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まあ、いつも通り棄却されて暴れただけですけど。

2014年12月14日の選挙が終わったのち、『不正選挙追及巨大行政訴訟団を組織します。』という宣言があったものの、以降の記事では訴訟の準備についてブログでの言及はほとんどなく、状況がよくわかっていなかった不正選挙裁判。

しかし2月になって、『さて、そろそろ楽しい不正選挙裁判の季節がやってまいります。』の記事が公開され、訴訟への準備が着々と進んでいたことが明らかになった。

今回起こされた裁判の中でも、リチャード氏のブログや講演会などで詳細が語られた、東京と大阪の2か所で起こされた裁判について紹介する。

 

◆大阪の不正選挙裁判

大阪で行われた裁判については、リチャード氏自身がかかわっていないこともあって、情報はあくまで党員からの報告が中心となる。
その報告の中で3月5日の口頭弁論については、『大阪高裁の不正選挙不正裁判の録音・答弁文字おこしです。 』の記事で、文字起こしによる非常に詳しい報告が出ているので知ることができた。
かなり尋常ではないやり取りとなっており、傑作である。

Y:《ため息》えー、まず、答弁書に対する抗弁をする前に、本法廷の録音・録画を禁ずる法的根拠をお教え願います
J:法廷内規則にて規定されております
Y:フーム、すみません、それはネット検索で引っかかりませんでした。私がとりあえずそれに近いとおもったのは裁判所法71条と72条の法廷警察権ですが。
J:そうではありません。
Y:フーム、なにか傍聴席からあるようですが・・・。ただ、日本国憲法82条では、政治犯罪と基本的人権に関わる裁判は必ず公開しなければならない、と定められております。現在公開されている対象はここにある傍聴席だけです。公開されるべき対象は日本国民全員と認識しております。又、このように、録音手段を制限する、あらゆる工作、これは日本国憲法21条2項が禁じる「検閲」じゃないですか? 検閲! 検閲に該当します。検閲が行われている裁判はこれ、「密室裁判」じゃないですか! 「ブラックボックス裁判」ですよこれ! ブラックボックス!
(引用者注:Yは原告、Jは裁判官 太字は引用者による強調)

何でもかんでもネットで得られないとダメというのが何ともひどい。
この裁判はあくまで選挙無効に関する裁判なので、録音・録画の禁止が公開裁判として不十分だと思うのなら、別途働きかけでもなんでもするべきだろうに、この場で騒いでもどうしようもないだろう。
別に録音や録画でなければ、裁判の内容を公開することは禁止されていない(文章や絵画ならOK)のだから密室ではないし、公開内容をチェックされるわけでもないのだから検閲でもない。

J:裁判公開の原則と検閲禁止に違反しているという事ですが、検閲というのはどういうことですか?
Y:本来出るべき情報に制限が加えられている事、これは検閲です。
J:えっと、他には何かありますか?
Y:更に言うと、こういうブラックボックス裁判とか、それが守ろうとしている不正選挙、これを組織的にやると刑法77条の内乱罪、最高刑は死刑。そして一連の不正選挙の結果、アメリカへの利益供与、国民奴隷化、ひいては日中戦争、国を売るという売国行為なんですね。国を売るという事は、刑法81条、外患誘致罪。量刑は死刑しかありません

裁判官からどういうことを検閲と指しているのか聞かれているのに、全く関係ない死刑だなんだと騒ぎだすあたり、かなり残念な人である。
「コマワリ君かよ!」とツッコミたくなるところであるが、彼らはリチャード氏の発言をかなり忠実になぞっているからこんな残念な有様なのである(12月の選挙においてリチャード氏は独立党員らに対して、選挙管理委員会に「不正選挙に加担するものは死刑」というFAXを送るよう呼びかけたりしていた)。

この後弁論が集結されそうになるのだが、まだ本題に入ってないと粘り、「5分だけ」と言われたのにも関わらず延々と電波気味なことを話し続ける。

Y:閉廷には異議があります。答弁書を拝読致しました。私、原告は、アップル製の携帯音楽プレーヤー、これ、実は位置情報も分かるタイプ、iPod Touchを投票箱に投入した恐らく日本最初の人間です。帰ってきたのが開票日翌日ではなく、2日後です。あれれれれ〜? 即日開票だから、翌日帰って来るものとてっきり思っておりました。結局帰って来たのが2日後で、その際に自称警察官に拘束され、始末書を書かされましたが、そのコピーの取得は拒否されました。まあ、この行為には幾つかの違法性を指摘出来ますが、それはさておき、2日後に返って来たということは、当日に当該投票箱が正しく開票されていないという疑義が生じております。

もうちょっとましなことで「日本最初の人間」になっていただきたいものである。
「iPod touchを投票箱に入れたら、翌日ではなく2日後に帰ってきたのはおかしい」というクレームである。
開票作業の進行やあるいは後片付けが優先され、異物投入という問題行動に対する対応はとりあえず後に回されたとか、2日後になった理由は十分に考えられる。
投票箱は郵便ポストではないし、ipod touchは市内宛の郵便はがきでもなければ、選挙管理委員や警察官は郵便職員ではない。

そもそも、iPod touchを投票箱に入れるという企みは、投票箱の位置情報をチェックすることで不正を摘発するものだったハズだが、3月13日に開かれた講演会で原告のユウキ氏は、「i-card」という位置情報システムが電源の自動オフになってしまったとか、投票箱が金属製で位置情報がわからなくなってしまったとか理由を説明をしていた。
当初の目論見が失敗してしまったから、こんないちゃもんのつけ方をしていたということである。

Y:それから、iPod Touchを投票箱に入れるという行為が、答弁書の証拠の乙2号だったかな? 「今後、この手の行為が増え、エスカレートすると大変な事になる分野だと懸念している」とのことですが、当時の自称警察官も答弁書も該当法規・条文を提示していませんでした。公職選挙法の何条に違反してるんですか? 私も見つけられませんでした。答弁書からも読めませんでした。おまわりさんも言ってくれませんでした。自称おまわりさんですか? バッジ見てねーし。えーっと、さて、なにが「大変な事になる」のでしょうか? 仮にGPSが生きていて、投票箱が開票所ではなくゴミ焼却所や神戸港に行っちゃってるって事がばれちゃうからでしょうか? あれれれれ〜? 不正選挙の手口を自白しちゃいましたか?? 代わりに偽票入りの投票箱を開票所に入れていませんか? やっていないということを国民として信じたいですよ。みんな真面目に。しかし、私の手元にある事象はそうではないという事を示しているので、訴状を提出させて頂きました。

「この手の行為がエスカレートする懸念」に対して「法的根拠を出せ」というのは実に馬鹿げた発言である。
なんで「懸念」に「法的根拠」がいるのだ?

この先独立党が、「開票所で開封される投票箱は本当に自分が投票した投票箱なのか?」という疑心暗鬼を募らせて、「開票作業で絶対騒ぎになるようなもの」(例えば票を汚辱するインクなど)を投票箱に入れて、開票作業現場でその騒ぎが起こるかどうかを確かめるなんて行為を実行するのでは、という懸念は確かにある。
何しろ、今回のiPod touchの件で、「投票箱は金属製だから、リアルタイムでの位置情報確認はできない」なんてことになっているのだから。

 

あと、挑発的な「あれれれれ~?」については「コナンくんか!」と一応ツッコんでおく。

 

◆東京の不正選挙裁判

東京高等裁判所で行われる裁判については、リチャード氏自身が原告として出廷し、しかも口頭弁論の後は講演会を予定していることが『3月13日(金)は東京で大イベントを開催します。』で予告された。

講演会の内容は、『2015.3.13RK池袋「東京高裁不正裁判祭り」講演会動画を公開します。』、『Valley様、15.3.13RK 池袋「東京高裁不正裁判祭り」講演会の文字お越し、ありがとうござい』などで紹介されている通り、YoutubeやPDF文書で確認することができる。
東京の裁判についてはこの講演会をベースに書かせていただく。

裁判の様子がどうであったか、特に警備体制などについては『東京高等犯罪所の不正選挙不正裁判顛末記』、『東京高等犯罪所カルトインチキ裁判専属のRK独立党法廷画家、H画伯の秀作、第二弾です。 』などが参考になる。
この顛末記によれば、開廷する前から、写真撮影をした党員が警備員にとっ捕まり、その捕まった人の席が空いた分と他の人間を入れさせろと、係員と党員がもめたりと、場外乱闘が早速始まっていたようである。
また、警備の様子を異常と評しているが、それは間違いなく独立党の過去の行状が問題視されているからである。

口頭弁論が終わった後、もはやお約束といっていいほどの大騒ぎが始まり、独立党員がこぞって廊下で替え歌を合唱したという。
そして裁判の後、独立党員たちは池袋に移動してお花見などをやったという。
一体何しに裁判所に行っているんだ。

 

今回の池袋講演会の中で、一番興味を引いたのは、独立党員による筆跡鑑定である。
ナカジマという党員がこの鑑定をやったとのことで、生活の党に入れられた本物の票と、公明党に入れられた偽物の票をそれぞれ赤外線顕微鏡で見たら、本物の票に関しては筆圧による痕跡が確認できたが、偽物の票では痕跡が確認できなかったというのである。

これはなかなか説得力がある話に聞こえる。事実ならば。

しかし、鑑定方法が適切だったのか、そこから疑ってみる必要はある。
私が思いつく疑問点は以下のとおりである。

  1. 機材は適切なものを持っていたのか、適切に使用できる人間はいたのか?
  2. 鑑定に用いられた票はどのように入手したのか?
  3. 真贋の区別をどのようにつけたのか?

まず機材について。
ナカジマ氏は赤外線顕微鏡というおそらく一般家庭では使い道のない高価な機材を所有していたのだろうか?
もし個人所有をしていなくても、なにかの伝手でそれらを使える環境にあったということなのだろうか?
同じ赤外線撮影機能がついていても、写真撮影用のカメラを顕微鏡の代用として使っていたりしたら、信憑性は薄れてしまう。

次に鑑定に用いられた票について。
本物の票は、投票所で自分の分の投票用紙を持ち帰ればそれだけで用立てることができるだろうが、偽物の票となるとそういうわけにはいかないだろう。
まさか開票所や投票箱から「公明党」と書かれた投票用紙を盗み出したわけではないだろうし(違法な証拠では裁判には使えない)、正式な方法で選挙管理委員会に提出でもしてもらったのだろうか?

最後は真贋の区別について。
ナカジマ氏やリチャード氏が、「公明党の票に筆圧の痕跡が見られなかった」ということを根拠に偽物だと騒いでいるが、公明党の票にだけその現象が確認できたということなのだろうか?
痕跡が見つかるほどの筆圧をかけなくても票に党名を書くことができるという可能性は排除できるのだろうか?
投票用紙の表面がつるつるしておらず、鉛筆の芯が軟らかければ、殆ど力をかけなくても文字は書けるだろう。
生活の党に入れられた票はどれも筆圧がかかっていることが確認できたのだろうか?
全数調査ができないとしても、サンプルを多数調べているのか疑問の余地はある。

もし、「赤外線顕微鏡は高価で手に入らないので、写真撮影用のカメラの赤外線撮影機能で代用した」、「本物の票は自分の手元にあるので接写ができたが、偽物の票は開票所にあった公明党の票を遠い位置から最大望遠で撮影した」というような鑑定だった場合、接写と望遠での解像度の違いで筆圧の痕跡が確認できない可能性がある。
果たしてナカジマ氏はどのように鑑定したのだろうか?

というか、もし票に書かれたがインクジェットやレーザープリンタで印刷されていたら、筆跡鑑定なんかしなくても、鉛筆で書かれていないことが一目でわかるんでは?

