前回の記事では開票前の独立党と参院選について書いたので、今回は選挙後の不正選挙説について。
「裏社会の手口を先読みし、ネット公開することでその動きを封じる」はずの独立党が、今回もまた不正選挙を防ぐことができなかったという。
陰謀が事実だとするならば独立党は役に立ってないし、陰謀が事実でないなら意味のない独り相撲をやってたことになるのだが、そのことはとりあえず考えずに、「陰謀を暴く」方向で頑張っていくようである。
◆筆跡の似た票
去年の選挙のころから騒がれていた、「似たような筆跡の票をいくつも見かけた」という話を裏付けようと、独立党員や犬丸勝子氏らは開票立会人や一般参観人として開票所に集い、「似たような筆跡」の票を見つけることに尽力した。
実際、一般参観人として開票所に入った独立党関係者らは、開票中の票を写真やビデオに収め、「似ている票が存在していた」ということを主張し、ネット上にアップしているケースもある(たぶん公職選挙法違反)。
開票立会人として参加した人たちのなかには、「同じ筆跡の票」があると現場でごねた人もいるようだ。
しかし、そんなにも簡単に、見た感じが似ているという程度のことで「同一人物による記述である」と判定できるかどうかは非常に怪しい。
独立党員はべつに筆跡鑑定の専門的な鑑定方法に基づいて同一人物による筆跡であると判断しているわけではない。
単に見た感じが似ているという程度のことで同一人物が書いた文字だと騒ぎ立てているのだ。
『7.21不正選挙:こうして並べてみると同じ人が書いたとしか思えないですね。』の記事では「わたなべ美樹」あるいは「わたなべみき」と書かれた表の画像を並べて「こうして並べてみると同じ人が書いたとしか思えないですね」と書いているが、そんなにそっくりだろうか?
もともと同じ文字列を書いているのだから筆跡の差が目立たないというだけだろう。
上の3つの画像は、RKブログの『開票立会人さん、自分の開票区でこれらの票を見つけてください!なければ票の改竄です。』『続き』『その3』で自主的に公開された独立党員の票の画像のなかから、候補者ごと、政党名ごとに票の画像をまとめたものである。
当然どの票も別の人が書いているが、なかには似たような筆跡だという印象を受ける票もあるし、一文字単位で見比べるとそっくりだという印象をうけるものもある(私個人としては「活」という字を書いた時に「口」の部分の左上が空かないので、こういう特徴をもった「活」の字で書かれた票は似ているという印象を持ってしまう)。
また、より単純なひらがなのほうが、漢字よりも似たような字になっているように思える。
「わたなべ美樹」の票がどれも同じ人物によって書かれた票だといえるなら、「はたともこ」の票もかなりの部分が同一人物によって書かれていると強弁できるだろう(さらにいえばペンを代えることで、筆跡をごまかす隠蔽工作だとさえいえるかもしれない)。
ざっくりと見た目の判断で「同一人物によって書かれた票だ」などと断言はできない。
筆跡鑑定をする必要があるだろう。
ちなみに、『開票立会人さん、自分の開票区でこれらの票を見つけてください!なければ票の改竄です。』にアップされている画像をよく見ると、全く同じ「生活」の票があるが、これは独立党が不正をやったからではなく、画像データの管理が杜撰なだけだろう。
◆さまざまな開票作業の不備などのニュース=不正!?
