戦時(笑)

1216不正選挙陰謀論が誕生してから3ヵ月。

陰謀論に基づいて提起された訴訟はあと1週間で判決が出されることとなった。

結局RK独立党は不正選挙陰謀論を言いだし、喧伝し、訴訟を起こすことが出来る可能性を藤島利久氏を通して広めることはしたものの、訴訟に積極的にかかわることはしなかった。

関わらない理由としては、「訴訟にかかわることで疲弊させる企みがある恐れがある」とか「反原発派に極左から送り込まれた工作員がいる恐れがある」といったことが挙げられている。

実際、不正選挙訴訟の原告団などで立ち上げ人の一人が追放されたり(当ブログ『不正選挙諸説』にて検証した、神奈川3区の件を言い出した人物。あの説自体相当にいかがわしかったが、後に開票立会人という自称が虚偽であると判明したらしい)、訴訟の手続き上の不備や提出する証拠の採用の可否などで大分荒れており、関わり合いにならなかったのが正解という様相を呈してきている。

では訴訟にかかわらなかった独立党の活動はといえば、不正選挙ポスターのポスティングや張り紙などが中心(グッズ販売はなりをひそめた感がある)となっている。

ポスター貼りと訴訟とを比較してどちらがよりマシか評価するのは難しい。
ポスター貼りにとどまるよりは、実際に行政訴訟を起こすという方が不正選挙を真剣に解決しようとしているとみることはできるのだが、結局「世迷言を法廷に持ち込んで門前払いされた」というオチでは、意味がない。
それはポスター貼りについてもおなじで、「世迷言を街中に広めようとしたが、誰も信じなかった」というオチがついたのでは同様に意味がない。

とりあえずポスター貼りはネット上の緩い連帯感のもと、現実に顔を突き合わせることなく単独行動で完結できるので、この活動に従事している人間たちがリアルに出会うこともなければ諍いを起こすこともないのだが、先述のとおり不正選挙訴訟原告団などでは人間関係がかなり荒れているようである。
ネット上のやり取りの間ではその緩さや曖昧さに意見の食い違いが吸収されてそこそこやっていけるのに対し、リアルに顔を突き合わせて法廷でとなると、なかなかうまくいかないようである。

ポスター貼りと訴訟は、効果が期待できないという点でほぼ同等(ただし、訴訟は内容が世迷言でなければすさまじい効果を発揮する)であるが、訴訟の方がコミュニケーション上のリスクが発生するといったところだろうか。
だがポスター貼りやビラ配りには法律上のリスクがあり、遂に独立党関係者でその地雷を踏んでしまった人間があらわれた。

 

◆「浜松町烈士(笑)」

RKブログの記事『「不正選挙ポスター」を駅で撒いたら助役につかまった! 』によると浜松町でビラをまいていたら助役につかまり、愛宕署で取り調べる羽目になったという。
後に掲載された記事『TPP/不正選挙糾弾:浜松町烈士からの報告です。』では顛末について詳しく書かれている。

この記事によると、浜松町駅でビラを「置き忘れていた」ところ助役に声をかけられ、電車に乗って逃げようとしたけど捕まってしまったようである。
その後愛宕署の生活・交通課に連行されて、指紋を採取されたうえに上申書を書くことになったという。

もちろん「置き忘れる」という行為は意図的にできるものではなく、行為を発見した助役からすればこの独立党員がビラを勝手に置いていたところを捕まえたということになる。
上申書では「このこと(引用注:ビラまき)が、やってはいけない事だとは知りませんでした。」と書いたようだが、独立党のブログ記事内で「ポスター置き忘れ」と表現されていたことから、意図的なばらまき行為が違法であることは知っていたとみるべきだろう。
もちろん、警察はRKブログをいちいち掘り返していないだろうし、掘り返したところでこの人物が「置き忘れ」という婉曲的な表現を使う意味を理解できてない特級のバカである可能性があることや、RKのそういった文章を目にしたことはないと言い訳できなくもないので、どうこう言う気はない。

しかし警察署で「許可をとってやりなさい」と注意を受けて帰された後で、新宿駅の外にて同様のビラまきをやったというのだから、これに関しては犯意は疑うところはないと思う。

そのうえこの人物をRKは「冷静沈着な対応。堂々とした態度。ご立派です。武士(もののふ)です。」などと称賛し、上記引用記事タイトルにもあるように「浜松町烈士」などと表記している。

警察から許可をとれば何ら違法性なく実施できるビラまきを関わらずに無許可で行って逮捕されたうえに、何の反省もなく同様の行為を繰り返すなど「知的精鋭」のやることではない。

単なる恥知らずな軽犯罪者である。

 