 

そしてこの講演会でもう一つ気になったのが政界進出の話。
裁判とは関係がないのだが、リチャード氏は以下のように発言していた。

最近ね、僕の周りでね『独立党はね、選挙に出ないの?』て話もいろいろある。
ベンジャミンなんて勝手に「日本独立党」なんて名前つくっちゃって。
こないだあった時に「じゃあベンジャミン、うちから出なよ」って俺まで言っちゃったよ。
まあね、僕はね、K美なんか出したいね。国会にね。
(K美氏、「過去がやばい」と発言)
過去がやばいのは俺の方がよっぽどやばいよ。大丈夫だよ。
いや、本当にね、そろそろ我々もそういう行動に移るべきかなと思ってる。
まぁね、それでもって議席が取れるかどうかわからないけども、そういうね、チャンスが巡ってくると思う、これから。
つまり我々がブレイクして、もっともっともっと多くの人たちが真実を知って、RK理論を知って、そして集まってくれれば、我々は、裁判が正常に行われる限りは、勝てるようになるかもしれない。 その時が来たら行動を起こす。
いま闇雲に立ち上がっても勝てるとは思えないけども、そういう時が必ず来ると思う。

これを前向きな政界進出の意思と読み取っていいのかは微妙である。
「出る」とは言っているものの、「裁判が正常に行われる限り」という条件を付けている(もちろん現在の裁判は独立党的には異常)し、「そういう時が来ると思う」ということは今はその時期ではないということでもある。

結局のところ「ユダ金はもうじき崩壊する」というお約束の発言と同レベルで、いつまでたっても「そういう時」は来ないのではないかと思う。

 

先日の統一地方選挙、リチャード氏ら独立党は豊島区で荒井寛氏(生活の党<以下略>)を応援したが、見事落選した。
リチャード氏はブログにおいて、『豊島区議選:創価カルト変質者候補が全員当選?』などと書いているが、荒井氏のために訴訟を起こすのだろうか?
陰謀ということはわかっていても、そのために具体的に戦うことはしないのなら、薄情な話である。


《参考記事》

不正選挙追及巨大行政訴訟団を組織します。
さて、そろそろ楽しい不正選挙裁判の季節がやってまいります。
3月13日(金)は東京で大イベントを開催します。
不正選挙不正裁判の傍聴に行かれる皆さんへ
2015.3.13RK池袋「東京高裁不正裁判祭り」講演会動画を公開します。
Valley様、15.3.13RK 池袋「東京高裁不正裁判祭り」講演会の文字お越し、ありがとうござい
3月5日、大阪高裁も3月13日、東京高裁も傍聴席満員が予想されます。
BF氏が3.13東京高裁不正選挙裁判に言及!
3月13日、東京高裁不正裁判ですが、創価奴隷を動員して「傍聴人抽選」に並ばせ、創価だけ当選させて
高等犯罪所の傍聴抽選は「当選者を発表する」かたちで成されます。よって、抽選で不正を行い創価奴隷馬鹿
本日19:30からのRK池袋豊島公会堂講演会「不正裁判スペシャル」は同時中継いたします。
東京高等犯罪所の不正選挙不正裁判顛末記
東京高等犯罪所カルトインチキ裁判専属のRK独立党法廷画家、H画伯の秀作、第二弾です。
インチキ裁判:撮影、音声録音を裏社会がひどく恐れている。
東京高裁不正選挙不正裁判犯行チームの犯罪者のみなさんが、どうしてもとってほしくなかった裁判音声ですが
東京高等犯罪所の偽裁判について、秀逸投稿をピックアップさせていただきました。
東京カルト犯罪者高裁の不正選挙不正裁判の傍聴報告です。
東京高等犯罪所 429号法廷前の廊下で「もしもし杉原裁判長」大合唱!
「高裁で市民団体の日本独立党が、安倍政権が偽政権である証拠を集めて、起こした裁判が,途中で閉廷」
3.30東京高裁不正判決祭りで感じたこと
2015 3 30 東京高裁不正裁判判決における犯罪の記録
大阪の不正選挙不正裁判は3月5日、大阪高裁です!原告はRK独立党員!
大阪キチガイ高裁の不正裁判、ご苦労様でした。
大阪高裁の不正選挙不正裁判の録音・答弁文字おこしです。

豊島区議選:創価カルト変質者候補が全員当選?

これから有名になるひと
杉原朝鮮専属裁判長?
朝鮮杉原は名前だけ使われて、出廷した裁判長は別人28号だった?
東京裏社会高裁騒動、どんどん情報拡散しています。
東京高等犯罪所の当局は↓この写真の人物は杉原則彦犯罪長ではないといっているそうです。
北岡日大特任教授
「裁判長替え玉騒動」について、K美姉さんから経緯の説明と詫び状です。
上の記事では、担当した裁判官の顔を別人と間違えた誤情報をばら撒いた挙句、自分では全く謝らなかったリチャード氏を見ることができる。

2014年衆議院不正選挙説

本年12月14日。
衆議院選挙が行われ、あいも変わらず独立党とリチャードコシミズは不正選挙陰謀論の提唱者の一人として奮闘した。

ただ、かつての選挙と大きく異なる点は、リチャード氏自身がどの政党を推すかがはっきり決まっていなかったことである。
2012年の選挙の際、押しに押していた小沢一郎と生活の党から心は離れており、『与党と野党とが代わるがわる役割を替えて、どちら転んでも、最終的には国民から搾取する方向に』という主張をするようになっている。
「国会議員は全員信用できない」というかつての極論に舞い戻ったリチャード氏と独立党は、「不正がなければどのような結果になっていたのか、どの政党が日本を牽引するのにふさわしいのか」というビジョンを持たずに不正行為だけを追ったのである。
選挙期間中の調査などで自公有利が報じられ、実際圧勝に終わった今では「世論調査の結果も選挙結果も操作された」という主張だが、もし政権交代が起きたとしても「AチームからB チームへ変わっただけで、ユダヤ金融資本による支配構造は続いている」と主張する伏線が貼られていた。

このリチャード氏の「どの党が勝利しても支配構造から抜け出ていない」という主張は、裏を返せばリチャード氏が生活の党の代わりになる、応援したい野党を見つけられなかったことを示している。
それは「自公政権がいいというより、野党にこれという党がない」という、今回の選挙においてしばしば巷間に上がっていた有権者の悩みと同じだったのではないだろうか?

単にリチャード氏は物言いが陰謀論によって過激になっているだけで、そんじょそこらの人とそう変わらない心象を今回の選挙に持っていたのかもしれない。

 

選挙期間前

11月上旬、世間で年内解散+選挙がマスコミによってささやかれ始めたころ、リチャード氏もその流れに敏感に反応し、動き出し始めた。

特に11月1日の宮崎講演会について、リチャード氏は不正選挙対策について話し、その際に発した方針を独立党員に徹底させようと、講演の翌日には動画を公開している。
この講演会において、リチャード氏はどのように不正選挙を追求するのか、以下のように述べている。

結論から言うと、私の基本的なスタンスはこうです。
特別に組織など作らずに、党員、心情党員に独自に、不正追及に自由に動いてもらう。
ネット上のバーチャルな連携ならば、裏社会に付け込む隙は無い。
ただし、指針は示す。
投票には、こう行ったらどうでしょうか。
開票は、こういう風に手続きを踏めば、立会人になれますよと。
いついつが期限でどこそこに提出したらいいと思いますとか、そういった指針は示す。
ただし、誰がそれをやるか、それは私も知らないほうがいい。
誰もわからない。
ただなんとなくいままで2回の選挙で連絡取れる人いるから、そういう一人二人三人ぐらいの単位でもって
動き出す。
でもそれは誰にも見えない。
裏社会にも見えないし、僕にも見えない。

例えば出口調査にしても、何にしても、いいと思う。
だけど、例えば100人集めて、一斉にやるとかいうことを、僕は今回はやる気ないです。
で、どうしてもそれをやりたいという方がいらしたら、独立党の外でやっていただきたい。
独立党の名前を掲げないでいただきたい。
私はそういった包括的な、人をたくさん集めて行動することについては、今回は同意しません。
私が旗を振るつもりもありません。
そのほうがおもしろい展開になるという風に、今回は判断しています。

不正選挙追求は個人かあるいはごく小集団の単位で行い、それぞれの動きをリチャード氏が管理することはなく、大人数による運動も行わないといったところだろう。
従来通り外部組織との連携を拒絶し、また独立党員が不正選挙の追及の過程で逮捕されるようなことがあっても自分に累が及ぶことのないよう、予防線を張っている。

規模が大きくなると自分の思うように動かせないこと、コントロール不能の暴走により自分が責任を負わされるのは嫌という彼らしい方針である。
前回記事にした新聞広告の件でも明らかなように、リチャード氏は責任問題などまっぴらごめんなのである。

そして上記の方針においては、リチャード氏がウェブ上で発表した行為がどのような問題行為であっても、それを実践した党員が自ら責任を負ってくれる形になるため、リチャード氏はとにかく思いついた行為を発信していた。

書かれた記事の数はかなりあるのだが、ざっくりと「投票所・開票所にて盗撮、盗聴などを行う」、「不正選挙に加担している創価学会員、選挙管理委員を突き止めて圧力をかける」という2つに分ける事が出来る。
前者はこれまでの不正選挙探しでも立案されていたが、後者は新たなネタである。

具体的にどうするのかというと、「三色旗を飾っている、ステッカーを貼っているところを見つける」「聖教新聞社の配達員を付け回す」といった方法で創価学会員を、公表されている情報から選挙管理委員を特定するという。
聖教新聞社の配達員を付け回すのは非常に不審な行為であるうえに労力が多大だし、選挙管理委員の指名が公開されていたとしても、その住所などの個人情報までは公的にはおそらく入手不能なのだが、その辺をリチャード氏は気にしない。
責任問題を含めたあらゆるコストは党員が負担してくれるので気楽なものである。

そして創価学会員や選挙管理委員会に、ビラや張り紙などで圧力をかけるという。
特に選挙管理委員会に対しては、事務所などに「不正選挙をやったら 国家転覆罪で死刑 また投票箱をすり替えたら それも死刑だ」というFAXを送りつけるのだとか。
文面の醸す頭の悪さが今年一番で腹がよじれそうなのだが、リチャード氏はかなり本気らしい。
記事内では「ウーム、これはよくない。絶対に友人宅やコンビニから送信はいけません!ただ、困ったことにRKには禁止する権限がないのだ。w」と、誰かがやってくれることに大いに期待していたようだが、この奇行を実践した人がいたのかは不明である。

 

選挙期間中

選挙期間が始まると、リチャード氏は開票立会人の立場を得るための活動を本格化させる。
もちろん上述の計画にあった開票作業場に入り込むためである。
そこで盗撮・盗聴の類ができなかったとしても、自分の入れた票がすり替えられていないか探したり、立場を利用して不審な票を口実にゴネまくる腹積もりだったのだろう。

まずは今回も不正選挙を主張して立候補し、確実に開票立会人の枠を確保してくれるであろう犬丸勝子氏に言及している(『犬丸かつ子さんが、衆院選に立候補されるようです。 』)。

それともう一名の候補に関して、リチャード氏が選挙に協力する旨が『改訂版:某比例区候補の選挙運動を支援します。開票立会もやります。 』以下のいくつかの記事で仄めかされていた。
記事によっては党員を招集しており、選挙前に「人を大勢集めて活動はしない」といっていたのはなんだったんだという感じなのだが、今更その程度の翻意は気にしない方がいいだろう。
この「某候補」が誰であるのかはながらく秘匿されており、ブログを読むだけの部外者にはわからない状態であった。

「某候補」の正体は、12月7日の『RKによる応援演説です。』の記事にて明らかになった。
リンク先の動画でリチャード氏が安部政権はアメリカに操られているという、そこそこマイルドな応援演説をしているのだが、その周りには東京都10区に出馬した「たがや亮」の幟が立てられていたのである。

動画が公開されたのは12月7日であるが、演説自体は前日の6日に行われたものである。
このタイミングというのは実に痛い。
なぜならこの演説の直前、12月5日にリチャード氏が書いた「反ユダヤ本」の一面広告を掲載した件に関して、産経新聞がお詫びを出しているのである。
差別的な本を書いているということが公に知られるようになっていたリチャード氏に、マイクを持たせて応援演説をさせてしまうというのは、差別問題に関しての意識やアンテナが低い事をさらけ出すようなものである。
今は野党勢力であるし、国会議員ではないのでこの事実は問題視されていないが、今後たがや氏が国会議員になることになれば、このことは潜在的な脅威になるのではないだろうか?

多ケ谷氏はおそらく意図することなく、この地雷原に踏み込んだわけだが、前回の選挙よりたちが悪いことに、リチャード氏は別に多ケ谷氏や生活の党に勝利を期待していないのである。
最初に書いたが、リチャード氏は既に生活の党も小沢一郎も裏社会の手先とみなしており、野党が勝つようなことがあっても見せかけの勝利に過ぎないと考えているのである。

今回の選挙期間中、リチャード氏よってに書かれた記事に、『不正選挙に向けて』というものがあるが、その記事中には「自公民以外の得票はきわめて少ないはずだから、開票立会の際に自分の票は見つかるはず」と書かれている。
つまり「自分の書いた票が陰謀によって不当に処分されていないかを直に確かめる」という目的のため、選挙協力をして開票立会人の肩書を手に入れ、また自分の書いた票を捜索しやすいよう、協力する候補は得票数の少なさそうな候補にしようという方針である。
かなり外道じみた話だ。

しかし方針とは別に、リチャード氏が多ケ谷氏に勝利して欲しいと思っていたフシもある。
上述の戦術に徹するのであれば、多ケ谷氏の得票は少ない方がいいのだが、リチャード氏のブログを読むと、いくつか小池百合子を学歴詐称であると仄めかす文章もこの選挙期間中に書かれているのである(直接的な書き方は避けられており、誹謗中傷を禁じたネット選挙のルールに触れないようにしていた可能性がある)。
小池氏は多ケ谷氏と同じ東京10区で出馬しており、リチャード氏の攻撃が成功すれば、多ケ谷氏にとって有利に働く可能性もあった。

リチャード氏にとって多ケ谷氏は基本的には開票立会人になるための踏み台であったことと思うが、同じ選挙区で出馬した自民候補である小池氏を攻撃したのは、かりそめの形とはいえ応援していた同氏に勝利して欲しいという気持ちがあったのかもしれない(単に小池氏を嫌っていただけかもしれないが)。

 

選挙期間後

そして12月14日の開票。
自公は選挙に圧勝し、合計326議席を獲得した。

リチャード氏の応援した多ケ谷氏は得票率5.2%。
得票数9,663票である。
9,663票の中から、自分たちがマジック等で書いた票は見つけられたのだろうか?