今回の選挙で不正が行われたとする独立党は、開票後に報じられる違反行為や不備などのニュースを収集することに余念がない。
『7.21不正選挙:産経も取り上げた「板橋区開票15時間」事件のヒーローは勿論独立党員です。』
『7.21不正選挙:西宮で投票者数より投票数が229票少ない事態。「持ち帰り」で処理。』
『7.21不正選挙:期日前と本投票の2回投票した女?』
『7.21不正選挙:姫路で無効票が1割強。』
『全国の労働組合員の諸君!飯塚市で民主党への組織票15票が消されていたと判明!不正選挙の露呈です!』
これらの記事では独立党員らの報告とは別に、報道された選挙でのトラブルや不備が紹介されている。
だが、報道されていることからも明らかなように全然秘密裏に成功した陰謀ではないし、これまでの不正選挙説で予見されていたようなものとも違うし、規模も小さい。
板橋区の15時間
板橋区で見つかった問題というのは、「無所属と日本維新の会の候補者の束の中に、共産党候補の票がそれぞれ1票ずつ紛れ込んでいた」ということだが、維新の会も共産党もどっちも裏社会の手先扱いしているリチャードコシミズ理論において特に意味のない票の移動である。
無所属候補に流れた分、むしろ裏社会側にとって損なことなのではないだろうか。
西宮の229票
投票者数より投票数が229票少ない西宮のケースはかなり問題だが、西宮がある兵庫選挙区では2名の議員が選出されたが、2位で当選した清水氏と3位で落選したつじ氏では25万票の差があり、229票の差では当落に全く影響しない。
リチャード氏の言うように229票はあくまで「不正強行に伴う「ミス」」であって、より多くの票が不正に操作されたというならば、それには別途証明が必要である。
2回投票した女性
期日前と当日で2回投票したという、この方法で票を水増ししようと思ったら、増やしたい票の数だけ有権者を用意しなくてはいけない。
1万票水増しさせようと思ったら1万人の「工作員」を用意し、そのうえ当日窓口で「期日前投票をしていない」とゴネなくてはいけないのだ。
とてもじゃないが現実的ではない。
1割の無効票
一見して大切な票が勝手に捨てられているかのようだが、開票立会人もチェックしたうえでのことなのだから、有効な票を無効なものとしてカウントしたというようなことではないのだろう。
引用記事では「比例代表候補だった特定の候補者の氏名が書かれた投票用紙が多かった」と書かれており、渡された投票用紙が選挙区向けか比例区向けかを、投票人にしっかりと伝えなかった手続き上の不備の可能性が考えられる。
組織票15票
「15票の組織票が数えられていない」といえば不正が起こってそうな雰囲気だが、実際には「入っているはずの15票が入ってなかった」という話だろう。
投票に行ったことは投票済証明書で明らかにできるが、投票先そのものは秘密にできる。
15票のうち本当に労組の指示通りに入れた人がほとんどいなかったかということなのではないだろうか(報道によれば組織票の投票先であった候補者と似た名前の候補者が2人いるということなので、按分された可能性もある)。
◆独自の出口調査
開票前、リチャード氏によれば不正選挙を証明する最大の武器は独自の出口調査であった。
『出口調査を独自に実行する。「生活の党」快勝の結果が続々ネットに上げられる。』
『出口調査大作戦!』
『出口調査….不正選挙を暴くに鍵となるのでしょうか?』
『「独自出口調査」は裏社会攻撃に使えそうです。』
『出口調査の届け出はいとも簡単!実は届け出の必要もない。』
『独自出口調査は極めて重要ですね。』
ところがいざ選挙が終わってみると、独自の出口調査に言及する記事は出ることなく、「筆跡」やら「各開票所でのトラブル」などの報告ばかりが流れている。
不正選挙を信じる人たちはあれだけ発破をかけられていたのに、だれも実行しなかったのかというとそうではない。
実行した人たちは存在するのだが、リチャード・コシミズブログでは全く話題にあげられてこなかったのだ。
以下の3つのブログ記事では、独自に出口調査を行った人たちの調査結果が公開されている。
『豊島区役所 出口調査結果 修正版』(中田潤が無料予想 競馬で「喰えるダメ人間」になろう!)
『独自出口調査からみる参院選』(幅魔王の真実拡散ブログ)
『2013.7.21参議院議員選挙 出口調査結果』(不正選挙を監視する市民)
これら3つのサイトで公開されたデータはみんながみんな同じとは言えないが、自民党の獲得票が一番多いという傾向は共通している。
生活の党はまちまちだが、野党第一党になることはなく、ましてやリチャード氏が夢想していたような大量獲得など夢のまた夢という結果である。
これら独自の出口調査(=投票された時点)の傾向と開票結果の傾向で、「自民党が大量得票 / 生活の党の支持者はそれほどいない」という点は変わらない。
ということは、投票から開票まで間に「生活の党の獲得票数を不正に減らす」あるいは「自民党の獲得票数を不正に増す」という工作が行われたと考えることは合理的ではない。
生活の党は投票時から支持されていないし、結果もそのまんまだったということだ。
