カテゴリー別アーカイブ: 平成28年熊本地震陰謀論

熊本地震人工地震説のその他

前回の記事では熊本人工地震説において、地震そのものについて書かせていただいた。

今回は人工地震そのものではなく、その添え物としてリチャード・コシミズ氏が流布している情報について書こうと思う。
これから書くネタについては、熊本の地震が人工的に引き起こされたという部分が証明されていない以上、いくら仮説を立てようと意味がない領域であることは前もって書いておく。

 

◆人工地震の目的

地震が自然なものではなく人工的なものだとしたらその目的は何か。
陰謀論者は当然これを語らなくてはならない。

リチャード氏もここについていくつかの考えを述べている。

  1. パナマ文書から注目をそらす
  2. 消費増税先送りを地震のせいにして、アベノミクスの失敗という攻撃を回避するため
  3. TPPの国会審議を先延ばしにし、選挙をやりすごす
  4. 田母神氏の話題を隠す
  5. 円高対策
  6. 中国産業にダメージを与えるため
  7. 日本経済を低迷させるため  (『地震のおかげで安倍政権が追及されたくない重要案件が全てペンディング、立ち消えに。』、『「円高対策の地震」 』、『熊本地震で、中国の電子産業が止まる。』、『日本経済を低迷させるには、「忘れたころにまた地震」が必要です。』)

まあ田母神氏は置いておいて、他の説についてはどのくらいもっともらしいだろうかと言えば、どれもいまいちである。

・パナマ文書説

パナマ文書は世界的な規模の問題で、分析はICIJを中心に国際的に行われており、5月に発表される予定である。
4月中旬に日本を混乱させ、日本の報道が一時的に地震一色になってしまっても、パナマ文書の情報が公開される頃には地震以外の事件を報じる余地はできているだろう。

・消費増税先送りの言い訳説

RK理論では、日本経済を失速・後退させるのが安倍政権の真の目的とされている。
そしてリチャード氏自身は消費増税をすると日本の景気は後退するという考えなので、安倍政権は「アベノミクスは成功している」として消費増税を強行すればその目的を果たせるはずである、なぜ目的と真逆の方向の政策をとるために人工地震を起こさなくてはならないのか、筋が通っていない。
人工地震で混乱を呼んだうえに復興財源確保のために消費増税を先送りせず実行する、という陰謀の方がもっともらしいだろう。

・TPP審議先延ばし説

この説は事実によって完全否定されてしまった。
TPP特別委員会の審議が19日には再開され、野党は反発している。

・円高対策説

リチャード氏の脳内では、「地震が起きると日本の産業に対する不安から円売りが進み円安になる」というシナリオが固着しているようだが、実際にそうなるとは限らない。
東日本大震災においては「日本の保険会社が保険金支払いのために円を買い集める」と予測した投資家たちが円買いに走り、むしろ円高になってしまっている(リチャード氏は地震がなければもっと円高になっていたが、地震で失速したと解釈している)。
日本の一地域で災害が起こったとしても、それだけで円そのものの信用が落ちて円安になるというわけではないのだ。

・中国電子産業ダメージ説

半導体産業の盛んな九州は、別名シリコンアイランドとも呼ばれているというのは、中学くらいに習うことである。
この九州で起きた震災によって、中国の電子産業がダメージを受けることは想像に難くない。
しかしアメリカもまたiPhoneの部品の生産が停滞するなどのダメージを受けている。
中国にダメージを与えることが目的で行った陰謀が、自国にもダメージを与えるのでは意味がないだろう。

・日本経済低迷説

日本経済をどん底に叩き落とすなら、首都を狙うのが最もわかりやすい。
なぜ低迷させるのに九州の熊本なのかが謎である。
地震によってインフラがダメージを受けたせいでトヨタの自動車製造が一時ストップしたことはあったが、同様にGMも影響を受けてしまっており、前述の中国電子産業ダメージ説と同じ欠陥が指摘される。

 

◆さらなる陰謀、放射能パニック

地震の発生にとどまらず、さらなる陰謀が控えている可能性をリチャード氏は示唆している、それが川内原発である。
川内原発で、福一の偽装放射能汚染パニックを繰り返しますか?』、『川内原発を停止しない本当の理由?』の記事では、地震発生後も川内原発が稼働し続けているのは、のちに川内原発付近で地震を発生させ、放射能漏れを偽装し、パニックを起こすためだという。
しかし、現時点で止めていないのは川内原発では稼働を停止しなくてはならないほどの揺れが起きていないからであるし、そもそも放射能汚染関連の騒動を起こしてパニックを引き起こしたいなら最初から川内原発付近で地震を起こせばよい。
「熊本で地震が起きたときに稼働を停止しなかったら、今度は川内原発付近で地震が起きてしまった」というシナリオにする必要性がどこにあるだろうか?

