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リチャード小説を読んで:「リチャード・コシミズの新しい歴史教科書」

遅くなってしまったが、今年のリチャード氏の新刊『リチャード・コシミズの新しい歴史教科書』を手に入れたので紹介したいと思う。

◆自由な?本

相変わらずだしいまさら言うまでもないが、小説とはいえない。

いや、それどころか「歴史教科書には書かれていない真の歴史について書いた本」といってもいいのかどうかも怪しいもので、良く言えば「自由な本」、悪く言えば「おぼつかない本」でもある。

小説っぽくなさはこれまでの本のとおりで、各章ところどころでセリフをしゃべったり登場人物が何か行動をとる描写があるのだが、その割合は低く、「○○する。▲▲する。」という風に事象を羅列した解説が大半を占めている。
また脱線も多く、とくに過去の歴史を話していた流れを斬って、現在の世界や日本について話がそれる箇所が多かった。
各章で脱線せずに過去の歴史を語り、最後に現代についてまとめて熱く語る章を書いてくれればよかったと思う。

また、本書は現在の歴史教科書を否定し、真の歴史について書くことを主たる目的としているはずなのだが、案外定説を否定していない印象がある。

間宮林蔵について書いた「2.幕末ご公儀隠密伝」は別に「歴史教科書に書かれているのはこうだけど、本当はこうなんだ」というような論調は一切なく、ただただ間宮林蔵の話。
リチャード氏の「間宮林蔵の生き様が好き」という動機だけで書かれており、別に正史を否定するような内容ではない。

「5.秀秋と清正の1600年」は前半が関ヶ原から大坂夏の陣までの正史どおりの話で、後半は「もしも加藤清正が50歳で病死していなかったら」というIFの話に突入する。
ただただリチャード氏の思い描いた「もしも」の話が書かれていて、歴史を学ぶも何もない。
小説らしい試みとは言えるが、本書のコンセプトからは外れている。

間宮林蔵は従来の歴史教科書でそれほど名前が出てこないだろうし、ましてや普通の教科書には「もしも○○だったら」なんてドリーム話は書かれていないわけで、そういう意味では確かに歴史教科書にはない内容なのだが、ちょっとこれは違うだろう。

この2つ以外の章、「2.アドルフ・ロスチャイルド・ヒットラー」、「4.土佐のカシキの日本開国記」、「6.日韓併合とオウム事件の関係」、「7.1944年の対日人工地震・津波攻撃」、「8.韓国人になった日本人と日本人になった韓国人」はいずれも本来の目的どおり「真の歴史」について語っているわけだが、まあだいたいリチャード氏が過去の講演や、ブログあるいは独立党ができる前に書いたネットの記事なんかが元になっているのがわかる。
ベテランの独立党員には「過去に聞いた」と感じるような話ばかりではないだろうか(私自身が初めて目にしたのは、8章の雑賀衆→沙也可に関する記事だけだった。とはいえこれも既出かもしれない)。

活字化することに意味があるから、過去に語られた話でもいいという考えもあるかもしれないが、それにしても1章のヒットラーの章には不満がある。
何しろベースになったのが、リチャード氏の書いた記事の中でも相当に古いものであろう、『アドルフ・ヒットラーはイスラエル建国の父』、『ユダヤ・ロスチャイルド卿の孫、ヒットラーはイスラエル建国の使命を果たした後、南米で余生を送り20年前まで生きていた?』、『ホロコーストは戦後のユダヤ特権を享受するための捏造神話』、『アンネ・フランクは、アンネの日記を書かなかった。』といった2005年の記事の転用、参考記事のリンクがそのまま丸写しのためにリンク切れのものが少なくないのだ。

それに歴史教科書なのに、カバーしている範囲が狭い。
日本史では戦国時代末期から江戸時代、幕末のあたりが充実しているが、他の時代の話題は少ない。
世界史の部分は現代史のみ。
なんでこれで歴史教科書を名乗っちゃったんだか。

 