◆戦時とかポアとかファトワーとか

独立党においてもポスティング(ポストへの投函)はともかく、ビラまきやポスター貼りにおいては違法性のある行為として認識が共有されているようにおもえる。

にも関わらず、独立党員がそういった違法性のある行為をおこなう原因に「戦時」という単語があるのではないだろうか。

「千葉県知事候補のポスターの上に不正選挙追及ポスターが貼られた!」の騒ぎ、大歓迎ですが。 今は、戦時中です。他国勢力による侵略を阻止するには、手法を選んでいる場合ではないと思います。
(『不正選挙ポスター:「本当に騒ぎになって」しまったら面白いと思うのですが。 』)

独立党内で、現在を「戦時」とする解釈、そして「戦時」において手段・手法の是非は問われないという解釈。
この2つをもって独立党員たちは自らの行動に対する理性的な制約のハードルを下げているように思う。

「今が戦時下だから無許可でポスター貼っても許される」という理屈はもはやどこからツッコんだらいいかわからないくらいデタラメなのだが、独自の世界観に基づいて現実を解釈することで、通常であればためらわれるようなことやってきた人たちというのは存在する。

オウム真理教は「ポア」という言葉とそれにまつわる教義によって殺人を正当化していた。
「生きていれば悪行を積んでいく人間を殺してやることで、これ以上の業を積まずに済むようにしてあげる」という考え方である。

イスラム原理主義テロ組織ではイスラム法を曲解したファトワーを出すことで異教徒へのテロ攻撃を正当化したり、組織によっては同じムスリムに対するテロ行為すら正当化している。

いずれも独自の世界観に没頭するあまり、周囲の常識との差異に目もくれなくなって周りから「異常」としか映らない行動をとっているのだが、本人は「筋の通った正しいこと」と信じて行っている。
善意ゆえに自らやめようとは思わない。
善いことをやめる理由などないからだ。

今を戦時中と解釈することも、そのためにあらゆる行為が正当化されると考えることも、街にポスター貼るだけで巨悪とたたかえると信じることも、どれをとっても異常である。

統一教会の宣教師の熱弁に土地の権利書をおそらく差し出してしまったのであろう統一教会信者たちの動画を笑って見ているだけではなく、まさに自分がその泥沼にはまりつつあり、リチャード氏の狂った世界観に引きずられて自分の人生を棒に振るかもしれないということを少しは自覚する必要があるだろう。

 


《参考記事》
「不正選挙ポスター」を駅で撒いたら助役につかまった!
TPP/不正選挙糾弾:浜松町烈士からの報告です。

RKブログ、あるいは独立党員にとってポスターを貼りや今回のようなビラの放置は、巨悪との戦いを実践する勇気ある行為と位置付けられているようである。

《参考動画》

独立党員が時々使う「ハッギリ」は、この動画における宣教師の熱弁に由来。

“戦時(笑)” への 4 件のフィードバック

  1. やはり、無断でポスター貼りや置忘れ行為は犯罪ですよね。RKBlogにUpされてる写真、犯罪では?と、思う写真だらけでした。

    もう、3ヶ月ですか。いつまで、不正選挙陰謀説は続くんでしょうかね。

    1. 街角のポスター貼りは場所にもよると思いますが、おそらく大抵の場所で許可が必要になると思います。
      条例で決められているのではないかと思います。
      自分の土地だったら問題にならないのではないかと思いますが、公共の場所や他人の所有している土地であれば勝手に貼っていいということはないでしょうねえ。

      ビラまきは道路使用許可の取得が必要ですね。

      いずれにしても許可をとればいいことを、許可を取らずにやるというのはアウトですね(「不正選挙を訴える内容だから配ってはダメ」ということはないと思います)。

      不正選挙説がいつまで続くのか、というのは・・・・・・「ずっと」ですかね。
      陰謀論もそれに対する批判はもう出尽くしているように思えますので、否定派としては裁判をめどに終結という認識になると思いますが、肯定派の方はあきらめないでしょうねえ。

  2. おはようございます^^ RKと独立党の皆さんは今度は「不正選挙」にとりつかれてますね(笑)
    結局はこの件も彼らのお得意の自論で裏には「創価」や「統一」そして「ユダヤ」なんでしょうね(爆)
    次から次と陰謀論を展開するRKと独立党にこれからも目が離せません・・・

    1. いまは地方選が宴もたけなわですね。
      維新の会が推薦する候補が負けている事に大喜びですが、代わりに自公や民主などが勝ってたりします。

      豊後高田市長選:どこかの工作員に言わせると、こんな市長も「自公系」にされちゃうんでしょうね。w』では「長松市長、「自公の推薦なんかあったら負ける」と判断したんでしょう。正解です。」なんて書いてますけど、長松氏が公明の推薦を隠していたことに対して激おこぷんぷん丸になるべきなんじゃないかと、部外者ながら思ってしまいます。

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