とりあえずのところ、リチャード氏のブログにて、何らかの成果が上がったという報告は少ない。
「衆院不正選挙芸術展」というシリーズで、「こういう個性的な票を入れました」という写真はいくつも挙げられ、リチャード氏のテンションは「ああ、楽しい~」と爆上げだが、開票所でこれらの票が見つからなかったという続報がなく、いまだ成果に結びついていない。
開票立会人としての成果や出口調査の結果についても報告する記事は少なく、2年前の選挙に比べるとおとなしい印象さえある。

「創価学会員、選挙管理委員への圧力」作戦はプレッシャーにより内部告発が出ることを期待した計画であったが、内部告発が出てこないため『今後、日本全国で多数の加担者が消されます。消されても誰も因果関係がわからないから、裏社会も手を出せる 』の記事では、内部告発をしないと殺されるぞ、と脅し文句を言っている。

そもそもそんな不正がないから内部告発者なんてものがいないのだろうし、一兆歩譲って不正があったとしても、計画を全て党員の自主性に任せてしまっているために、リチャード氏の考案した計画を実行した人がいたかどうかもわからないのだ。
リチャード氏はもちろんのこと、独立党員全員が「これは凄い計画だ」と思いつつも「誰かがやってくれたらいいな」で終わりにしていた可能性がある。
計画を夢想し披露するも、責任を取らずに済むように指示や命令をしないというリチャード氏の方針が裏目に出ているだろう。

2年前と同様、不正選挙の決定的な根拠といえるような話は集まっておらず、不正以外で説明が十分つけられそうな話や、「自分は有権者だから」という理由で開票所では何をやってもいいと勘違いしてそうな人の話、それどころか「不正によって次世代の党は敗北させられた」というようなリチャード氏の意に沿わない主張まで出ている有様である。

リチャード氏は早くも不正選挙訴訟を起こす気でいるようだが(『不正選挙追及巨大行政訴訟団を組織します。 』)、前回同様のネタの貧相さでは、結果は明らかである。

 


≪参考記事≫

与党と野党とが代わるがわる役割を替えて、どちら転んでも、最終的には国民から搾取する方向に
創価信者宅へのポスティング
各選挙区の選挙管理委員会の
不正選挙対策・戦略について
創価信者様宅にお届けしたいもの
改訂版 創価信者様宅にお届けしたいもの
2014.12衆院不正選挙対策本部@RK独立党
薄型の盗聴器を誤って期日前投票箱に落としてしまったりするミスもあるかもしれませんねー。
不正選挙テロリストを追い詰める。
チラシ作戦が必要です。真面目な「秀作」を募集します。
偽票書きに動員されている創価奴隷信者たちは
良い子のみなさんは真似をしないように。
へー、ネクタイっていろんな使い道があったんだねーへー
GPSで行動見張る“ストーカー男”逮捕
開票所・法廷動画・画像をネット上に貼りまくりましょう。
松島前法相のポスターに墨汁 70代男を逮捕 警視庁
ビデオカメラ撮影について
日本中の選管に「不正選挙をやったら 国家転覆罪で死刑 また投票箱をすり替えたら それも死刑だ」と
不正選挙追及手順指南書。
気軽に選挙アルバイトして、いろんな面白いものを目撃して撮影しちゃったりする楽しみがありそうです。
選管事務局のビル内に「不正選挙ビラ」が蔓延したら、夜眠れない人が増えますね。w
選管の住所、電話番号、FAX番号は、こちらです。
パソナ不正開票作業アルバイト! 何食わぬ顔して応募いたしましょう。

第47回衆院不正選挙は、明日12月2日に公示されます。投票日は12月14日。
犬丸かつ子さんが、衆院選に立候補されるようです。
改訂版:某比例区候補の選挙運動を支援します。開票立会もやります。
野盗空白区40を作り出して自民に勝たせるのが裏社会Bチーム民主党の役割です。
不正選挙に向けて
これA4で印刷できるかな?
アメリカの不正選挙裁判 (日本でもとっくにやられている・・・・・)動画です。 』
RK独立党員諸君を緊急呼集します!
「RK独立党員諸君を緊急呼集します!」について
某党某候補の支援について(12月6日午前10時)
「不正選挙で自民300議席」うまくいくかな?裏社会さん?
船瀬俊介の解散総選挙に向けて「国民は、ムサシ!ムサシ!と連呼せよ!」
独自の出口調査を計画中の方はおられるようですよ。
明日12月7日、午前8時30分にRK事務所に来れる方を募集します。朝のうちの野外作業があります。
RKによる応援演説です。
各選挙区で開票立会人をやる予定の方、念のため、以下を参照しておいてください。
東北地方在住で比例区候補の開票立会人をできるRK独立党員の方、ご一報ください。
台東区、練馬区在住の方で開票立会人をできる方、名乗り出てください。
文京区、台東区、豊島区、練馬区在住の方で12月14日に開票立会をできるRK独立党員・心情党員の方、
12月9,10日RK独立党員緊急呼集!
濃い毛瓜子さんが泣いて喜ぶどこかの国の書類です。( ´∀`)/~~
立会人、開票所撮影の方へ
不正選挙投票日を前にして、もう一度、選管の紳士の皆さんにコンビニからファックスでエールを送りましょう
本日、12時からの生活の党たがや亮候補(東京10区)+小沢一郎氏の立会演説会の場所が変更になりました
アラビア語の教本です 小池百合子と書いてあります
閑話休題
投票に際しての重要事項
練馬区在住の方、開票立会人ができることになりました。
「期日前投票所で比例区の選択肢に「生活の党」がなかった。」について
候補者の立てられていない比例区では、生活の党に投票すると無効票になるということのようです。
前回の衆院選挙でも全国で「異臭騒ぎ」がありました。
「創価の偽票書き」の情報が、水漏れのようにだんだん表に出てきます。
期日前投票に創価奴隷がマイクロバスで大挙押し寄せる「異様な光景」。
埼玉の創価地区部長が偽票書きを泣きながら告白?

投票用紙芸術展第一回作品
創価学会偽票書き祭り!
第二回不正選挙芸術展
不正選挙芸術祭金賞作品
不正選挙芸術展第3回
「衆院選の入場券が届かない」という報告が多々あります。投票をあきらめた人の票を自公票に書き換え。
日本全国のRK独立党党員・心情党員諸君!第3回不正選挙の「開票参観」は誰でもできます。
衆院不正選挙芸術展第4回
開票参観人経験者からのアドバイス
投票所、長蛇の列。これでも低投票率を偽装しますか、ユダヤ朝鮮裏社会さん?
出口調査員が全然いません。
総務省:「開票時の撮影およびカメラ・携帯持込は禁止されていない。」
第5弾 衆院不正選挙芸術展
第三回不正選挙芸術展第6弾 ああ、楽しい~
副島隆彦先生も「不正選挙」に言及!!「安倍晋三たちは不正選挙を行うのではないか」
あれ? 私の家族とその知り合いは、誰も自民党に入れて ないのに、なんで、自民が300議席
第3回不正選挙芸術展第7弾
第3回不正選挙芸術展第8弾
不正選挙追及巨大行政訴訟団を組織します。
( ^)o(^ )
文京区では「開票参観人の撮影」を禁じるけれど、法的根拠はないそうです。
今後、日本全国で多数の加担者が消されます。消されても誰も因果関係がわからないから、裏社会も手を出せる
第3回不正選挙芸術展第9弾!
改定:2年前とは状況が違います。不正選挙追及陣、大変充実しています。裏社会さん、どうしますか?
文京区開票所 選管が開票観覧を拒否 腕を掴んで暴力的に排除 総務省の通達を無視。
学歴詐称して当選しても取消しになりますよね。次点が繰り上げ当選ですか。へー
衆院選、大物落選。不正選挙のついでにユダヤ裏社会に嫌われた領袖が失職させられた。
熊本県の衆院選投票率は50%。熊本県天草市長選の投票率は76%。選挙は12月14日同日に行われた。
上天草市選挙の怪
自民党は2年前より更に得票を減らしているようです。マスコミの変更報道を孫崎さんが指摘。
熊本県上天草市の衆院選無効票10%超。同日選挙の市長選の方は1%。天草から不正追及を!
創価不正選挙。なりすまし二重投票の内部告発です。
創価宗教家畜の書いた偽票を満載した投票箱が開票所に持ち込まれている。
三重1区でマジックで書いて投票した方、名乗り出てください。
【次世代の党惨敗】現役自衛官が憤り「今回の選挙結果は捏造」
票をすり替えた結果残った本物の票。
>開票所で自民の票が多かった?>出口調査でも「自民に投票した」が圧倒的だった?
【緊急拡散】次世代の党の票が不正に 隠 さ れ る 瞬間が激写される!!!
「東京都選挙管理委員会」印章が少なくとも2種類ある。字体が明らかに異なる。
西東京市:開票作業を双眼鏡で見たら、民主と自民は6:4くらい。同一テーブルに同一政党票が固まっている
「期日前投票者」が増えたのなら、投票日の投票者も増えて投票率は上がるはず。
届かなかった選挙入場券は、インターセプトされ投票締め切り直前に該当者が来場しなかったことを確認の上
自民も民主も似たような筆跡の票ばかりだった。
【1214不正選挙】死角観覧席 船橋市開票所 選管、警察 VS さゆふらっとまうんど
小選挙区と比例の投票者数、千人の差…原因不明
世田谷開票所の観覧記録をブログにあげました。
2014年12月14日衆院選「不正選挙」強行!開票所の各政党筆跡酷似票の撮影動画
なんでわざわざ墓穴をほる不正選挙をしたのか?…
東京都選管の印象だけでも、これだけおかしな部分がある。
不正選挙: 「やはり職場の人もみーんなおかしいおかしいと言っています。若い人でも気づいています。」
おかげさまでRKブログ記事がBiglobeアクセスTOP20を独占。「不正選挙」に対する関心がいかに

原点回帰

小沢氏への一方的な信頼関係が終わりをつげ、安倍総理を抹殺すれば英雄だなどとのたまい、クーデターを容認するようになった流れを考えればある意味当たり前なのだが、リチャード氏は政治家全般に対する期待というものを放棄したようである。

 

◆「期待する方が世間知らずの馬鹿」

政治家に何かを期待する方が世間知らずの馬鹿というわけです。
政治家というものは一切信用できないものです。
政治家が信用できないのは、政治家には、飼い主・黒幕がいるからです。

単に文章だけでいえば、とんがっているだけの人といえなくもないのだが、ここ数年天木直人、小林興起、敏いとう(国民新党)、竹原信二、岡本英子(民主党)、藤島利久、姫井由美子、太田かずみ、犬丸勝子と、様々な政治家(そのほとんどが候補で終わってしまったが)と積極的に関わってきたリチャード氏が言うと「なにを今更いっているんだ」というツッコミは免れない。

加えてこの方針の変化は、ごく個人的な内面の問題では済んでいない。
わずかとはいえ彼の影響下にあった人間が、彼の支持政党のために尽力して来たのだ。

昨年で言えば、小沢一郎の生活の党には議席を取らせる価値があると信じているだけなら平和でよかったが、議席が取れなかったのは不正選挙のためだという主張をし、そのことを世間に知らしめるために手段を選ばないことを美化しだしたのは明らかに問題であった。。
「今は戦時なので」という勝手な非常事態宣言のもと、時には法を無視した活動まで行い、結果として数名の党員が無許可ビラまきなどで逮捕され、すねに傷を持つ身となってしまった。

不正選挙を知らしめるために法を犯すという行為まで、煽動してきたにもかかわらず、いまになって小沢一郎は裏社会の味方になったとか、政治家は一切信用できないとか、一連の手の平を返す発言は無責任もいいところである。

「これまでの活動を振り返らずに「政治家に何かを期待する方が世間知らずの馬鹿」と言ってしまうような人間を信じたほうが馬鹿」ということなんだろうか。

 

◆選挙は後回し?