もちろん、独自調査と開票結果の間に一致しない部分はあるが、それはみんなの党や民主党・公明党・維新の会といった、リチャード氏によって「裏社会の手先」に認定された党内の順位の話なので、独立党にとっては関係のない話題である。
リチャード氏のもとにもいくつかの報告や情報が寄せられているはずである。
だが、リチャード氏が独自の調査結果について書いたのは『ふと思ったこと』という記事くらいだった。
ふと思ったこと
S価奴隷信者:「おい、独立党の奴らが独自出口調査を始めたら、本部にご注進しろって通達あったよな。」
奴隷2:「ああ、だから投票所の出口を監視しろってさ。で、本当に奴らが来たらどうするんだ?」
奴隷1:「うちの信者を数十人動員して投票所に行かせる。とっくに期日前投票を済ませたやつらだ。選挙当日は暇なんだ。で、投票したようなふりをして出口調査に応じる。公明に10人、自民に20人が投票したと偽る。これで出口調査を自公優勢に偽装できるな。」
奴隷2:「でも、どこの投票所に来るかわからんだろうが。」
奴隷1:「だから、すべての自治体の信者にスタンバイするよう指示が行っている。どこそこの投票所へまわれ!って指示が来たらすっとんでいく。自治体の有権者の数に応じていかせる信者の数を調整する。」
奴隷2:「ああ、これなら独自出口調査でも自公圧勝の結果が出るな。さすが、S価学会だ。ずるいこと汚いことは天下一品だな。」
だったりして。w
要するに「独自の出口調査に向けて全国の投票所に工作員を送り込んで、うその回答をさせた」ということらしい。
「不正選挙を証明する」ために独自の調査を呼び掛けておいて、いざ結果が気に入らなかったら「工作員に妨害された」といいだす。
何ともみっともない話である。
インチキ超能力者が(自称)超能力に失敗したときに、「自分の超能力を疑っている人間がいるせいでうまくいかなかった」と言い訳するパターンと同じである。
◆裁判
都合の悪い情報からは目を背け、都合の良さそうな情報だけに目を向ける態度が丸出しになった今回の不正選挙説。
部外者として見ていて救いようのない状態なのだが、彼らはこれら+αの証拠(?)を携えて裁判に出るつもりらしい。
『7.21不正選挙:お願いします。皆さんの一致協力が必要です。』の記事によれば「勝ち目の少ない裁判」をおこし、裁判の進行状況を逐一ネットに報告するとのこと。
ネットから祭りにし、裁判所や検察の理不尽やら横暴やらを世間の白日もとにさらすつもりであるという。
正直、周回遅れの発想に思える。
前回の不正選挙裁判を見に行ったが、行政訴訟は恐ろしくあっさりしている。
口頭弁論に1日(というか15分くらい)、判決の言い渡しに1日(というか15分くらい)という、非常に短時間である。
これが繰り返されるなら、実況もクソもないのだ。
できるのせいぜい、「あんなにあっさり口頭弁論終わりにしてやる気があるのか」という愚痴くらいなものだろう。
それに行政訴訟に検察官はでてこない。
いろんなんところで訴訟が起きることが話題性になるとか考えているようだが、前回だって原告は複数存在していた。
前回が大して注目されなかったのに、今回が注目されるなんてそんなムシのいい話もないだろう。
むしろ前回に比べて今回は、反原発系の人たちからの求心力が弱い。
前回よりも注目されないんじゃないかと思う。
前回の不正選挙訴訟では、岩上安身氏がこの裁判を取り上げ、時にはラジオ番組で言及したりした。
今回がこれよりも大きく世間に報じられることがあるだろうか?
とてもそうは思えない。
《参考記事》
『7.21不正選挙:こうして並べてみると同じ人が書いたとしか思えないですね。』
『開票立会人さん、自分の開票区でこれらの票を見つけてください!なければ票の改竄です。』
『続き』
『その3』
『投票用紙の筆跡が似ているような気がする動画 2013年7月21日』
『不正選挙追及:お疲れ様でした。そして、これからが本番です。』
『「同じ筆跡の票」の報告が山ほどあります。』
『鉛筆書き以外の票がなかった。』
『今最も注目すべきは飯塚市』
『7.21不正選挙:産経も取り上げた「板橋区開票15時間」事件のヒーローは勿論独立党員です。』
『7.21不正選挙:西宮で投票者数より投票数が229票少ない事態。「持ち帰り」で処理。』
『7.21不正選挙:期日前と本投票の2回投票した女?』
『7.21不正選挙:姫路で無効票が1割強。』
『全国の労働組合員の諸君!飯塚市で民主党への組織票15票が消されていたと判明!不正選挙の露呈です!』
『出口調査を独自に実行する。「生活の党」快勝の結果が続々ネットに上げられる。』
『出口調査大作戦!』
『出口調査….不正選挙を暴くに鍵となるのでしょうか?』
『「独自出口調査」は裏社会攻撃に使えそうです。』
『出口調査の届け出はいとも簡単!実は届け出の必要もない。』
『独自出口調査は極めて重要ですね。』
『ふと思ったこと』
『7.21不正選挙:お願いします。皆さんの一致協力が必要です。』
『さて、どうやって7.21不正選挙原告団を結成するか?』
『改訂版:不正選挙訴訟について』
(以上より)
参議院選挙は必ずやり直しになる不正選挙確定の証拠
