応は、本当にひどいものですね。
      以前はイスラエルの大使館が春分の日に休むということ(イラン暦での元旦にあたるので怪しいとか)で騒いだこともありました……。

      1. こちらこそありがとうございます。
        過去記事へのコメと言うことで、承認されるかどうか気になっていたので。

        zingorohさんも、あの番組をご覧になっていたのですね。

        基準の方は、(多分)あの「FEMA」サイドが設定したのだと思います。
        なぜか、陰謀論者達から叩かれている組織ですが・・・・・。

        書いてて思いつきましたが、
        FEMA関係の陰謀話に関してはおやりにならないのですか?
        このあたりはzingorohさんのご都合もおありでしょうが。

        イスラエル大使館の話は此処の記事で読みました。
        なんだかんだでもめてますが、あの辺りの国・地域は、
        様々な理由で、ある程度文化が似ていますからね。歴史も古いですし。

        なので、それぞれの暦の特定日が相互に関連するのはありうる事なんだと思いますが、
        陰謀論者達には理解できないのでしょう。
        「常に偶然を必然としてしか認識しようとしない」から。

      2. コメントありがとうございます。

        私がこのブログで書くのは主にリチャード氏へのツッコミですので、リチャード氏が真剣にFEMA陰謀論を唱えないことには話題には上がらないです。

        もし上がったとしても、FEMA陰謀論については既に十分な反論が他の方々によってされていると思いますので、それらを参考に書くことになるかと思います。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中