脱工作員

リチャード・コシミズ氏らの陰謀論者の使用する「工作員」という単語は、本来の意味からはかけ離れた使い方をされているというほかない。

本来「工作員」と言えば、敵対する集団や組織の中に紛れ込んで、自分の本来所属する組織にとって利益となる工作活動を行う人間のことをさすだろうが、陰謀論者は自分を批判する人や対立する意見の人間に対して非常に気安く濫用している。

リチャード氏もそのような濫用をしており、その中でも目立った事例が「工作員」と認定されていた人物が、「国士」へと変貌していった小沢一郎氏のケースである。

小沢氏はリチャード氏の初期の記事では済州島出身の隠れ在日朝鮮人とされ蛇蝎のごとく忌み嫌われていたにもかかわらず、習近平を日本に招くなどの親中派路線を採ったころから「国士」となり、リチャード氏の著作『12.16不正選挙テロ』出版の頃には、智謀を駆使してユダヤ金融資本と戦うヒーローとなっていた。
しかしながらその後は失速。
生活の党がリチャード氏らの不正選挙陰謀論を全く支援も支持もしないために、リチャード氏は生活の党への失望や憤りを表明していた。

今回は小沢氏のように「脱工作員認定」を果たした2名について紹介する。

 

◆山本太郎

上述の小沢一郎氏のケースについて、リチャード氏は憤りをあらわにしたものの、小沢氏を再度工作員とまで呼ぶことはしていなかった。

ただ「国会議員はどいつも信用できない」という旨の主張はしていたし、選挙に関して言えばどの党が勝利を収めてもユダヤ金融資本の息のかかった者同士の交代劇にすぎないという意見を表明していたので、同じく国会議員である小沢氏がユダヤ金融資本の傘下に入っているという認識であったはずである。

そんななか違和感を感じたのは、「生活の党と山本太郎となかまたち」の結成に関して、リチャード氏が全く反応を見せなかったことである。
山本太郎氏と言えば過剰に放射線を危険視し、「放射脳」と揶揄された人たちの筆頭である。

低線量の被ばくであればむしろ健康増進に役立つとする「放射線ホルミシス」を支持していたリチャード氏は、過去の記事において山本太郎氏を「放射能パニック煽り担当」などと書き、その活動がユダヤ金融資本の利益になっていると認定していた(『カサゴは、海底で藻類や岩に擬態して敵や獲物の目をあざむく。』、『山本太郎参議院議員閣下と一水会についてのRKの過去の言説については』)。

その山本太郎氏と、最近リチャード氏からの評価を落としている小沢氏が手を組んだことに対して、リチャード氏が何も言わないというのは実に不自然に思えた。
他の敵視されている政治家や政党であれば、このような合流(あるいは解散)に対して悪態の一つもつくのがお約束である。

この不自然さに対して、私自身はリチャード氏が小沢氏を再び「国士」に担ぎ上げるために都合の悪い事実から目をそらし、小沢氏が何かリチャード氏にとって有益と思えるような動きを取るのを待っているのではないかと考えていた。

ところがそのような小沢氏を賞賛する記事が来る前に、山本太郎氏に対する評価を上げたかのような態度をリチャード氏はとり始めたのである。

午後5時 西武線 椎名町駅で荒井候補立ち会い演説です。
豊島区議選:開票所は、豊島区立豊島体育館です。
豊島区議戦、生活の党、荒井候補は残念ながら落選です。

311の頃は「放射能パニックを煽ってきた山本某なるゲーノージンや小出とかいう学者を支持する人の精神構造が理解できません。彼らのおかげで一家離散や離職、ひどい例では「自殺」まで生んでしまっている。」とまで書いて非難してきたんだが、先日の統一地方選挙ではしれっと「山本太郎さん」と一緒に写真までとっている。

また選挙結果に対しては、「生活の党候補は、ことごとく敗北。なにか、おかしくありませんか?裏社会の「悪意」が伝わってきませんか?」などと書き、手のひらをかえしている。

おかしいのはリチャード氏の説明なしの翻意の方である。

山本氏が本当にかつて工作員であったのならば、内部告発でも何でもやってもらえばいいだろうに。

 

◆習近平

山本太郎に関してはリチャード氏の関心が低いのか、言及すること自体が少なく、悪意のある記事でも行為を見せている記事でも表現はあまりどぎつくなく、面白みに欠けるものがある。

しかし、習近平ともなると中国のリーダーということもあって、リチャード氏の表現は派手になり、その分落差を楽しむことができるようになる。
この落差の激しさは小沢一郎氏につぐものである。

2010年、習近平がトップになりだした頃の評価は、『<中国>中央軍事委副主席に習近平氏:よくないニュースです。』であった。
習近平の前の胡錦濤、温家宝、李克強らは善玉とされ、江沢民、習近平は悪玉扱い。
反日暴動を習近平のせいであると非難していたし、彼が背中を負傷したというときには以下のように辛辣にコメントしている。

「習副主席の背中の負傷」が原因とはいかに?テロられたんですか、まともな市民から?売国奴、習近平さん、無理に金融ユダヤ人のための政治をやると国士に命を狙われますよ。お大事に。
(『習近平の背中の傷 』)

習近平の再起不能とか失脚となると、もはや、ユダ金の極東戦争捏造計画も実現不能で、ユダ金バンザイ突撃、玉砕。
(『習近平、暗殺未遂? 』)