それどころか、リチャード氏たちだけが放射能パニックに煽ってさえいる。
熊本地震被災地の「高放射線量」にご注目ください!緊急事態です。』の記事では、被災して壊れた商店街や崩落した熊本城付近で放射線量を測定したら最高3.31μSvほどの数値が出たうえ、測定した二人の人間は頭痛を感じ、下痢が続いているとのこと。
このことをもってリチャード氏は「高放射線量」と表現し、集団被曝、集団発症の恐れがあると主張している。

いつから3.31μSvはそんな危険な被ばく線量になったのだろうか?
とてもではないが、下痢などの急性症状を起こすほどの線量ではない。
世界中を見てみれば高い放射線量が観測されている地域(ブラジルのガラパリは年間5.5mSv)はあり、そこに人間も住んでいるが、健康上の影響は認められていない。
リチャード氏もそのあたりの怪しさはわかっていそうで、「自分たちの所有する測定器で計測できない中性子線」による症状とごまかしているようだが、それは実際に中性子線量を測定してから主張するべきだろう。
そもそも、地下10Kmの深さで使用された核兵器から中性子線が放射されたとして、それだけの厚さの土壌や岩盤を透過して地表まで出ることができるのだろうか?

 

◆陸上自衛隊犯行説

前回の当ブログでの記事では、「地震の震央が自衛隊の演習場や基地内にある」という話がデマであることを書いた。
しかし、陰謀論者のなかでは自衛隊が人工地震を起こしたということになっており、そのシナリオに合わせた情報の解釈が過去の事件にまで遡って行われている。

リチャード氏ら陰謀論者が標的にしたのは、地震より前に起きた自衛隊の飛行機墜落事故。
これは埼玉県入間基地に所属するU125が4月6日鹿児島県上空で消息不明となり、7日に墜落機が発見され、乗員6名の死亡が確認された事故である。

自衛隊機墜落と地震の関係を知りたい。
備忘録: 自衛隊機墜落、捜索隊員の放射能防護服
上記2記事では、墜落した機体には(人工地震発生のために使用する)核兵器が積まれていて、捜索隊が防護服を着ていたのは放射線から身を守るためではなかったのか、という思いつきが書かれている。
しかし、飛行機の墜落現場では火災により有害な化学物質を含んだ煙が充満している恐れがあり、それらの付着や吸引を避けるために捜索隊が防護服を着用するのはごく当たり前の対応である。
現場において耐放射線スーツが使用されたというならまだしも、防護服では彼らの考えるような疑惑を証明する証拠にはならない。

このような浅はかな「疑惑」を吹聴することは事故の犠牲者の名誉と遺族や友人の気持ちを傷つけることに他ならないが、陰謀論者は異常な事件であることを想像することばかりに執心し、ごく当たり前のことを想像することができていないようである。

 

◆熊本の地熱発電に関わる企業が怪しいとかなんとか

自衛隊の犯行をほのめかすような記事を書いていると思ったら、今度は外資系企業による犯行の可能性なんてものを示唆するのだからたまらない。
どっちがやったのかはっきりしてほしい。
両方とも犯人だというならそれぞれ証拠を持ってきてほしい。

熊本県の「地熱発電事業」を受注したユダヤ米国3社に質問です。』の記事では「ユダヤ米国3社」が地熱発電事業を受注し、地熱発電以外のことをやっているのではないかと訝っている。
元ネタ、もとい引用元は、トンデモなことばっかり言っちゃってるので一部では有名な井口和基氏である。
引用元には以下のようなことが書かれている。

要するに、「新エネルギー開発」という名目で、海外の怪しい新規企業(こういうものの大半がCIAやモサドからスピンスピンアウトしたその出身者が社長になっている)が我が国の「地熱発電事業」にちゃっかり侵入していたのである。
その名は、
フォーカスキャピタルマネージメント
レノバ
デナジー
これらの3つの会社が、熊本県の「地熱発電事業」を受注していたのである。

CIAやモサド出身の社長が地熱発電の会社を運営するというのは、畑違いな感じがする話であるが、それよりなによりこれらの3社は外資系企業だろうか?