また、『政治家が信用できないのは、政治家には、飼い主・黒幕がいるからです。』には以下のような文言さえ出てきている。

ユダヤ権力を倒し、世の中が正常に向かえば、裏社会に支配されない、まともな人間が政治家となる道が開けると考えます。今は、まともな政治家は不正選挙で落選させられます。

「選挙で勝利して世の中を正常にする」という順序ではなく、「(何らかの方法で)世の中を正常にしてからまともな政治ができるようになる」という順序ならば、これまでやってきた不正選挙糾弾の活動は何だったのだろうか?
不正選挙の糾弾は、選挙運動を正常化すれば、その結果として独立党で応援している政治家が国政を担うことを目的としていたはずであり、先に挙げたリチャード氏の発言はそれを真っ向から否定してしまっている。

また、上記引用文からは、もう政治や選挙にはタッチしない、それよりもほかの活動で世の中を正常にすることを優先するという考えが見て取れる。

これまでやってきたことを無駄と言ってるも同然の発言に関する説明や、これまでに少なからぬ代償を払ってきた党員たちに対する謝罪なり釈明なりがあってもよさそうなものだと思うのだが、コメント欄が特に荒れて散る様子もないので、独立党内はみな納得しているのだろう。

リチャード氏が京都の講演会に天木直人を呼んだのが2007年のことなので、政治家に働きかけたりするようになって7年ということになる。
7年にわたる活動から導きだされた結論は「政治家は信用できない」。

旧リチャード・コシミズHPにおいては『与党も野党も朝鮮人だった…..』という、在特会顔負けの朝鮮人認定で、あらかたの政治家を在日朝鮮人だと決めつけていた。
もちろんこれらの話に裏付けなどはなく、彼の不信感や嫌悪感が形になって現れただけの代物である。
7年かけてこの立ち位置に戻ってきたといえるだろう。


行き過ぎた活動をした党員を逮捕したり、自分の保険金詐欺の訴えを聞いてくれなかった警察、自分たちの起こした選挙無効訴訟を棄却した裁判所、尽くしてきたのに自分の期待に応えてくれない政治家たち。
何もかもを思い通りに動かせず、「政治家も、裁判官も警察官もメディアも浄化しなくてはいけない。元栓を締めないと毒ガスは流れ続けます」(『政治家が信用できないのは、政治家には、飼い主・黒幕がいるからです。 』)というリチャード氏だが、司法・立法・行政、そしてメディアのいずれの力も手続も利用せずに打倒して世の中を「浄化」しようという発想はかなり悪の組織っぽい。

 

これまでも手のひらを反してきたリチャード氏なので、今回の政治家に対する不信感もいつか「国士政治家」を見つけた瞬間にうそのように消えてしまうことは十分ありうる。
どのくらいリチャード氏の決意が持つものなのか、のんびり眺めていこうと思う。

 


《参考記事》

政治家に何かを期待する方が世間知らずの馬鹿というわけです。
政治家というものは一切信用できないものです。
政治家が信用できないのは、政治家には、飼い主・黒幕がいるからです。
(以上、richardkoshimizu’s blog より)

2013年の独立党

今年最後の独立党ウォッチング記事は、1年間の総括とさせていただく。

2013年は独立党が現実社会に対して大きく動いた一方、その活動の異常さからか衰退の兆しを感じさせる出来事も起きた年であった。

 

◆2013年は不正選挙陰謀論の年

2013年の独立党の活動の殆どは不正選挙陰謀論に占められていた。
前年の2012年12月16日に実施された衆議院選挙を発端に、リチャード氏は全国規模で不正な選挙が行われていると主張。
この「事実」を全国に知らしめるため、ネット外への働きかけるようリチャード氏は様々な提案を呼び掛けた。
「不正選挙グッズ」(缶バッジやTシャツ)の製作から始まり、不正選挙を主張するビラのばら撒き、衆議院選挙で不正が行われたと主張する本、「12・16不正選挙」の出版などを行った。

また、その後7月に行われた参議院議員選挙において、リチャード氏ら独立党は生活の党の応援に積極的に参加している。
選挙運動のための人的支援だけにとどまらず、時にはリチャード氏自身が陰謀論満載の応援演説を行うほどであった。

しかしながら努力の甲斐も虚しく、生活の党の議席は減り、自民党が大きく議席を伸ばすこととなった。

この結果をもまた「陰謀」であると判断した独立党は、今度は裁判に乗り出す。
参議院選で大規模な不正選挙が行われたと主張し、選挙無効を求めたのである。
いちおう、衆議院選挙の際にも(陰謀論に基づく)選挙無効裁判は実施されていたが(岩上安身氏が公共のラジオで言及するくらいには注目されていた)、この時にはリチャード氏は積極的には動かず、あくまで藤島利久氏を応援するだけにとどまっていた。
しかし、参議院選挙の選挙無効裁判ではリチャード氏自身が原告として名を連ねており、本格的に独立党主体で裁判を行ったのである。
この裁判における独立党の行動はそれまでの原告たちと一線を画し、裁判長を売国奴と罵る替え歌や女装など、裁判長にいやがらせをする「遊び」に腐心していた。
当然ながら訴えは棄却された。

 

◆反社会的、違法な活動の増加

今年、不正選挙陰謀論を世間に広めるため、リチャード・コシミズ独立党は現実社会への働きかけを強めたのだが、その結果として反社会的な活動が増加し、トラブルに発展している。

特にその違法性が顕著だったのは、不正選挙陰謀を世間にアピールするために制作されたビラの配布である。
街角で配布するにせよ、ポスターを街頭に貼るにせよ、許可を取らなくてはいけないのだが、なぜかその手間を嫌った党員による無許可のビラ撒き(街で通行人にビラを配布するようなものではなく、ビラの束を勝手に放置して回る行為)、ポスター貼りが敢行されたのである。

その結果、ビラまき・ポスター貼り関連で少なくとも3名の独立党員が警察に捕まっており、独立党員か不明なケースでも1名が逮捕されている。
そのなかでも比較的最近、公務執行妨害で逮捕されたMという女性党員のために、リチャード氏は訴訟を起こす準備をしているという。

また逮捕されるという事態にまでは発展しなかったものの、選挙無効を訴えた東京高裁では、法廷で独立党員が禁止されている法廷内の盗撮や法廷の秩序を乱す行為(大合唱や大騒ぎ)を繰り返しており、現実社会との溝をより深めているといえる。

リチャード氏は違法性のあるこれらの行為に対して、「○○は推奨しません」という言い回しの文章は書いている一方で、現在がユダヤ金融資本裏社会との「戦時中」であり、手段を選ぶべきではないという旨の主張もしている。
「○○は推奨しません」という文章については、真剣に行為を禁じているのではなく、「自分はこれらの行為を指示していない」というアリバイ作りのために書いているとみるべきだろう。

今のところ、独立党が取る「手段」は軽犯罪に収まっているが、リチャード氏がネットの外へ自らの存在価値を求めれば求めるほど、活動が過激になっていく可能性がある。

 

◆古参メンバーの脱退

独立党から脱退する人間が出たケースにおいて、2013年に注目を集めたのは、他の党員に対して工作員認定を乱発したり、「RK言説+α」の言説を打ち立てようとしたあげくに工作員認定を受けた若者のケースで間違いないだろう。

しかしウォッチャーとして注目すべきはこの人物ではなく、『>独立党の動画ギャラリーがずっと同じ』の記事でさりげなく言及されている脱退者こそ、注目に値するだろうと考えている。

同記事によれば、独立党HPの更新を担当している人物が活動休止状態で、かつ党員資格更新もされていないという。
さらには工作員認定されて独立党から出ていった人のブログに投稿をしているといった「背信行為」にも言及している。

独立党HPを管理している人物といえば、独立党結成時からの古参メンバーであった「デザイナーI」氏である。
かつて多くの幹部が脱退した「五人金魚事件」のころに書かれたRKブログの記事や『小説911』内の記述では、彼がポスター制作やHPの管理を行っていたことが書かれている。
この当時の体制が変わっていないのなら、先に挙げた記事で書かれている脱退者はデザイナーI氏で間違いないだろう。

デザイナーI氏の独立党に対する貢献度の高さは無視できない。
かつての、リチャード氏自身が制作していたホームページは、いかにもアングラ系サイトという感じで、全身全霊をもって胡散臭かったのだが、独立党結成以降にデザイナーI氏によってつくられたHPは洗練されたデザインで、怪しげなイメージを与えない出来栄えであった。
また、書籍の表紙や講演会の告知画像のデザインも手掛けており、これらの仕事もリチャード氏の生み出したものが一見してまともそうに思える効果を発揮していただろう(中身はどうしようもないが)。

彼が抜け、その穴を埋める技術を持った人間が独立党運営にかかわることがないのならば、独立党HPは2013年10月以降の更新がストップした状態を続けることになり、外部の人間には独立党自体の活動が止まってしまったかのような印象を与えることになるだろう。
これからの不正選挙裁判公判では、手荷物検査なんて言うのが突然行われたりするかもしれませんね。』の記事では、自分たちを「ITスペシャリスト集団」などと吹聴していたが、一人の人間が抜けただけでHPの管理・維持さえままならないようでは、その技術レベルもたかが知れるというものである。

今後、独立党がこの事態にどう対処するのかは不明である。
もし、HPを更新せずに放置したり閉鎖すれば、独立党の衰退を示す象徴的な出来事としてとらえられることになるだろう。

 

◆小沢一郎・生活の党離れ

ネットジャーナリスト リチャード・コシミズ氏と生活の党代表 小沢一郎氏の間にあった蜜月関係が終わりを迎えつつある。
とはいっても、この蜜月は最初から最後まで、リチャード氏が小沢氏に対して一方的に抱いていた妄想じみた好意に過ぎず、小沢氏はこんな人に熱烈に好かれていたこと自体を知らないまま現在まで至っている可能性が非常に高い。

かつて当ブログでも小沢氏に対するリチャード氏の感情の変化を紹介したが(『小沢評価変遷の歴史』)、2009年12月ごろから上昇しだした小沢評は、2013年に出版された「12.16不正選挙」を前後にピークを迎えている。
同書では小沢氏を、ユダヤ金融裏社会の謀略を逆手に取った智謀の人と評している。
また、2013年5月に書かれた記事『こんなメールを生活の党の方に送信済みです。』においてリチャード氏は「小沢一郎さんと考えをほとんど一にする者」などと自称し、小沢氏が自分と同じ世界観をもってユダヤ金融裏社会と戦ってくれているのだという妄想を抱いていることをはっきりと見せていた。

しかしこの一方的な期待は、現実によって裏切られることとなる。
2013年7月の参議院選において、姫井由美子氏とタッグを組んで生活の党のために人員を提供し、選挙後は選挙無効を求めて訴訟を起こすなど、生活の党のために尽くしたリチャード氏であったが、生活の党側は彼の願望に応えることがなかった。

「全ての真実を知っている」はずの小沢氏が自分と同じ道を歩んでくれないことに失望していたのだろう。
日本の政治家について』の記事においては不正選挙追求に乗り出さない生活の党を批判するメールを出したという党員に賛意を示し、『ユダヤ朝鮮裏社会の秘密保護隠蔽犯罪幇助法案について』では特定秘密保護法案に沈黙していると、生活の党にいら立ちを見せている。

それでも自ら政治の世界に打って出るつもりなどないリチャード氏は、誰か別の政治家に期待をかけるしかないのだが、「見込みがあるかも」と評した徳田毅氏が、リチャード氏の嫌悪している猪瀬氏に5000万円を渡していた事実が発覚したりと、なかなかマッチングはうまくいっていない。

とりあえずは都知事選に出馬する宇都宮健児氏に注目をしているようだが、都政そのものはリチャード氏の抱く陰謀論の話題に上がることが少ないので、宇都宮氏が小沢氏に匹敵するレベルの政治家として語られる可能性は低いと思われる。

 

以上、2013年の独立党をまとめてみた。
2013年はこれまでにないくらい、独立党がネット外に対して大きくアクションを起こした年である。
来年、党員が公務執行妨害で逮捕された件で行政を訴える準備をしているらしいということはリチャード氏のブログから判断できるが、それだけで1年間話題が持ちきりになるということはさすがにないように思われる。
2013年の活動が派手だった分、2014年は相対的に「あまり動いていない」と思われるような年になるのではないだろうか。

独立党の外に向けた活動は、違法な行為と強く結びついている。
もし同団体が2013年以上の活動をしようとしたなら、それは社会にとって害悪をもたらす恐れがある。
正義の味方をやってるはずの彼らが、カルト犯罪集団として社会に広く認知される。
そんな日も遠くないかもしれない。

平成25年行ケ102号裁判

リチャード氏が原告を務めた不正選挙裁判の一つ、行ケ102号裁判の判決が言い渡された。

部外者はおろか、原告さえ予想した通りの棄却である(再開票も却下)。

今回はこの裁判に関する独立党の奇行を紹介する。

この記事は本気で長いので、ここでいったん切っておく。

平成25年行ケ102号裁判 の続きを読む

不正選挙説2013 そして裁判へ・・・

前回の記事では開票前の独立党と参院選について書いたので、今回は選挙後の不正選挙説について。

裏社会の手口を先読みし、ネット公開することでその動きを封じる」はずの独立党が、今回もまた不正選挙を防ぐことができなかったという。
陰謀が事実だとするならば独立党は役に立ってないし、陰謀が事実でないなら意味のない独り相撲をやってたことになるのだが、そのことはとりあえず考えずに、「陰謀を暴く」方向で頑張っていくようである。

 

◆筆跡の似た票

去年の選挙のころから騒がれていた、「似たような筆跡の票をいくつも見かけた」という話を裏付けようと、独立党員や犬丸勝子氏らは開票立会人や一般参観人として開票所に集い、「似たような筆跡」の票を見つけることに尽力した。

実際、一般参観人として開票所に入った独立党関係者らは、開票中の票を写真やビデオに収め、「似ている票が存在していた」ということを主張し、ネット上にアップしているケースもある(たぶん公職選挙法違反)。
開票立会人として参加した人たちのなかには、「同じ筆跡の票」があると現場でごねた人もいるようだ。

しかし、そんなにも簡単に、見た感じが似ているという程度のことで「同一人物による記述である」と判定できるかどうかは非常に怪しい。
独立党員はべつに筆跡鑑定の専門的な鑑定方法に基づいて同一人物による筆跡であると判断しているわけではない。
単に見た感じが似ているという程度のことで同一人物が書いた文字だと騒ぎ立てているのだ。

7.21不正選挙:こうして並べてみると同じ人が書いたとしか思えないですね。』の記事では「わたなべ美樹」あるいは「わたなべみき」と書かれた表の画像を並べて「こうして並べてみると同じ人が書いたとしか思えないですね」と書いているが、そんなにそっくりだろうか?
もともと同じ文字列を書いているのだから筆跡の差が目立たないというだけだろう。

はたともこ

犬丸勝子

生活の党

上の3つの画像は、RKブログの『開票立会人さん、自分の開票区でこれらの票を見つけてください!なければ票の改竄です。』『続き』『その3』で自主的に公開された独立党員の票の画像のなかから、候補者ごと、政党名ごとに票の画像をまとめたものである。

当然どの票も別の人が書いているが、なかには似たような筆跡だという印象を受ける票もあるし、一文字単位で見比べるとそっくりだという印象をうけるものもある(私個人としては「活」という字を書いた時に「口」の部分の左上が空かないので、こういう特徴をもった「活」の字で書かれた票は似ているという印象を持ってしまう)。
また、より単純なひらがなのほうが、漢字よりも似たような字になっているように思える。

「わたなべ美樹」の票がどれも同じ人物によって書かれた票だといえるなら、「はたともこ」の票もかなりの部分が同一人物によって書かれていると強弁できるだろう(さらにいえばペンを代えることで、筆跡をごまかす隠蔽工作だとさえいえるかもしれない)。

ざっくりと見た目の判断で「同一人物によって書かれた票だ」などと断言はできない。
筆跡鑑定をする必要があるだろう。

ちなみに、『開票立会人さん、自分の開票区でこれらの票を見つけてください!なければ票の改竄です。』にアップされている画像をよく見ると、全く同じ「生活」の票があるが、これは独立党が不正をやったからではなく、画像データの管理が杜撰なだけだろう。

 

◆さまざまな開票作業の不備などのニュース=不正!?