しかし現在では『台湾国民党トップと握手した習近平』の記事で「習近平という人は本当に傑物だと思います」と非常に高く評価されている。
習近平暗殺の動きが過去にあったという話では次のように述べ、暗殺に対する解釈が「裏社会の手先の仲間割れ」から「裏社会が習近平を狙った」へと変化していることがわかる。

米国を見捨てて、中露主導の世界経済体制を構築しようとする習近平主席。
当然ながら、ユダヤ米国には極めて不都合な存在です。
よって、暗殺を試みます。
そして、ユダヤ米国の近未来を暗示するかのような「6回失敗」。
ユダヤ米国の中国における傀儡、江沢民一派を使った暗殺計画でしょう。
だが、金融ユダヤの「謀略能力」の低下が著しい。惨めな失敗の連続。
その見返りが、江沢民側近への厳しい汚職追及です。高級幹部への死刑判決も出るかもしれない。
(『習主席ターゲットに爆弾テロ&毒殺未遂「6回」説 国外でも不穏な動き』)

江沢民は悪役のまま、習近平が善玉へと転身し、温家宝や胡錦濤はフェードアウトしてしまった。彼らの再登場はあるんだろうか……。

 

◆工作員をやめる方法

もちろんこの転換に理由は存在する。
明確に態度を変えたことは2015年の年始の記事、『習近平国家主席、2015年の新年挨拶を発表 』にて明示されている。

日本では、不正選挙までして必死に日中戦争を起こそうとしている馬鹿者がいる一方で、習近平氏は、江沢民一派の影響から脱して立派に国家の舵を取られています。思えば、江沢民一派の腐敗幹部が昨年は随分と摘発されました。
習近平氏が正義を理念とした行動をとったことが、ここ数年でもっとも大きなサプライズだった。
そして、対米訣別。ロシアとの提携。BRICS主導。
一気にユダヤ米国の暴虐を排除し世界を正常化しようと走り出している。
正義の前に邪悪な勢力はなす術もない。
(太字は引用者による)

リチャード氏のこの評価は、もちろん最近の中国の政治的な動きに基づいているのであって、決して習近平が「私はこれまでユダヤ金融資本の傀儡を務めており、極東戦争勃発をもくろむことを命じられていましたが改心し、ユダヤ金融資本の陰謀を阻止するために戦います」とか声明を出したわけではない。

中国が中心となって設立を進めているアジアインフラ投資銀行(AIIB)が主な原因である。
リチャード氏は反米・親中の人であり、彼にとっての理想は東アジアの経済圏(ロシア含む)が作られ、そこで日本がリーダーシップをとっていくということであり、AIIB設立はその理想を実現する可能性を感じさせてくれる何よりの存在だろう。

しかし、そんな中国の「善行」と、「トップである習近平はユダヤ金融資本の傀儡で、極東戦争捏造を計画した陰謀に加担している」という設定はいかにもかみ合わない。
いくらなんでもAIIBのような組織が習近平抜きに作られるはずはないからである。

そのため、AIIBの設立という事実から現在の中国政府内部について、習近平についての解釈をやり直した結果、「習近平がユダ金を裏切り、正義の側に立った」ということになったのだろう。

AIIBに関してリチャード氏は『◆二階総務会長きょう訪中 習主席との会談調整へ(NHK NEWS)』において「(現在の中国に)問題はあっても、兄貴分である日本人が指導して、「人の道」を中国人に教えて差し上げるべき。それが、最終的には、日本の利益にもなる。」などと述べており、改心した習近平とそれに従う中国が、日本に頭を垂れてくれるものと期待をしているようである。
しかし、過度の期待は禁物で、このような現実とあまりにかけ離れた見通しは、かつて不正選挙裁判に生活の党が無反応だった時の様な裏切りに遭うことだろう。
リチャード氏が中国に期待を裏切られたと実感するときに習近平がまだ国家元首であれば、習近平は再度工作員認定されてしまうのではないだろうか。

 

政治家がリチャード氏の工作員認定を受ける理由が政見や政策であるなら、脱工作員を実現するのも政見や政策によるのであり、その口からただの一度として「ユダヤ」の単語が発せられる必要はない。
政治家ではない一般の方々で工作員認定を受けた人間が脱工作員したケースは今のところ見たことがないが、やり遂げる人間はいるのだろうか?

独立党員がリチャード氏から「国士」と称賛されるのにさえ、警察の厄介になるレベルの犠牲が払われていたりすることを考えれば、工作員認定を受けた人物が脱工作員を果たすのに必要な犠牲というのはちょっと計り知れないので、やはり難しいのだろう。

 


《参考記事》

カサゴは、海底で藻類や岩に擬態して敵や獲物の目をあざむく。
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比例区は三宅雪子さん?東京都は山本太郎さん?
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午後5時 西武線 椎名町駅で荒井候補立ち会い演説です。
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客家人
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“脱工作員” への 2 件のフィードバック

    1. コメントありがとうございます。
      ちょっと気に入らないだけで工作員扱いなので、敵味方の垣根がすごく低いんだと思います。
      敵になると酷い事を平気で書く一方、味方になると気味が悪いくらい褒め称えますし、すごく付き合いにくい人ですね。

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