それぞれの貼られたリンク先に飛んでみて会社概要などに目を通しても、これらの企業が外資系であると断定した根拠がわからない。
会社の所在地はどれも日本国内だし、社長をはじめ役員はどれも日本人でCIAやモサドと縁があるようには見えない。

リチャード氏はこれに加え、『麻生太郎さんの甥っ子の会社は、まさか、熊本県から地震を起こすことまで受注していないでしょうね?』という記事を書いている。
記事によればは3社のうち1社の社外取締役に麻生太郎の甥にあたる麻生巌氏が就任している点を「疑惑」の補強に用いているが、逆に言えばそれくらいしか持ち出す情報がないというありさまである。
たとえばこのフォーカス(「フォーカスキャピタル」は旧称)が地熱発電用地を取得したのは南阿蘇村湯の谷という場所なので、そこが地震と関係がありそうかどうか調べてみると下図のようなありさまである。

人工地震検証08

画像は、気象庁の震度データベースから4/14~5/2の期間に起きた、震央が阿蘇地方にある震度3以上の地震の分布を検索したものである。
湯の谷付近が震央になっているような地震はない。
検索した時に一度に表示されるものは100件までだが、上記の条件で検索した結果の該当数は73であり、省かれたものはない。
震度2以下も検索対象にすればもしかしたら湯の谷が該当することもあるかもしれないが、そんなものは全く脅威ではなく、人工地震兵器による攻撃にカウントするだけ無駄だろう。

まあ要はいいがかりもいいところ、ということである。

 

◆安倍首相が被災地を訪問している間は地震がなかった

安倍首相は4月23日に被災地を訪れたが、それに先立ってリチャード氏は『安倍ちゃんが熊本に来ると地震が止まる。』という記事を書いている。

4月14日に熊本入りするはずだったのにドタキャンした安倍統一キチガイ教会晋三さん。
4月16日に「本震」が襲ってくると「決まった」のでキャンセルしたのですか?

そして、4月23日、安倍ちゃんがはじめて熊本入り。

TVカメラの前だけでは、被災者のおばあちゃんにおべんちゃら。
安倍ちゃんが熊本を襲撃した途端に、余震が停止。静かな時間が流れています。

安倍ちゃんが、熊本を離れた途端に、震度5クラスの余震が再開する予定になっていますか、陸上自衛隊さん?

お手並み拝見。

いくら何でも14日の21時半手前におきた地震の直後、その日のうちに被災地入りという判断はあり得ない。
どこかで間違った情報をつかんだのだろう。

が、23日の訪問中に地震がなかったというのは、あながちデタラメではない
現在気象庁のデータベースをあたっても、23日には22時6分の震度3の地震が記録されているだけであり、首相が被災地に滞在している間には地震がなかったということになる。
気象庁のデータベースは震度2以下の地震がデータベースに反映されていない可能性がある旨の記載があるので、軽微なものであれば余震があった可能性は当然あるが、現時点では何とも言えない。

だが、なかったとしてもそれで安倍首相が人工地震を起こしたとか、関与しているという結論には程遠い。
当記事の冒頭でも書いたが、地震が人工的に引き起こされたという部分の証明が全くないことには「仮説」をいくら立ててもしようがない。
偶然の一言で処理されてしまうだろう。

だいたい、震度3程度の地震は人工地震兵器として起こすことに何の意味があるのだろうか?
現状のデータでは訪問期間中には震度1、2の地震さえ起きていないのだが、こんな軽微なものまで陰謀組織はこれまで起こしてきて、かつ23日は自粛したと主張するのだろうか?

 

以上、全部とまではいかないが、リチャード・コシミズ氏の唱えた人工地震説にまつわる仮説についての指摘を書いた。
リチャード氏の主張を信じる人や、リチャード氏の主張は信じていないが人工地震だと思う人は、今回の記事に書かれている内容を検討するよりはまず、「平成28年熊本地震が人工的に起こされた人工地震である証拠」をおさえる努力をしてほしい。
主犯が誰かとか、動機は何だとかは、その後でいいのだ。


《参考記事》

地震のおかげで安倍政権が追及されたくない重要案件が全てペンディング、立ち消えに。
「円高対策の地震」
熊本地震で、中国の電子産業が止まる。
日本経済を低迷させるには、「忘れたころにまた地震」が必要です。

川内原発で、福一の偽装放射能汚染パニックを繰り返しますか?
川内原発を停止しない本当の理由?

自衛隊機墜落と地震の関係を知りたい。
備忘録: 自衛隊機墜落、捜索隊員の放射能防護服

熊本県の「地熱発電事業」を受注したユダヤ米国3社に質問です。
麻生太郎さんの甥っ子の会社は、まさか、熊本県から地震を起こすことまで受注していないでしょうね?