今回の選挙で不正が行われたとする独立党は、開票後に報じられる違反行為や不備などのニュースを収集することに余念がない。

7.21不正選挙:産経も取り上げた「板橋区開票15時間」事件のヒーローは勿論独立党員です。
7.21不正選挙:西宮で投票者数より投票数が229票少ない事態。「持ち帰り」で処理。
7.21不正選挙:期日前と本投票の2回投票した女?
7.21不正選挙:姫路で無効票が1割強。
全国の労働組合員の諸君!飯塚市で民主党への組織票15票が消されていたと判明!不正選挙の露呈です!

これらの記事では独立党員らの報告とは別に、報道された選挙でのトラブルや不備が紹介されている。
だが、報道されていることからも明らかなように全然秘密裏に成功した陰謀ではないし、これまでの不正選挙説で予見されていたようなものとも違うし、規模も小さい。

板橋区の15時間

板橋区で見つかった問題というのは、「無所属と日本維新の会の候補者の束の中に、共産党候補の票がそれぞれ1票ずつ紛れ込んでいた」ということだが、維新の会も共産党もどっちも裏社会の手先扱いしているリチャードコシミズ理論において特に意味のない票の移動である。
無所属候補に流れた分、むしろ裏社会側にとって損なことなのではないだろうか。

西宮の229票

投票者数より投票数が229票少ない西宮のケースはかなり問題だが、西宮がある兵庫選挙区では2名の議員が選出されたが、2位で当選した清水氏と3位で落選したつじ氏では25万票の差があり、229票の差では当落に全く影響しない。
リチャード氏の言うように229票はあくまで「不正強行に伴う「ミス」」であって、より多くの票が不正に操作されたというならば、それには別途証明が必要である。

2回投票した女性

期日前と当日で2回投票したという、この方法で票を水増ししようと思ったら、増やしたい票の数だけ有権者を用意しなくてはいけない。
1万票水増しさせようと思ったら1万人の「工作員」を用意し、そのうえ当日窓口で「期日前投票をしていない」とゴネなくてはいけないのだ。
とてもじゃないが現実的ではない。

1割の無効票

一見して大切な票が勝手に捨てられているかのようだが、開票立会人もチェックしたうえでのことなのだから、有効な票を無効なものとしてカウントしたというようなことではないのだろう。
引用記事では「比例代表候補だった特定の候補者の氏名が書かれた投票用紙が多かった」と書かれており、渡された投票用紙が選挙区向けか比例区向けかを、投票人にしっかりと伝えなかった手続き上の不備の可能性が考えられる。

組織票15票

「15票の組織票が数えられていない」といえば不正が起こってそうな雰囲気だが、実際には「入っているはずの15票が入ってなかった」という話だろう。
投票に行ったことは投票済証明書で明らかにできるが、投票先そのものは秘密にできる。
15票のうち本当に労組の指示通りに入れた人がほとんどいなかったかということなのではないだろうか(報道によれば組織票の投票先であった候補者と似た名前の候補者が2人いるということなので、按分された可能性もある)。

 

◆独自の出口調査

開票前、リチャード氏によれば不正選挙を証明する最大の武器は独自の出口調査であった。

出口調査を独自に実行する。「生活の党」快勝の結果が続々ネットに上げられる。
出口調査大作戦!
出口調査….不正選挙を暴くに鍵となるのでしょうか?
「独自出口調査」は裏社会攻撃に使えそうです。
出口調査の届け出はいとも簡単!実は届け出の必要もない。
独自出口調査は極めて重要ですね。

ところがいざ選挙が終わってみると、独自の出口調査に言及する記事は出ることなく、「筆跡」やら「各開票所でのトラブル」などの報告ばかりが流れている。

不正選挙を信じる人たちはあれだけ発破をかけられていたのに、だれも実行しなかったのかというとそうではない。

実行した人たちは存在するのだが、リチャード・コシミズブログでは全く話題にあげられてこなかったのだ。

以下の3つのブログ記事では、独自に出口調査を行った人たちの調査結果が公開されている。
豊島区役所 出口調査結果 修正版』(中田潤が無料予想 競馬で「喰えるダメ人間」になろう!
独自出口調査からみる参院選』(幅魔王の真実拡散ブログ
2013.7.21参議院議員選挙 出口調査結果』(不正選挙を監視する市民
これら3つのサイトで公開されたデータはみんながみんな同じとは言えないが、自民党の獲得票が一番多いという傾向は共通している。
生活の党はまちまちだが、野党第一党になることはなく、ましてやリチャード氏が夢想していたような大量獲得など夢のまた夢という結果である。

これら独自の出口調査(=投票された時点)の傾向と開票結果の傾向で、「自民党が大量得票 / 生活の党の支持者はそれほどいない」という点は変わらない。
ということは、投票から開票まで間に「生活の党の獲得票数を不正に減らす」あるいは「自民党の獲得票数を不正に増す」という工作が行われたと考えることは合理的ではない。
生活の党は投票時から支持されていないし、結果もそのまんまだったということだ。

もちろん、独自調査と開票結果の間に一致しない部分はあるが、それはみんなの党や民主党・公明党・維新の会といった、リチャード氏によって「裏社会の手先」に認定された党内の順位の話なので、独立党にとっては関係のない話題である。

リチャード氏のもとにもいくつかの報告や情報が寄せられているはずである。
だが、リチャード氏が独自の調査結果について書いたのは『ふと思ったこと』という記事くらいだった。

ふと思ったこと

S価奴隷信者:「おい、独立党の奴らが独自出口調査を始めたら、本部にご注進しろって通達あったよな。」

奴隷2:「ああ、だから投票所の出口を監視しろってさ。で、本当に奴らが来たらどうするんだ?」

奴隷1:「うちの信者を数十人動員して投票所に行かせる。とっくに期日前投票を済ませたやつらだ。選挙当日は暇なんだ。で、投票したようなふりをして出口調査に応じる。公明に10人、自民に20人が投票したと偽る。これで出口調査を自公優勢に偽装できるな。」

奴隷2:「でも、どこの投票所に来るかわからんだろうが。」

奴隷1:「だから、すべての自治体の信者にスタンバイするよう指示が行っている。どこそこの投票所へまわれ!って指示が来たらすっとんでいく。自治体の有権者の数に応じていかせる信者の数を調整する。」

奴隷2:「ああ、これなら独自出口調査でも自公圧勝の結果が出るな。さすが、S価学会だ。ずるいこと汚いことは天下一品だな。」

だったりして。w

要するに「独自の出口調査に向けて全国の投票所に工作員を送り込んで、うその回答をさせた」ということらしい。

「不正選挙を証明する」ために独自の調査を呼び掛けておいて、いざ結果が気に入らなかったら「工作員に妨害された」といいだす。
何ともみっともない話である。
インチキ超能力者が(自称)超能力に失敗したときに、「自分の超能力を疑っている人間がいるせいでうまくいかなかった」と言い訳するパターンと同じである。

◆裁判

都合の悪い情報からは目を背け、都合の良さそうな情報だけに目を向ける態度が丸出しになった今回の不正選挙説。
部外者として見ていて救いようのない状態なのだが、彼らはこれら+αの証拠(?)を携えて裁判に出るつもりらしい。

7.21不正選挙:お願いします。皆さんの一致協力が必要です。』の記事によれば「勝ち目の少ない裁判」をおこし、裁判の進行状況を逐一ネットに報告するとのこと。
ネットから祭りにし、裁判所や検察の理不尽やら横暴やらを世間の白日もとにさらすつもりであるという。

正直、周回遅れの発想に思える。
前回の不正選挙裁判を見に行ったが、行政訴訟は恐ろしくあっさりしている。
口頭弁論に1日(というか15分くらい)、判決の言い渡しに1日(というか15分くらい)という、非常に短時間である。
これが繰り返されるなら、実況もクソもないのだ。

できるのせいぜい、「あんなにあっさり口頭弁論終わりにしてやる気があるのか」という愚痴くらいなものだろう。
それに行政訴訟に検察官はでてこない。

いろんなんところで訴訟が起きることが話題性になるとか考えているようだが、前回だって原告は複数存在していた。
前回が大して注目されなかったのに、今回が注目されるなんてそんなムシのいい話もないだろう。

むしろ前回に比べて今回は、反原発系の人たちからの求心力が弱い。
前回よりも注目されないんじゃないかと思う。

前回の不正選挙訴訟では、岩上安身氏がこの裁判を取り上げ、時にはラジオ番組で言及したりした。
今回がこれよりも大きく世間に報じられることがあるだろうか?

とてもそうは思えない。

 


《参考記事》

7.21不正選挙:こうして並べてみると同じ人が書いたとしか思えないですね。
開票立会人さん、自分の開票区でこれらの票を見つけてください!なければ票の改竄です。
続き
その3

投票用紙の筆跡が似ているような気がする動画 2013年7月21日
不正選挙追及:お疲れ様でした。そして、これからが本番です。
「同じ筆跡の票」の報告が山ほどあります。
鉛筆書き以外の票がなかった。
今最も注目すべきは飯塚市
7.21不正選挙:産経も取り上げた「板橋区開票15時間」事件のヒーローは勿論独立党員です。
7.21不正選挙:西宮で投票者数より投票数が229票少ない事態。「持ち帰り」で処理。
7.21不正選挙:期日前と本投票の2回投票した女?
7.21不正選挙:姫路で無効票が1割強。
全国の労働組合員の諸君!飯塚市で民主党への組織票15票が消されていたと判明!不正選挙の露呈です!

出口調査を独自に実行する。「生活の党」快勝の結果が続々ネットに上げられる。
出口調査大作戦!
出口調査….不正選挙を暴くに鍵となるのでしょうか?
「独自出口調査」は裏社会攻撃に使えそうです。
出口調査の届け出はいとも簡単!実は届け出の必要もない。
独自出口調査は極めて重要ですね。
ふと思ったこと

7.21不正選挙:お願いします。皆さんの一致協力が必要です。
さて、どうやって7.21不正選挙原告団を結成するか?
改訂版:不正選挙訴訟について
(以上より)

豊島区役所 出口調査結果 修正版』(中田潤が無料予想 競馬で「喰えるダメ人間」になろう!