http://gnkx29.blog.fc2.com/blog-entry-4.html
不正の証拠なんか1個あればいいんだよw福岡で老人ホーム園長逮捕されたでしょ
これだけでいいじゃん。不正があった時点でやり直さないとだめでしょw
投票用紙撮影して確認すれば絶対怪しい点が出てくるし、第三者や立会人の国民に選管が邪魔してチェックさせてくれない行動対応がおかしいじゃん。こいつらに権限ないのに。しかも、何もないなら見せてくれるだろうし、逆にゴム取るなとか、写真撮るな触るなとか、いちいち騒いだら不正あるって言ってるようなもんじゃん。なんのための立会人なのか意味がわからないしw
票数える機械も調べることできないからね~。民間のムサシの会社が7割8割
独占に近いようなことやってるのに。これパチンコの遠隔操作と同じで
ロムいじくれば、なんだってできるよ。記者会見で言ってたんだけど、
アメリカは国民が騒いで、機械ばれてやめたらしいよw
日本はその手口をまだやってる状態なんだってさー
マスコミが取り上げないで隠してるから^^;
だから、不正なんかないとか言ってる奴は、マスコミと同じことやってんだよw
しかも、ない証拠なんかないのに。全投票用紙リアルタイムで撮影して
投票作業も手動で確認したら、ここではじめてない証拠になるのにw
だからバカなんだよ~^^騙されてんだよw
「選挙で不正があった」ということと「投開票をやり直す」ということは別であるということを無視するべきではないと思います。
不正を行った園長は当然罰せられるべきですし、実際逮捕されています。
しかし、この不正があったからと言って、「福岡の選挙をやり直す」ということにはならないでしょう。
今回福岡の老人ホームの園長が不正に投じた票の数は8票です。
不正に投じられた8票が、福岡選挙区の選挙結果を大きく左右する(当落にかかわる)のであれば、再選挙をするべきでしょう。
しかし、8票程度では選挙の当落には影響しません。
福岡選挙区で2位当選した野田氏と3位で落選した吉田氏との間は12万票です。
8票のために選挙をやり直したところで当落もそうですが、供託金没収点にも影響は出ません。
人件費や時間を浪費するだけです。
福岡で行われた不正が氷山の一角で、全国的に同様の不正が実施されているというのなら、それは別途見つけるべきでしょう。
マスコミの発表した情報を根拠に「もっと不正がある」という一方で、「マスコミが隠している」というのは、自分で矛盾を感じないのでしょうか?
選管が自分たちの邪魔をするのは不正を隠している証拠だなどとおっしゃいますが、選管からすれば、開票作業と無関係、メディアの関係者でもない人間がむやみに開票所で動き回ろうとすれば不審に映りますよ。
選挙管理委員会や開票管理者が投開票所の秩序を守るのは仕事の一つでしょう。
名前も責任の所在も明らかな立場で働いている選管の人たちからすれば、どこの誰だかわからない謎の人物がむやみに投開票所をうろついてれば、怪しいと思うでしょう。
先日「投票所で投票箱を撮影していたら警察に妨害された」という人の動画を見ましたが、一度立ち入らないように言われた投票所に再び勝手に入り込んで警察に阻止され、身分を明かすのを強く拒否し続けてました。
選管や警察官からすれば「後ろめたいところがあるので身分を隠したいのだろう」と思われたでしょうね。
相手を犯罪者と決めつけて監視し、相手が自分の行為を咎めたり不快感を見せたら「後ろめたいからだ」というのは、理屈が飛んでます。
理屈というより想像力の問題でしょうか?自分が同じような扱いを受けたら嫌でしょう。
また、票そのものを撮影する行為は「投票の秘密」の権利を侵害する恐れがありますので、これを行わないよう要請すること自体はおかしいとは思いません。
現在、インターネット上で開票所で撮影した”他人の書いた票”の写真を公開している人が複数いますが、あれらは公職選挙法を違反している可能性があります。
私がこの記事で使用している票の画像は、「投票所にて撮影した”自分の票”の写真」の寄せ集めなので、法的に問題ないのでは、ということで掲載していますが、黒であるという判断が出ればいつでも取り下げます。
「ない証拠はない」というのは当たり前です。
これは論理の問題で言われている「悪魔の証明」といわれるもので、かなり初歩的な話です。
「投票をやり直す必要があるほどの不正選挙があった」というなら、その証拠を提示するのは「ある」という側の責任です。
「ある」という側が何の証明もできないなら、その事実をもって「ない」と判断するだけのことです。
というか、すべての票をリアルタイムで撮影して手作業で確認をするって誰がやるんですか?
今回の選挙では、5479万8927票が投じられたので、1票1秒のケースでチェックするとしても、不眠不休で634日はかかりますよ。
筆跡鑑定を1票1票していくとしたら、完了するまでに3年後の参院選が始まるどころか、「不正かもしれない選挙」で当選した人が任期満了してしまうかもしれません。
m9さん自身がやれば、m9さんは納得できるかもしれませんが、他の人で納得しない人がいたら、その人もやるんですか?