◆ところどころツッコミ

この本の間違ってる箇所とかにすべてツッコミを入れるのは相当大変だし、ここのブログで過去に記事にした部分もかなりあるので、昨年の本のように徹底した書き方はせず、特に目立ったところを紹介する。

 

・ガス室は非効率

それに大量虐殺を行うのにガス室など必要ない。どうしても効率よく殺戮したいなら、密閉したプールに囚人を放り込んで注水すればいい。水を抜けばすぐに次の一群を「処置」できる。ナチスが「チクロン・ガス」を使って大量殺人したという話がまことしやかに伝わっているが、ガスを使えば換気が済むまで室内に入れない。不効率極まりない。
もっと簡単に大量殺人を実行する方法がある。収容所にいれた囚人に飲食を与えない。二週間もすれば飢えと乾きで一人も生き残らない。
ガスも水もいらない囚人の処理方法である。なぜ、この方法を取らなかったのか?ガス室殺人自体が嘘だったからである。
(50ページ ※「チクロン・ガス」は「チクロンB」の誤記と思われる。)

これのどこが効率的なんだか。

特にプールはひどい。
一回の大量殺人にどれだけの体積のガスや水が必要なのかはわからないが、密閉したプールを作って注水し、そして排水するなんて構造にしたら、その施設には上下水道を完備しなくてはならないという、面倒さがある(死体が詰まる恐れがあるため、排水口はいい加減なつくりではだめだろう)。

実際に絶滅収容所にあったガス室では、屋根に上ったナチス隊員がチクロンBを放り込む方式をとっている。
チクロンBは珪藻土にシアン化合物を染み込ませたもので、固形である。
ガス室に投げ込まれると中にいる、すし詰め状態のユダヤ人たちの体温で毒ガスが揮発し、彼らを死に至らしめるのだ。
固形のチクロンBは水に比べればずっと軽くて扱いやすいし、発生する毒ガスは空気より軽い性質のものだったため、一旦屋外へ換気してしまえばあとははるか上空へ勝手に散っていってしまうので、地上には害がでない。
ガス室には、密閉空間にするために機密性の高い出入り口、チクロンBを放り込んだり換気するために開閉の可能な煙突などがあればいいだろう。
水道をひかなくてはならないプールに比べればガス室はずっと簡単に作れるのだ(実物にはさらにシャワー室に見せかけるためのニセのシャワーがついている)。
またチクロンBを投げ込むナチス隊員や、死体の処理をやらされたゾンダーコマンドはガスマスクをつけて作業をしていたため、換気と同時進行で死体を処理することも可能だった。

飢え死にさせる方法もあまり効率的とは言えないだろう。
死ぬまでに2週間かかるということは、その間彼らを収容する施設と人員が必要になる。
収容所にはいろんな土地から次々にユダヤ人が送られてくるため、全員を2週間も生かしておくような、悠長な手段はとっていられないだろう。

ただ、ナチスは飢え死にさせるという手段をとっていなかったわけではない。
ユダヤ人は全員が即座に殺されていたわけではなく、労働に耐えられそうな者は強制労働をさせられていた。
彼らには満足な食事が与えられず、文字通り死ぬまで働かされたという。
絶滅収容所から保護されたユダヤ人の写真には、骸骨の上に皮をかぶせただけのようなショッキングな姿の人物が多く写っているが、彼らはそういった過酷な条件で働かされていたためにそのような姿になったのである。

 

・坂本竜馬の功績って何

筆者自身は、「坂本竜馬が一体どんな功績を遺したのか、是非知りたい」ものである。
(100ページ)

ユダヤ権力は、自らの傀儡、手先を美化するためにメディアを使って「竜馬ブーム」を引き起こし賛美する。そして、日本人の多くは黒幕の思惑も知らず、手放しで竜馬を褒め称える。
だが、彼らに「竜馬の功績はなんなのか?」と聞いてみればいい。誰も的確に応えることはできないはずだ。
(106ページ)