独自出口調査からみる参院選』(幅魔王の真実拡散ブログ

2013.7.21参議院議員選挙 出口調査結果』(不正選挙を監視する市民

7・31不正選挙説誕生まで

2013年参議院議員選挙が終わった。

独立党が推しに推していた生活の党は改選ゼロ。
途中から応援することになった犬丸勝子氏も得票数12,683票、得票率0.2%にとどまった(得票数は5,762票から増えたが、パーセンテージで比較すると前回の衆院選2.9%なので後退にもとれる)。

今回は都議選後の独立党&リチャード氏の応援について紹介。

 

◆生活の党応援―接触篇

独立党の生活の党に対する支援は、これまで通り勝手連的に生活の党を応援にとどまり、やってもせいぜい講演会に候補者を呼ぶ程度なのではないかとおもっていたのだが、その予想よりもはるかに積極的に生活の党にかかわっていく姿勢を見せた。

生活の党の不正選挙対策の姿勢に不満があったのか何だかよくわからないが、都議会議員選挙の結果を受けて、リチャード氏は大変おかんむりで、『生活の党関係者の方へ』の記事で不満を書き綴っている。

この反応に私自身は意外さを感じた。
というのも、RKブログでは都議選のことはそれほど話題に上がらず、投票日が目前になるまで都議選に触れる記事などほとんどない状態だったのだ。

東京都議会議員選挙の日です。』の記事の文面も不正選挙への警戒の姿勢も見られない。
「皆さんも「下見」がてらに投票へ!」など、じつにのんびりしている。

リチャード氏は都議選では不正が行われないと楽観していたのかもしれない。
都議選前に行われた数々の地方選では、自公系候補が敗北したケースをいくつも紹介し、「地方選挙では不正選挙は行われない」と吹聴していたので、都議選は大丈夫(生活の党が勝つ)だろうとタカをくくっていたのだろうか。

しかし、本来RK理論において生活の党以外の政党はみな国賊なので、地方選挙で自公系候補が落選したとしても、生活の党か無所属の候補者が勝利しない限り勝利とは言えないはずある(生活の党推薦であると同時に、民主などからの推薦も受けている候補の場合はどう理解するべきなのか謎である)。
地方選挙で自公系政治家が落選するかわり、生活の党以外の政党の後押しを受けた政治家が当選しているケースは少なくなく、(厳密にRK理論に従うならば)楽観していいことなどなかったはずである。

結果を見てみれば、生活の党から出た公認候補3名は一人として当選せず、惨敗である。

ともあれ理不尽にも見えるが、生活の党の不正選挙対策に業を煮やしたリチャード氏は今回の参院選で生活の党へより積極的な協力をする意思を固めたようである。

6月24日。
午前中に『怒り心頭のRKは生活の党に直接談判をしたいので、党員・心情党員にお願い。』という記事をあげたリチャード氏は、夜には『独立党員諸君、7月4日(木)千葉に集まってください。』という記事をあげ、生活の党への支援活動に参加する人員を集め始めた。
船橋の講演会での発言(04/08 9:10~)によると、党員を通して姫井氏の連絡先を知り、24日に電話で話で会話。
25日にはじかに会って話をし、全面的に協力すると申し出たのだとか。

かつて国民新党に協力した際の動画において、リチャード氏が幹事長の下地幹郎氏に対して「40万票を提供できる」と豪語した際、下地氏の反応はそれほどでもなかった(さすがに真に受けなかったのだろう)が、選挙運動の手伝いを動員できるといったときには強い興味を示していた。
本当にあるかないかわからない(実際なかった)40万票より、何人かの人間が選挙運動を手伝えるという現実的な提案のほうが、ありがたいものだったに違いない。

姫井氏側の期待やリチャード氏側の提案も、その現実路線に落ち着いたのだろう。
リチャード氏は独立党員限定で50名という目標を提示して7月4日という平日に協力している人間を募りだした。

しかし、いくらなんでも平日に早々時間が空く人間もいない。
協力を要請する記事が上がったのは10日ほど時間的余裕のある時期だったのだが、それでもさすがに厳しかったのだろう、6月30日の記事『再掲:独立党員諸君、7月4日(木)千葉に集まってください。』では「心情党員の方でも身分証明いただければ参加できますので、ご応募ください」と参加条件を引き下げている。

これが功を奏したのか、7月4日当日には目標には届かなかったものの、40名という動員を実現したようである。

今回の選挙においてリチャード氏は主に姫井由美子氏と協力して太田かずみ氏の応援をしたわけだが、『生活の党比例区候補に対する支援』の記事によれば姫井氏以外にも、三宅雪子氏、広野ただし氏、東祥三氏らとコンタクトを取ったようである。

広野氏との顛末については不明であるが、三宅雪子氏については新宿の演説などに参加している。
東氏については、『日々坦々』というブログの7月2日の記事、『私が応援しようとしていた東祥三選挙事務所から降りた(排除された)理由』で東氏サイドから協力を断った経緯が書かれている。

しかし、7月5日にはリチャード氏のブログで『生活の党、比例区候補、東祥三さんの選挙支援活動』という記事も出ており、東氏の側で結局協力を受け入れることにした可能性もある。

 

◆生活の党応援―発動篇

もしもリチャード・コシミズ独立党に協力されるとしたら、ポスター貼りなど単純な作業でとどめておくというのが賢明だろうというのが私の考えである。

リチャード氏はこのところ「小沢先生と考えを一にするもの」などと自称していることがままある。
客観的に見ていれば、それはせいぜい反原発・反TPP・アジア重視の外交・憲法改正反対などといった領域にとどまるのだが、リチャード氏自身は「ユダヤ人が世界を支配し、部落・在日・同性愛者などがその支配体制に協力している」という陰謀史観までも小沢氏と共有できているという妄想に取りつかれている。
以前に紹介したリチャード氏の書籍、『12・16不正選挙』で小沢氏が未来の党と合流したのは不正選挙防止のためだったと書いていることからも、それは間違いない。

こういう考えの持ち主が、自分たちの政党の看板を背負って持論を展開するような事態は、絶対に避けるべきであった。

しかしながら、6月29日の三宅雪子氏の新宿街頭演説でリチャード氏はマイクを握り、応援演説に及んだのである。

6月29日 新宿駅西口ハルク前 リチャード・コシミズ氏街頭演説

動画のほか、『2013.6.29(土)新宿駅西口ハルク前RK街頭応援演説(4分32秒)文字起こし』の記事でも内容は確認できる。
内容としては「原子力発電所は核武装のため」や「仕事のない若者が軍隊に入るしかなくなる」など極端に思える発言も出てくるが、原発に関する発言は小沢氏自身の主張と大きく外れているわけではないようである。
「ある勢力」「裏社会」という単語が若干顔をのぞかせるが、これらはほんとに少しだけで、もし事情通ではない人がピンからキリまで聞いていても、これらの単語とその意味に気付くことはなかっただろう。
もっとも、関係者以外に聴き手がいたかは怪しいものである。

が、7月11日に柏駅前にて行われた応援演説では、太田かずみ氏の幟を持った姫井氏を伴って、リチャード・コシミズワールドを全開にして喋っている。

7月11日柏駅前 リチャードコシミズ氏街頭演説1回目
7月11日柏駅前 リチャードコシミズ氏街頭演説2回目

こちらの演説、特に「2回目」の動画では陰謀論を隠すことなくさらけ出している。

「私たちはみなさんにどうしても伝えたい4つの文字があります。『不』 『正』 『選』 『挙』です」
「”まさかこの文明国、世界で最も優秀な人間が集まった日本という国でそんな不正選挙なんて行われるわけがない”誰もがそう思います」
「日本人はそんな汚いことはません。ところが、外国人ならやります」
「アメリカが無理やりに自由民主党を勝たせた」

と、惜しげなく不正選挙陰謀論を展開している。

このほか「そのユダヤ金融資本の、たった1%の人たちがアメリカの政府を支配しています」「皆さんはバラク・オバマという色の黒い大統領を知っているでしょう」など差別的な思想を含んでいると取られても不思議ではない発言もしており(実際に含んでいるんだが)、この演説が生活の党とってマイナスにはなってもプラスになることはなかっただろう。

13.7.11の生活の党支援RK街頭演説は….』の記事によれば、この街頭演説の後に演説をするはずだった太田かずみ氏は来場をキャンセル。
また、12日に予定されていた講演会も欠席されることになったようである。

太田市の欠席を伝える記事でリチャード氏は「世の中の真の構造を、今日、目のあたりにしました」という文章が飛び出したうえ、『裏社会はRK独立党の動きにひどく焦っています。』の記事では「裏社会はRK独立党の動きにひどく焦っています。 なりふり構わず、動きを封じ込めようと「草」を総動員しています。」といった文が書かれている。

今回の演説が原因なのか決定打になったのかはわからないが、生活の党内部からリチャード氏たちの「協力」を問題視する声が上がり、それをリチャード氏が工作員による妨害と判断しただろうことは想像に難くない。

 

◆犬丸勝子氏の応援

犬丸勝子氏といえば、党ブログの記事『第429号法廷』『第429号法廷 その2』でも少々紹介した、不正選挙訴訟を行った人物のひとりである。
前回12月16日の衆議院選挙においては地元福岡から出馬したが、今回の参院選では東京で出馬していた。

その犬丸氏をリチャード氏が強く認識したのは『参院選東京選挙区立候補者の公示ポスターに「不正選挙NO!」』の記事のころ。
東京都選挙区のポスターに「不正選挙」の文字が書かれていたことがその要因であるという。
独立党関係者が不正選挙訴訟原告団にかかわっていたものの、リチャード氏は「裁判は専門家に任せる」と、タッチすることはなかったせいなのか、不正選挙訴訟までおこした犬丸氏の動向を不正選挙と書いた選挙ポスターを見るまで、ほとんど認識していなかったようである。

しかし最初は犬丸氏に対していくらか警戒をしていた。
それは犬丸氏サイドで出した告知(?)の画像に「リチャードコシミズ派の皆さん」と書かれていたことである。

リチャード氏は自分の名前が勝手に使われることをとても警戒している。
かつて小吹伸一氏が独立党を離れるきっかけになったのも、小吹氏が個人的な活動を独立党公認であるかのように紹介してしまったことであった。

犬丸氏側の文章にこのような表現がある経緯が存在する。
今回の選挙の、独立党がこれほど積極的に動くことを決定する前、独立党が様々な「不正選挙防止」のアイデアを巡らせていたことは『独立党の隠しきれない陰謀』の記事で紹介した。

その中に「開票作業に参加し、同じ筆跡で書かれている票を撮影しネットで公開する」というアイデアがあったのだが、当時生活の党との連携が決まっていなかったため、この計画を実行するためには独立党員はだれか候補者と独自にコンタクトを取って、開票立会人にしてもらわなければならなかったのである。
他方、犬丸氏は不正選挙を暴くために開票立会人を募集していた(『無所属の輪(福岡支部)立会人大募集』)。

ここで両者の利害が一致し、一部の独立党員が犬丸氏に個人的に協力する形になったのだ。
私自身、6月上旬に独立党関係者が犬丸氏に協力しているらしいことに気付き、犬丸氏本人にツイッター上メンションでそのことをうかがったことがある。





犬丸氏サイドが書いた「リチャードコシミズ派」というのは、それら個人の自由意思で協力していた人たちをさしたものだろう。

そういった事情をリチャード氏が汲まずに不信感を募らせれば、選挙期間中に犬丸氏が工作員認定を受けることさえあるかもしれない思っていたのだが、そこまでの事態には発展せず、リチャード氏と犬丸氏の協力体制は実現した。
ただ協力体制完成までに若干の犠牲はあったようで、それまで犬丸氏と協力していた中田潤氏(リチャード氏をかなり厳しく批判していた)が犬丸氏から距離を置くことになったりと、少々トラブルはあったようである(犬丸・独立党連携ができた後も、中田氏は犬丸氏だけは応援し続けている)。

本来であれば、「不正選挙」そのものを出馬の大きな動機にしていたうえに、政党による支援のない犬丸氏への協力こそ真っ先に行われるべきだったのだろうが、犬丸氏への協力は生活の党への協力に比べれば完全に遅いスタートになってしまった。

 

◆そして開票

ふたを開けてみれば開票前の世論調査から大きく外れることもなく、生活の党と太田氏は惨敗。
犬丸氏も得票率0.2%で落選という厳しい結果に終わった。

生活の党が全滅してしまったので、太田氏が落選した原因を「独立党に応援されたから」とすることはできないだろう。
独立党に応援されなかった候補者も落選したのだから。

お約束というかなんというか、現在独立党は不正選挙説を絶賛展開中。

山本太郎が当選してしまったため、昨年の選挙で不正選挙を訴えていた反原発系の人たちがこの不正選挙の流れに大挙して乗っかるかは微妙だが、生暖かく見守っていくのが吉である。

 


《参考記事》

東京都議会議員選挙の日です。
生活の党関係者の方へ
怒り心頭のRKは生活の党に直接談判をしたいので、党員・心情党員にお願い。
独立党員諸君、7月4日(木)千葉に集まってください。
再掲:独立党員諸君、7月4日(木)千葉に集まってください。
生活の党比例区候補に対する支援
生活の党、比例区候補、東祥三さんの選挙支援活動
2013.6.29(土)新宿駅西口ハルク前RK街頭応援演説(4分32秒)文字起こし
13.7.11の生活の党支援RK街頭演説は….
裏社会はRK独立党の動きにひどく焦っています。
参院選東京選挙区立候補者の公示ポスターに「不正選挙NO!」
(以上、richardkoshimizu’s blog より)

私が応援しようとしていた東祥三選挙事務所から降りた(排除された)理由』( 日々坦々より)

無所属の輪(福岡支部)立会人大募集』(選挙~庶民の票を期待する政治家はいない? より)

リチャード小説を読んで【番外編】:『12・16不正選挙』

今回は、リチャード・コシミズ著『12・16不正選挙』(以下、本書と略)を紹介。

これまで、『小説911』以降のリチャード・コシミズの著作を読んできたが、この本はその中で随一である。

リチャードコシミズの著作の中で最高のトンデモ本であるとさえ思う。
去年の2作はすごく退屈してしまっていたのだが、今作で不正選挙陰謀論を本にまとめられた形で読んでみると、実にバカバカしくてよいのである。

不正選挙説そのものは、過去記事『不正選挙2012』、『不正選挙諸説』などで取り上げてきたが、改めて本書に書かれている陰謀論にツッコミを入れるかたちで紹介していきたいと思う。

 

◆小説ではない

この本は小説ではない。

過去作では小説という形態をとり、事実とは無関係であるという断りを入れておくことで、内容に根拠がないことや政治家や要人、あるいは宗教団体や民族的・性的マイノリティに対する誹謗中傷の類をごまかしてきたところがあった。