安倍ちゃんが熊本に来ると地震が止まる。
安倍晋三 去りて後、地震戻りぬ
(以上、richardkoshimizu’s blog より)

熊本地震人工地震説の深さと場所の問題

平成28年熊本地震。

2011年の東日本大震災ほどではないものの、この巨大な地震は町を破壊し命を奪っていった。

亡くなられた方々の冥福を祈り、被災地の復興、被災者の生活再建のための支援を少しでもしていきたいと思う。

 

現在、やはりこの大地震を人工地震兵器による攻撃だと主張する陰謀論者は存在し、当ブログがウォッチングしているリチャード・コシミズ氏もまた熱心に人工地震説を唱えている。
「世界権力の企てを先読みしそして,阻止します」という独立党自慢の戦闘スタイルはまたしても失敗、リチャード氏が衰退していると話していたユダヤ金融裏社会にまたしてもして大規模な陰謀を達成されていることとなってしまっている。
このままではリチャード氏の主張が嘘でも本当でも「リチャード・コシミズ=役立たず」ということになってしまうのだが、彼はそのことから目をそらそうと頑張っているようである(『「リチャード・コシミズがだらしないから「人工地震」を阻止できないんだ!」そうです。』『(*”ω”*)』『(´ω`*)』)。

今回の記事はこの「平成28年熊本地震 人工地震説」の検証である。

 

◆震源の深さ

人工地震説の普遍的な弱点として、「10Km以上の深さの孔を掘る技術的な困難さ」「自然地震で放出されるエネルギーは核兵器を遥かに凌ぐ」というものがあり、それらについては『「熊本地震は人工地震」をぶった切る』という素晴らしい記事が公開されているので私には特に書くことがない。
上記記事でなされている指摘はこれまでの、そしてこれからの人工地震説いずれに対しても有効だろう。

おそらくリチャード氏の書いた『熊本と大分の鉱山(廃坑含む)の一覧表です。 』という記事(というかWikiの日本国内の鉱山のリストを抜粋しただけのもの)は、「孔を掘る困難さ」についてなんとか帳尻を合わせようとしたのではないのかと思う。
つまり、過去に掘られた鉱山にいくらか掘り足せば目的の深度を比較的楽に達成できるのではないかということである。
あるいは既存の鉱山であればある程度は人の目を誤魔化せる、という発想かもしれない。

しかし実際はそんなことをやっても仕事は大して楽にならないだろう。
なぜなら世界で最も深く掘られた南アフリカのムポネン金鉱山でもその深さは3.9㎞ほど。
坑道の鉱山は平均して1000mほどしか掘られていないというのだから(それでも大変な深さだが)、掘り足さなくてはならない量の方がはるかに深いのだ。

後述するが、観測された震央は鉱山とはいいがたい場所がほとんどであり、鉱山からその震央の場所まで横向きにもたくさん掘らないといけなくなるので、目的地到達まで時間は莫大にかかるだろう。

 

◆震央について

深さやエネルギーは人工地震説の普遍的な弱点だが、震央については地震ごとに異なるので地震が起きるたびこの検証は手間をかける必要性が出てくるだろう。

今回の地震の震央について、リチャード氏らの書いた『九州大地震の不思議』、『3カ所の震源地と陸上自衛隊駐屯地の奇妙な一致 』の記事の検証も含めてみていく。

もし陰謀として、世間一般の人に見つからないように甚大な被害を与えるレベルの人工地震を引き起こすなら、それらの準備作業を人の目に触れられることもなくやり遂げる必要がある。
だが、東日本大震災が海であったのに対して今回は内陸である。
海でさえ海上保安庁や漁船などの「他人の目」があるのに、地上ともなればそれこそ誰に見られても不思議ではない。

陰謀論を唱える側もそれがわからないほどではないので、一般人が侵入できない自衛隊駐屯地などをネタにしてくる。
リチャード氏の記事『九州大地震の不思議』、『3カ所の震源地と陸上自衛隊駐屯地の奇妙な一致 』によれば、自衛隊の駐屯地が地震の震央と一致しているケースがあると主張している。

 

では実際にどうだろうか?