……亀山社中や海援隊の設立とか、薩長同盟の締結とか、明治維新で重要な役割を果たした竜馬もリチャード氏の手にかかればユダヤ人のパシリである。
これらの仕事はすべてグラバーの手によるもので、竜馬は別に何もしていないというのが本書の主張である。
重要な功績を全てユダヤ人のものにしてしまえば、当然竜馬の功績はゼロになってしまう。

一応グラバーはスコットランド人と指摘したいところであるが、「隠れユダヤ人」という魔法の言葉ですべて無効化されるだろう。

 

・今回も「小説」の形態で出版します

さて、これは小説である。
(151ページ)

さて、小説から現実世界に戻る時間のようだ。
(166ページ)

えっ……。
「さて、これは小説である」とわざわざ断りが入るのも驚きだが、小説をやめちゃう宣言をするあたりかなりの衝撃である。
これは「もしも加藤清正が50歳で病死しなかったら」というIFの話の始めと終わりに書かれているのだが、この仮定の話が終わって小説じゃなくなった後は一体なんなのだろうか?
「現実世界に戻る」とかかれてはいるが、実際にはこの後「ひとりの人間の存在が歴史を左右する」というリチャード氏の話になる。
「あとがき」に近いだろうか。

 

・南京大虐殺について

この本が出る前の予告の文章では南京大虐殺についてリチャード氏の見解が読めるという期待があったのだが、各章のタイトルを見る限り、第二次世界大戦中の日本をテーマにしたものはなく、触れないかもしれないとおもっていた。
しかし、本当にさらっとだが、南京大虐殺についての見解を述べている部分があった。以下のとおりである。

「南京大虐殺事件」があったのかなかったのかの論争がある。大きな戦争行為であった以上、「虐殺」と呼べるような蛮行が全くなかった例はない。多くても少なくても犠牲者がいる限りは虐殺はあったと認識すべきであろう。ただし、中国側の言う数十万の死者という数字は根拠に乏しい。
(231ページ)

これだけである。
すごくあっけない感じだが、これは大体歴史学者たちの認識に沿う見解だろう。
この後、尖閣問題や慰安婦問題についても書いてあるが、いずれもあまり深くは掘り下げていない。
というのも、これらの問題で日中が対立すること自体がユダヤの陰謀であるというのがリチャード氏の考えだからである。

北朝鮮と背後で癒着したユダヤ権力は、日中関係を悪化させて日中経済協力が進まない状態を維持したいのだ。日本は大事な金蔓であり、搾取の対象だ。絶対に手放したくない。
よって、南京、慰安婦といった個別の問題を論じること自体、意味がない。まったく不毛な議論だ。主張の背後にどんな利害関係が潜んでいるのか知らずに、悪戯に中国批判をするのは、北朝鮮とユダヤ搾取資本家を助けて、自分の首をしめる愚行なのだ。
(232-233ページ)

つまりはまあ、歴史認識(と領土問題)に対しては乗り越えずに、「こまけぇこたぁいいんだよ!!」とばかりに置いておこうということだろうか。

しかしこれを実践するには日本だけでなく、中国側の協力が不可欠である。日本だけ一方的にこういうことを言ったら、またデモ(というか暴動)が起きてしまう。
反日デモ陰謀論の時のように、このあたりの文章も中国語訳して発信すればよいのではないだろうか。
たぶん怒られると思うが。

 

・ナチスの原爆

それにナチスが原爆を完成していたのであるなら、なぜ、連合軍に対して使用しなかったのか?ロンドン・モスクワに重爆撃機で運んで上空で炸裂させれば、戦況は一瞬にして逆転する。なぜそうしなかったのか?謎は・…とくにない。ナチスが「勝ってはいけないシオニスト謀略組織」であった以上、原爆を使って戦争に逆転勝利するなど論外だったのだ。ユダヤ裏社会のシナリオ上では、既に戦争は「ドイツの負け」が「決定」済みだったのだ。
(247‐248ページ)

いきなりここを読むとすごく意味不明な文章だと思うので、補足説明をしておく。
これは「広島に落とされた原爆はナチス製で、それを連合軍が入手して使用した」という奇説について書かれた箇所の一部である。