しかし今作ではそういった「安全策」は施されていない。
フィクションであるという断りはないし、人名・党名を当て字で表現するごまかしもない。

ここ最近、独立党が多くの地方紙や雑誌に本書の広告を出していたが、その中で朝日新聞は掲載を断っている(『朝日新聞さんから「書籍広告掲載」を断られました。』)。
本書がこれまで通り小説を自称しているのなら、内容が根拠薄弱な話であっても掲載を断られることはないのではないかと思っていたのだが(とはいえ差別的な表現が引っ掛かる恐れがある)、今回のようにどストレートに書いていればそれは掲載を拒否する十分な理由になるだろう。

とまあ、とにかく小説ではないから今回の記事はあくまで「リチャード小説を読んで【番外編】」なのである。

 

◆不正選挙説-未来の党得票数

本書は、2012年12月16日の衆議院選挙で不正な行為が行われたということを主張している。

かの衆議院選挙では日本未来の党が圧倒的多数の44,600,000票(公式発表では3,423,915票)を獲得して第一党であったはずにも拘らず、ユダヤ金融資本の不正選挙工作によって票を書き換えられ、あるいは密かに票を遺棄されてしまったという。

4,460万票という数はとてつもない数である。
公式発表では衆議院選で第一党となった自民党得票数は約1,662万票なので、3倍近い票をとったことになる。
これを金融ユダヤ人とそれに与するマイノリティーが4,000万票を超える日本未来の党の獲得票をどうにかして減らしたということになる。

ではこの44,600,000という莫大な得票数は一体どこから出た数字なのかというと、以下のような計算式が示されている。

2009年衆院選の総票数70,581,658 x 75 / 69.28%(戦後最高の投票率)=2012年衆院選の総票数(推測)77,400,000 x アメブロ投票比率 72% x 80%(非ネット人口を考慮) = 44,600,000票
(197ページ)

意味が分かるだろうか?
最初これを見た時、私はこの羅列をどのように理解したらいいのかわからなかった。

「アメブロ投票比率」というのは、アメーバブログで非公式に誰かが行ったネットアンケートで導き出された未来の党の得票率である。これはこの数式のちょっと前に出てくることなので理解ができるのだが、最初の方のごちゃごちゃした計算が何を意味しているのかがやたらと複雑で非常にわかりにくい。

これは、「2009年衆院選の総票数70,581,658 x 75 / 69.28%(戦後最高の投票率)=2012年衆院選の総票数(推測)77,400,000」で区切るのが正しいようである(「=」の記号を数学的に正しい用法で理解しようとすると、この数式は「2009年衆院選の総票数=44,600,000票」となり、完全に理解不能になる)。
2012年衆院選の総投票数を推測するためにわざわざ2009年の総投票数を投票率で割って有権者数を計算し、それに投票率75%(実際には比例は59.31%)をかけているのだ。
無駄にややこしい
こうやって無駄な計算をして総投票数(推測)を出し、それに「本当の得票率」である72%をかけたうえ、「ネットをやってるのは有権者の8割くらい」という判断で80%で割って、44,600,000票という票数になったそうだ。

総務省のデータでは当日の有権者数は103,959,866なので、それに75%と72%を掛ければいい。
それだけで済む話を何をごちゃごちゃやっているんだか。

ここで使われている、リチャード氏の考える未来の党の得票率と現実の結果では実に67%も違っているが、この根拠となるのがネットの方が正しいという信念である。

まず挙げられているのがウォールストリートジャーナル日本版で行われたネットアンケートの結果を報じる記事
このアンケートの結果、63%が「未来の党に期待する」と答えたことを根拠にリチャード氏はこのように予測する。

実は、この外国紙の「未来の党に期待するが63%」が真実であり、読売の「期待しないが70%」が嘘まみれなのだ。裏社会は、日本の既存メディアの統制ばかり気を配り、外国系報道機関の日本支社の報道管制にまで手が回らなかったのだ。選挙後の諸所の情報を総合してみても、未来の党の本当の得票率は60%どころか70%に達していたともくされるのだ。
(37ページ)

また、先ほどの計算式ではアメブロのアンケート結果を利用していたが、このように書いている。

本当のところ、未来の党はどのくらいの票を獲得していたのか?12月23日に「アメブロ」でのネットアンケートの存在が報告される。「衆院選では何処に投票しましたか?」のアンケート結果は・・・「未来の党 72%」であった(13.1.9現在では75%)
http://pentatoys.com/qv/r/?id=2024
未来の党の比例区の得票率は、340万で共産よりも少ないことになっている。得票率は、5.69%だ。一方で選挙後のネットアンケートでは75%おそらく75%の方が、真実に近い数字であろう。

裏社会は未来の党の票を十分の一以下に改竄した!そう断言しても大きな誤認ではないだろう。
(196‐197ページ)

ネットでのアンケート結果と、世論調査や実際の得票率が一致しないからネットの方が正しくて世論調査や投票結果が間違っている、十分の一以下にされた!というのである。
十分の一以下にされたという割に、自らの試算では15倍くらいしちゃってるのはいいのか?

ちなみに次のようなエピソードも紹介されている。

ある有志の報告では、ご主人が所属するフラダンス同好会15人のうち、自民党に投票したのは堂々の0人。消費増税・脱原発の話題になり、①選挙に行ったのは、13名。つまり85%だ。②ほぼ全員が反増税・脱原発であり、投票先は未来の党は11名、共産党2名、みんな2名だったそうだ。未来の党支持率は70%=になる。
(197ページ =の位置は原文ママ)

フラダンス同好会の15名というささやかなサンプルを根拠に得票率を語ることも無理があるが、15名中13人しか投票に行ってないはずなのに、投票先の合計人数が15名なのはもっと無理である。

全体の投票率そのものが戦後最低であることにも疑義を申し立てているのだが、その根拠は「投票日に長蛇の列ができている投票所があった」という程度のもの。
長蛇の列が一時的なものかずっとそうだったのか、どこの投票所でもそうなっていたのかを証明しきれておらず、上記の怪しげな計算式で「本当の」投票率を75%に設定している根拠も特にない。

 

◆不正選挙説-未来の党の票はどうなったか

リチャード氏の考えよれば4460万票もあった未来の党の得票が340万票にまで減らされたということであるが、その差となる4120万票は一体どうなったのかということに関して、リチャード氏はいくつもの陰謀論を展開する。

選挙前日の12月15日、日本全国で「異臭騒ぎ」が報告された。八王子市・大阪府北部・東京都葛飾区・群馬県・静岡西部・横浜市青葉区・板橋区・埼玉・練馬・菊川・掛川・・・非常に広い地域で同様の「焦げ臭さ」が報告されている全国で一斉に「何か」を焼いた?「野焼き」が目立たない夜をねらって?ここからは推論である。

「期日前投票」のホンモノの票を裏社会総動員で焼却したとみる。(公営の焼却炉に運び込むのは発覚の危険があるので避けたのでは?)投票用紙は、ユポと呼ばれるPP(ポリプロピレン)製合成紙。燃せば、プラスチックを燃やした匂いがする。証拠隠滅であったのではないか?
(32-33ページ)

投票用紙を焼くとは豪快な話である。
しかも「公営の焼却炉に運び込むのは発覚の危険があるので避けたのでは?」などと書いているが、焼却炉が危険だからってそんじょそこらで焼いたりしたら、そっちの方がよほど目につくではないか。

たかだか物を焼いている匂いを嗅いだというだけで、そこで焼かれているものが投票用紙であると判断した根拠はでてこない。

 

このほか、「投票活動を呼び掛ける車があまり来なかったのは投票率を下げるため」とか「未来の党の候補者が小選挙区で獲得した票に比べて比例区で獲得した票が少ない」とか「ユポ紙の投票用紙はツルツルして鉛筆で書きにくいのになぜ使うのか」など(ユポ紙の投票用紙って表面サラサラしててすごく鉛筆で書きやすいんだけど……)細かい陰謀論いくつかが書かれているが、何より有名なのがムサシの票計数機の話である。

リチャード氏によると、株式会社ムサシの票の計数機には票を書き換える機能があるという。

レーザーアンプリンターである。基材から超短パルスレーザーでトナーを蒸発させて除去する。投票用紙から「未来の党」が消える。次にレーザープリンターで「自民党」と印刷して排出する。
(140ページ)

「投票改竄装置!」である。印字された用紙を、この機械を通すと別の印字に変わって出てくる。つまり、この機能をムサシの計数機械に内蔵させておけば、「鈴木一郎」と鉛筆で手書きされた表は、「近藤晴彦」に変わって排出されるのだ。
(142ページ)

ムサシの計数機には票に書かれた党名を判断して、票にかかれた政党名を消したり書いたりする機能があるのだという。
計数機とは票を数えるための機械のはずなのだが、読取分類機とアンプリンターとプリンターの機能までくっついているのだそうな。
それぞれの機能を持った機械は存在しているが(アンプリント技術はまだ開発中)、それらすべてを盛り込んだこの超複合機が実在することを確かめたものは誰もいない。

サル、タヌキ、虎、蛇という動物はこの世に存在しているが、「サルの頭とタヌキの胴体、虎の手足をもっていて尾が蛇になっている妖怪ヌエ」が実在していないのと同じである。

このほか、ペンシルプリンターの技術で書き換えた可能性もほのめかしてはいるのだが(144‐145ページ)、この技術に至ってはコンセプトだけでいまだ確立されてもいない。

はっきり言って「ムサシの票書換機」などというものは、ネッシーや宇宙人、ちいさいおっさんと同じくらいの代物なのだ。

 

◆不正選挙説-反論は陰謀

こんな無謀な説を唱えるリチャード氏の不正選挙説に対する反応はさまざまである。

「自民党らが不正を行った結果、大勝するはずだった未来の党が議席をほとんど取れなかった」という主張は、自民支持者から反発を、未来支持者から歓迎を受けやすいだろうことは想像に難くない。
リチャード氏のブログに攻撃的なコメントが書き込まれており、リチャード氏はそれらを「裏社会から脅しが」として紹介している。
当ブログではリチャード氏の面白ささえ伝えられれば十分なので、これらの余り利口とはいえないコメント郡についていちいち引用はしない。

リチャード氏はこれら鼻息の荒いコメントを「組織の中の武闘派」による書き込みと断定し、「この種の品も知性もない書き込みは逆に不正選挙の証拠と見做される」という。
この他にもガラの悪い留守電が2本きていたことを報告し「この恫喝電話は、12・16不正選挙に創価学会の裏部隊が関与していることを証明するようなもの」としている。

ガラの悪い、いちいち相手にしなくていい種類の電話だろうが、それが何で創価学会の関与を示しているのか一切不明である。 それと、少々暴力的で威勢のいいコメントを書き込む程度の人間を世間一般では「武闘派」とは言わない。

しかし、寄せられるコメントは何も物騒なものだけではない。
これを機会に創価学会を抜けましたといった、前向きに受け止められるコメントも寄せられているという。
特に私が面白いと思ったのは以下のものである。

「劣等感の塊で、いつも自分はダメだという気持ちがあり人の中に入っていくのもつらかったのですが、今はそこから抜け出すことが出来ました。ありがとうございます。」

ユダヤ金融資本との戦いの中で自分の殻を破り新しい自分の世界に躍り出た人も出てくる。私RKは陽気に彼を迎える。

「私RKも従来はとても弱い人間でした。でも、あなた同様にある日突如「吹っ切れて」以来、真正面を見据えて堂々と生きることが出来るようになりました。おめでとうございます。本物の人生があなたにもやってきたのです。ご活躍を!」
(109-110ページ)

なんだか自己啓発セミナーを思わせるような感動のやり取りだ。
コメントを残した彼はさらなる泥沼に足を踏み込んだだけなんだろうが、強く生きてほしい。

 

◆あふれる小沢一郎

とまあ、不正選挙陰謀論としての本書の面白さはここまでにして、この本で私が一番傑作に感じた部分を紹介。
なんといっても本書でいちばんトンデモなのは、リチャード氏が小沢一郎氏に対して抱く一方的な好意である。

リチャード氏によれば本書に書かれている裏社会の陰謀を、未来の党の小沢一郎氏も見抜いていたという。

選挙の神様、小沢さんの天才的な采配は今回も遺憾なく発揮された。選挙公示直前になって、国民の生活を解党し、未来の党に合流した。

「反原発」を旗印にした嘉田滋賀県知事を頭目に据えることによって、女性層の票を一気に取り込もうとしたのだと誰もが思った。そしてその策は功を奏したはずだ。

だが、小沢さんの深謀遠慮はその程度のレベルのものではなかった。小沢さんは、今回の衆院選挙で大規模不正が行われると読んでいた。
(45ページ)

そう、未来の党への合流は裏社会の謀略をかわすための物だったのだそうだ

こうして党名を変更することで、裏社会が準備していたニセの投票箱(何でも多量の自民党票と少量の国民の生活票で構成されていたものを準備していたらしい)は使えなくなってしまったのだという。
これによって裏社会は「稚拙な」手口に走らざるをえなくなり、多くの国民が不正選挙の存在に気付くきっかけになってしまったのだそうな。

そして2013年7月の参院選。不正選挙を糾弾する国民の強い意思は、政権を詐取した自民公明に、「再選挙」を要求するであろう。かくして、衆参同時選挙が行われることになれば、小沢さんの「生活の党」は大勝利を収める。多くの候補を擁立すれば、単独で政権を掌握できる可能性すらある。そこまで読んで、小沢さんは未来の党に合流したのではないか?であれば、ものすごい智謀家であると言える。RKもタジタジである。
(48ページ)