国土地理院では『平成28年熊本地震に関する情報|国土地理院』というページが公開されており、今回起きた地震のうちの大きなものの震央が、地図上で確認することができる。
また、巨大ではないものについても気象庁で座標が確認できるし、その座標を基に国土地理院で検索することが可能なのだ。

まずは『九州大地震の不思議』で書かれたケースを見てみる。
この記事では『熊本県 自衛隊高遊原分屯地と入力したら、緯度32.8経度130.8と出て震源地とピタリ一致!』という記事が引用されている(……ん?これって以前に独立党を出ていったバレバレ氏のブログではないか)。

この記事では4月14日の21時37分に起きたM3.9の地震の震央が陸上自衛隊の自衛隊高遊原分屯地と一致するのだという。
まあ、引用記事に書かれている座標が速報で北に0.1度ずれている段階でとても一致しているとはいいがたいのだが、後の気象庁の正式な発表を基にみてみると以下のとおりである。

 

人工地震検証01

中央の十字のマークが気象庁の発表した座標(北緯32度44分4秒 東経130度47分5秒)である。
陸上自衛隊高遊原分屯地は遥か北東にあり、とてもではないが一致しているとはいいがたい。
そもそも高遊原分屯地は熊本空港に隣接しており、陰謀を働くには不向きだろう。

次に『3カ所の震源地と陸上自衛隊駐屯地の奇妙な一致 』の検証をしてみよう。
この記事では3か所の地震と自衛隊関連施設との関係が示唆されており、そのうち一つは上記の高遊原分屯地である。
残り二つは「陸上自衛隊日出生台演習場の真上」と「陸上自衛隊玖珠駐屯地」とされている。

このうち「陸上自衛隊玖珠駐屯地」については、残念ながら地震のおきた時間が不明なため、どの地震のことを指しているのかがわからない状態だが、もう一つの地震は「16日7時11分に大分県を震源とする地震」と書かれている。
これはかなり規模の大きい地震だったので、国土地理院のデータで震央が表示されている。

人工地震検証02

画像はかなり圧縮されていて申し訳ないが、これは「陸上自衛隊日出生台演習場の真上」と書かれたことを検証するためである。

画像の中央あたりが陸上自衛隊日出生台演習場であり、当然のことながらその範囲が地図内に緑色で表示されている大分自動車道をまたぐということはない。
GoogleMapでは、陸上自衛隊日出生台演習場は少し影のかかった色で表示されいる。

人工地震検証03

4月16日7時11分の地震とは由布岳の南側を震央としており、陸上自衛隊日出生台演習場の真上などではないのだ。

また熊本地震における他の主だった大きい地震の震央についても以下のとおりである。

人工地震検証04

人工地震検証05

人工地震検証06

「住宅密集地にほどなく近い畑」、「住宅密集地のド真ん中」、「大きい道路に面した畑」。

いずれも隠密裏に地面を10Km以上も掘って核爆弾を埋めるには向いていないだろう。
こんなところで大掛かりな工作活動をやっていたら、どれだけ大勢の人間によって目撃されるだろうか(特に住宅密集地の真ん中というのはヒドい)。
そういうごくごく当たり前の瑕疵を無視して、「気象庁が過去に例を見ないと発表した→自然ではありえない人工地震だ」とか「人工地震を起こしたのはパナマ文書や田母神氏逮捕から目をそらすためだ」とか、「阿蘇山を噴火させようとしている」だのと妄想をたくましくして見せても、何の意味もないだろう。

 


《参考記事》
熊本地震、未だ静まらず。
裏社会変質者が、人工地震だと言っています。
九州大地震の不思議
熊本地震、その後の情報を求めます。
<熊本地震>熊本、阿蘇、大分…3つ別々の地震が同時に発生
川内原発で、福一の偽装放射能汚染パニックを繰り返しますか?
熊本地震のどさくさ紛れに「緊急事態条項」。
爆心地での被爆にご留意を!
裏社会朝鮮部落マイノリティーさんの狼狽ぶりを観察するコーナーです。
日本経済を長期にわたり低迷させるには、熊本地震がいつまでたっても収束しないことが望まれます。
「リチャード・コシミズがだらしないから「人工地震」を阻止できないんだ!」そうです。

熊本と大分の鉱山(廃坑含む)の一覧表です。
3カ所の震源地と陸上自衛隊駐屯地の奇妙な一致
気象庁の橋本徹夫・地震予知情報課長:「今までの経験則から外れている」
熊本南西で地震増加=16日から、M7.3影響か
やっぱり、震源地で放射線量が10-30倍に増えているようですね。
市民権を得た「人工地震」の概念
(*”ω”*)
(´ω`*)
(以上 richardkoshimizu’s blog より)

平成28年熊本地震に関する情報|国土地理院

熊本県 自衛隊高遊原分屯地と入力したら、緯度32.8経度130.8と出て震源地とピタリ一致!