予定調和でナチスが負けることが決まっているなら、一発逆転できそうな大量破壊兵器なんて開発する事自体が変だとは思わないのか。

ちなみにこの突拍子もない「ナチス製原爆説」の出所は、元スパイのアンヘル・アルカサール(もしくはアルカッサル)・デ・ベラスコという人物で、本書のヒトラー生存説について書かれた部分に、副官マルチン・ボルマンをアルゼンチンに送り届けた人として名前が出てくる人物である。
捏造の世界史』(奥菜秀次 祥伝社)によると、「マルチン・ボルマン生存説」のスクープを大々的に報道したものの、のちに偽写真と捏造文書によるガセネタと判明し信用を落としたジャーナリスト、ラディラス・ファラゴの情報源の一人にこのベラスコがいたという。

 

◆コシミズ文学は爆発だ(擬音的な意味で)

最後に一番笑わされた箇所について紹介。

だが、包囲戦はじわじわと秀頼方を弱体化する。家康の兵はじりじりと城に肉薄する。そして、英国から購入した大砲で砲弾を打ち込む。家康側は事前に大坂周辺の食料を買い占めていたので、秀頼軍は食糧不足に陥る。家康側は同時に「和議」を申し入れるが、強気の淀君ははねつける。
ドッカーン、キャー・・・・・・
淀君の在所の近くに英国のカノン砲の砲弾が着弾する。淀君の侍女8人が、淀君の目の前で爆死する。
(141‐142ページ)

この「ドッカーン、キャー・・・・・・」にはヤられてしまった。
電車の中でこの箇所を読んでいたのだが、予想を超える文学的な表現の登場に、危うく声を出して笑ってしまうところだった。

「ドッカーン」て!「キャー」て!
ケータイ小説か!

残念ながらこの表現はここだけにとどまり、これ以前も以後もうまくもなければ愉快でもない表現で本は書かれている。
この擬音主体の表現スタイルで終始書きとおせば、日露戦争の日本海海戦あたりはドッカンドッカンと擬音の飛び交う楽しい文章になっていたと思うのだが、実に残念である。

 

この本についての紹介はここまで。
次回以降に続くことも特に予定していない。

本の評価としては……☆2つ!
リチャード氏は現在の歴史教科書を退屈なものとして、この本を書いたようだが、この本もかなり退屈である。
ヒトラーあたりは「真の歴史」ネタも豊富で、かなり飛ばしている感じがするのだが、間宮林蔵の話は期待していたような路線の話ではないし、清正の話も同様である。
この2つの章は途中でパスしてしまいたくなったほどだ。
正史に反する説を唱えている章でも、正史に沿ったを説明する箇所がかなりの割合を占めていて、教科書あるいはWikipediaを読めばいいのかなと感じる箇所がかなり多い。
たとえば、日露戦争のバルチック艦隊を倒した日本艦隊の勝因として挙げられた「下瀬火薬」「伊集院信管」「三六式無線電信機」「宮原式汽罐」「驚異的な識字率」といったものは、いずれもWikipediaの『日本海海戦』で新技術として紹介されており、リチャード氏独自の評価という感じはあまり受けない。

ところどころに飛び出す非合理的な考え方や、「さてこれは小説である」や「ドッカーン、キャー……」といった表現が楽しませてはくれたものの、全体としては過去に見聞きしてきたリチャード・コシミズの言説の再録なので、読んでいて退屈さを禁じ得ない。

ページ数が大幅に減少したことも減点対象である。
今回は巻末の広告ページ24ページ分と奥付を含めても306ページとなっており、『小説9.11』や『2012年アセンションはやってこない』、『3.11同時多発人工地震テロ』の三作はいずれも本文が350ページを超えたのに比べると、本書は相当に少ない。
もっとネタを集めてからこの本は出すべきではなかったのだろうか。
しかも値段は旧作と同じ2000円で、割高感がしてしまう。

前述の面白文章がなければ☆1つにしていたところだ。

次回に予定していると噂の「小説3.11」では、人工地震発生の過程を擬音を多用して表現してもらいたいものである。

【2012/10/10 訂正】
以下の部分を訂正しました。
× 「ドッカーン、キャー……」
○ 「ドッカーン、キャー・・・・・・」
三点リーダだと、ブログ上での表示が実物とは異なってしまうので直しました。

 


《参考図書》

 

新しい?歴史教科書

5月末までにもう一つくらい記事を書こうかと思っていたところで、このニュース。

リチャード・コシミズ第八作:「リチャード・コシミズの新しい歴史教科書」』。
6月20日配本開始予定とのこと。

本来去年発刊予定だったものだが、東日本大震災の発生によって延期になっていた本である。
あと1ヶ月で配本開始となるので、さすがにイレギュラーな事件によって延期されることはないだろう。

テーマが歴史であることは間違いないようだが、小説形式となるらしく、「教科書」といっていいのかどうかは怪しい。

上記記事の紹介文から、南京事件、ヒトラー、ロシア革命、坂本竜馬あたりを扱うようである。
まさかこの4つの事件だけで300ページを使い切るということもないだろうから、他にもいくつか扱うのだろう。
日ユ同祖論や明治天皇すり替え説、ユダヤ人が奴隷商人だったという話あたりがでるだろうか。

ネタについては、まあ他の人間が唱えた説の焼き直しという感じであろうことが、なんとなくうかがえる。

ヒトラーについては、ホロコースト否認やヒトラー=ユダヤ人説、ヒトラー生存説と、豊富な話題が期待できそうではある。ただ、海外の論者の話をそのまま持ってくること可能性が高い。

ロシア革命についてはベースとなるような説は寡聞にして知っているものはない。
共産主義を築き上げた人間はユダヤ人とかまあそんな話や、日露戦争とジェイコブ・シフの関係といったところだろうか。
世界最悪の偽書『シオン賢者の議定書』は、当時の反帝政テロによってわきあがっていたロシア帝国政府に対する国民の不信感をユダヤ人に転嫁し、人心を民主化から離れさせようという狙いがあったと言われている。
もし今度の著作でロシア革命に対するユダヤ人の陰謀が書かれるとすれば、先祖がえりといえなくもないだろう。

坂本竜馬の話は、なんだか似たような話を「ユダヤ」ではなく「フリーメイソン」のとして聞いたことがあるので、その変形ではないかと思う。

以上の予想から、話にどれほど目新しさを感じるかという点では期待感は薄い。

ただ、興味深いのは南京事件についてリチャード氏がどのような見解を取るのかということ。
リチャード氏は相当な親中派だが、同時に保守系(と言うか右翼)でもあるので南京事件での犠牲者を何人とするのかは注目している(全部ユダヤ人のせいにするのかもしれないが)。

 

それにしても、今回も出版のための寄付を募るというのはどういうことなんだろうか。
前作の売り上げから次回作へ向けてプールしておかなかったのだろうか?

過去の講演会で自費出版で利益を出して次の本を出せるのは自分くらいなものだと豪語しておいて(『西日本の諸君にも東日本にいるこのオッサンを知ってほしい』参照)、この体たらくはあまりに情けない。
講演旅行などするたび赤字がでるのは目に見えているのだし、もう少し計画的に運用することを考えていてもよさそうなものだ。

出版費用ねん出のための寄付を募っているようでは「プロ」ではないだろう。


《参考記事》
リチャード・コシミズ第八作:「リチャード・コシミズの新しい歴史教科書」
richardkoshimizu’s blogより)

《参考文献》

この本によると『議定書』に書かれているユダヤ人の陰謀とは、「ユダヤ人は民主主義などうまくいくことがないことはわかっているが、一度ロシア帝政を打倒して民主国家を作らせる。しかし民衆は上手く国を運営できず行きづまり、再度 王による統治を求めだす。そこでユダヤ人の王が王座につき、ロシアを支配する」という面倒くさい陰謀であるという。