選挙の前からそのつもりであったとすら推測できるのだ。解党に際しての小沢さんと嘉田知事の笑顔がすべてを物語っている。有権者の大半には理解できなくても、やっぱり、小沢さんは当代随一の策士なのだ。
(162ページ)

RKもタジタジである」の記述には思わずふいてしまった。

上記の陰謀やらあるいは小沢氏による反計は、あくまでリチャード氏の脳内だけの話で、当然ながら小沢氏はそんなことを一言も言っていない。
小沢氏の未来の党の合流とその後の大敗をすべて自分のいいように解釈し、「智謀家」と讃え、勝手にタジタジになっているのだ。

引用文を読んで気づいた方もいるかと思うが、本書では小沢氏のことをほとんどの場合において「小沢さん」と“さん付け”で呼んでおり、強く親近感を持っていることがうかがえる。

相手を勝手に自分にとっての理想的な人間と決めつけ、信じ込み、それに沿うよう状況を解釈して一方的に強い好意を抱いている。
これが色恋沙汰ならストーカーといわれてもおかしくないだろう。

ただでさえ今の生活の党は存在感を示せておらず、7月の参院選で苦戦を強いられるだろうに、こんな変な人に変な期待をかけられていて実に気の毒なことである。
しかもリチャード氏は『独立党員諸君、7月4日(木)千葉に集まってください。』の記事で、ネットの中から一歩踏み出し、生活の党の議員を応援するつもりである事を表明している。

あまりかけてあげられる言葉はないが、せめていうなら「小沢逃げてー!」である。

 

……以上が当方の『12・16不正選挙』の紹介。
ここ2作の出来には非常に不満があったのだが、それを吹き飛ばしてくれる怪作に仕上がっている。
トンデモ本としての評価は★4つはつけたい。

これだったら、来年のトンデモ本大賞に候補作としてノミネートされてもおかしくないのではないだろうか。

独立党の隠しきれない陰謀

12月16日の衆議院選挙直後から提唱され、もうじき半年になる不正選挙説。

3月の裁判で一旦のクライマックスを迎え、そこを区切りに下火になっていた観があったが、その間も不正選挙ポスターは貼られ続け、7月の参院選までどうやら持ちこたえそうである。

もっとも、持ちこたえて存在し続けていたところで、ザルな説が勝手に緻密なものになってくれるわけではなく、無理やり延命されていただけにすぎないのだが。

この「打倒不正選挙」の勢いをそのまま7月まで持ち越し、参院選でどうにか不正の証拠を見つけ出したい、というのがリチャード・コシミズ氏の希望であり、その計画を練っては楽しげに紹介している。

 

◆参議院選挙スパイ大作戦

5月6日から連投された、タイトルの頭に『ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会』つけられた記事の中で、リチャード氏は参議院選で行われる(と信じている)不正を暴くためのアイデアを披露している。

  • 開票作業に参加し、「同じ筆跡で書かれた票」を撮影しネットで公開する。
  • ネット投票で不正が行われると主張し裏社会を牽制する。
  • 出口調査のバイトに参加し出口調査の実態を知る。
  • 新聞各社に記事を投稿する。掲載されたらネットで大騒ぎし、掲載されなかったらそのことを騒ぐ。
  • マンガ版「不正選挙」を出版する。
  • 投票箱にアラーム時計、小型発信器、GPSなどを仕込む。それらを元に隠された本物の投票箱を見つけ出す。
  • 新聞の折り込みチラシで不正選挙を訴える。
  • 投票所をカメラで始終撮影し、投票率を独自にカウントする。公式で発表される投票率が偽物であることを突き止める。
  • 独自に出口調査を行い、結果をネットで発表する。
  • 投票箱を運搬するタクシーを「電波発信装置」で追跡し、本物の投票箱を隠蔽している現場を撮影する。

と、文化祭にやる出し物のアイデア出しと、その準備を楽しむかのようなノリで次々とアイデアを出している。

新聞の折り込みとマンガ制作

新聞の折り込み広告やマンガの出版などは、金さえ出せばどうにかなるだろう。
マンガの出版はこれまで本を出してきた経緯からも明らかなとおり、自費出版としてやる分には資金さえあれば問題ない。
もっとも、『ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:マンガ版「不正選挙」を出版したっていいですよ。』の記事では「コンビニ流通ルートをお持ちの方の協力も必要です」などと書いており、コンビニで販売するつもりでいるようだが、それはさすがに不可能だろう。
これまで通りネット通販で売るか、あるいは夏のコミックマーケットにでも出すしかないのではなかろうか(夏コミは8月開催予定らしいので、完全に出遅れになってしまうが)。
この計画は実現に一歩近づいていて、『12・16不正選挙漫画』の記事では、独立党員が書いた漫画が掲載されている。
これはまだパイロット版とでも呼ぶべき代物で、ブラッシュアップのためのアドバイスを求めている状態である。
現在の時点の出来栄えでは明らかに説明不足で、不正選挙陰謀説やリチャード氏の主張を一通り理解していれば各ページが何を意図して書かれているものなのかが判読できるが、そうでなければ理解できない部分が多く、意味不明な作品である。

新聞の折り込みチラシについてもおそらくは金銭的な問題さえクリアしていれば出すことは出来ると思う。
いずれ記事にまとめたいと思っているが、現在リチャード氏は主に地方紙で自著『12・16不正選挙』の広告を出しており、独立党には(出所がよくわからないが)資金的に余裕があるのがうかがえる。
ここしばらくの広告費で資金が底を尽いていないのなら、この計画も十分実現可能だろう。

新聞社への投稿

新聞社への投稿も実現可能だろう、なにしろ掲載されてもされなくてもネットで騒ぐのだから。
これはもう絶対に失敗しない。失敗があり得ない。
この方式を応用すれば、先に紹介したマンガを週刊少年ジャンプにでも投稿して、掲載されてもボツになっても騒ぐという方法も取れなくもない(1000%ボツだろうが)。

独自の出口調査、投票率のカウント

これはかなり難度が高い。
独立党の規模を考えると、どう考えてもマスコミ各社や選挙管理委員会が実施するそれよりスケールダウンせざるを得ないからである。

規模が小さくなれば出口調査におけるサンプル数は少なくなるし、マスコミでない正体不明の団体や個人が実施する調査にどれだけの人が協力してくれるかもわからない。

投票率のカウントも同様に、すべての投票所を対象に実施することは出来ないので、どう頑張っても公式発表(こちらは全数調査)の投票率と乖離してしまう。
各地の選挙管理委員会が投票所単位で投票者数を公表してくれるなら答え合わせもできるだろうが、基本的に選挙区単位・自治体単位でまとめられて発表されるので、せいぜい参考にしかならない。

それに撮影作業そのものと人数のカウントも非常に大変だろう。
公職選挙法の定める投票時間午前7時から午後8時まで、のべ13時間の長丁場になる。
カメラの撮影をその場でほったらかしにしておくというのもできなくはないかもしれないが、バッテリー切れやいたずらや撤去など不測の事態に備えようと思うなら、短時間席を外すことは出来ても基本的にカメラと一緒に居続ける必要があるだろう。
また、撮影が何らかの理由で咎められれば、撮影を中止することもありえる。
リチャード氏は「撮影禁止の法的根拠を示すようごり押しすれば撮影は可能」としているが、押し問答の間は撮影がストップする畏れがある。
人数のカウントにおいては13時間の録画を延々と見ることとなる。
この作業は適宜中断できるものとしてもかなりの苦行である。
数え間違いを防ぐために何らかの措置を講じる必要があり、単純に13時間ぶんの労働で済むかはわからない。

メディアが実施する出口調査へ参加

これはかなり難度が低い。
ただ単に公募されている出口調査のアルバイト(あるいは派遣?)に参加すればいいだけだからである。
ただし、普段の勤め先が副業などを禁止していればこれを実施することは出来ない。
独立党の中でもバイトに参加する余裕のある人や仕事のない人がやることになる。

ただ、所詮バイトなので自分が実際に行っている調査の結果そのものしか実態は把握できない可能性が高く、「出口調査全体の結果」を知るのは、マスコミ各紙が発表するものを外部の人間としてみるのとあまり変わりがないように思える。
また、出口調査に実際に参加して不正らしきものは見つけられなかったとしても、「出口調査の集計の段階で工作がなされている」というアドホックな仮説が立てられるだけで、体験した内容の如何にかかわらず不正選挙説は存続するだろう。
結論が変わらないのだから、あまりやる意味はない。

開票作業に参加し、同じ筆跡で書かれている票を撮影しネットで公開する

これは単純に公職選挙法に触れるだろう。
公職選挙法には「投票の秘密保持」が定められており、罰則には「投票の秘密侵害罪」、「投票干渉罪」というものがある。

第52条
何人も、選挙人の投票した被選挙人の氏名又は政党その他の政治団体の名称若しくは略称を陳述する義務はない。

第227条
中央選挙管理会の委員若しくは中央選挙管理会の庶務に従事する総務省の職員、選挙管理委員会の委員若しくは職員、投票管理者、開票管理者、選挙長若しくは選挙分会長、選挙事務に関係のある国若しくは地方公共団体の公務員、立会人(第四十八条第二項の規定により投票を補助すべき者及び第四十九条第三項の規定により投票に関する記載をすべき者を含む。以下同じ。)又は監視者が選挙人の投票した被選挙人の氏名(衆議院比例代表選出議員の選挙にあつては政党その他の政治団体の名称又は略称、参議院比例代表選出議員の選挙にあつては被選挙人の氏名又は政党その他の政治団体の名称若しくは略称)を表示したときは、二年以下の禁錮又は三十万円以下の罰金に処する。その表示した事実が虚偽であるときも、また同様とする。

第228条
投票所(期日前投票所を含む。以下この章において同じ。)又は開票所において正当な理由がなくて選挙人の投票に干渉し又は被選挙人の氏名(衆議院比例代表選出議員の選挙にあつては政党その他の政治団体の名称又は略称、参議院比例代表選出議員の選挙にあつては被選挙人の氏名又は政党その他の政治団体の名称若しくは略称)を認知する方法を行つた者は、一年以下の禁錮又は三十万円以下の罰金に処する。

これらの法律を踏まえると、開票所で投票用紙を撮影して誰の名前が書かれているかを公開するこの計画は、違法行為とみなされるのではないだろうか。

独立党員に潜入された開票所も大変だが、バイトとして雇い入れてしまった開票作業の請負業者も大変だろう。
会社として信用を失う結果になれば、次の選挙で仕事が減ったり、仕事を受けられなかったりするかもしれない(そうなったら損害賠償請求になるだろうか?)。

投票箱や投票箱を運搬するタクシーににアラームや発信器を仕込む

投票箱に何らかの異物を混入するというのも、投票・開票に混乱をもたらすことを考えると法律に触れると考えたほうがいいだろう。

具体的にどの法に触れるかを示すことが出来なくて申し訳ないが、第229条では「(投票箱を)抑留、毀壊若しくは奪取した者は、四年以下の懲役又は禁錮に処する」としている。
異物の混入が上記条文の毀壊等に当たるのか微妙だが、韓国では投票用紙とは別に政策への要望を書いたメモを投票箱に入れる行為が問題となったケースがある(東亜日報『人権・社会団体、政治要求盛り込んだメモを投票箱に入れる方針』)。

それにしても投票箱の投入口などたいして大きくなく(折り曲げた紙を入れるだけなので当たり前だが)、GPSやら発信器やらは物理的に入らないように思える。

ちなみに、リチャード氏のプランでは「投票箱を追跡していた有志がアラーム音に気づき、ネットで映像を大公開。あはは。」(『ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:アラーム時計』)だそうだが、どれだけの地獄耳だとそんなことが可能なんだろうか?

これらの実現可能なものから、不可能あるいは徒労に終わりそうなもの、やれば法律に触れるものまで多数の盗撮グッズの画像と共にアイデアを開陳しているリチャード氏の記事の中でも最も秀逸なのはこの文章だろう。

ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:裏社会が不正暴き対策をとればそれが不正の証拠
不正選挙を暴こうとする様々な手段が行使されると知れば、裏社会は必死に隠ぺいに走ります。投票所、開票所でいままでになかった荷物検査を実施したり。「写真は禁止です」などとわざわざ繰り返す。監視のために裏社会の人員が動員され派遣される。「あら、ご近所の創価信者さんだ。」と目撃証言も多々出てくる。裏社会が動けば、手口も類推できる。
(、『ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:裏社会が不正暴き対策をとればそれが不正の証拠』より)

「不正暴き対策をとればそれが不正の証拠」だそうな。
「終わりがないのが『終わり』。それが『ゴールド・E・レクイエム』」(by ジョルノ・ジョバァーナ)ばりの文章だが、残念ながらリチャード氏にスタンド能力はない。論理性もない。

インターネットのブログで、誰にでも目にすることが出来るかたちで様々な悪事を企み公開していれば、誰かが通報したり警戒されても少しも不思議ではないのに、いったい何を言っているのだろうか?

 

◆殉教者の自己責任論

リチャード氏は無許可のポスター貼りやビラまきを先導している人間として、その違法性を危惧する声に対し威勢の良い態度を見せてきた。

ちなみにRKをひどく恐れる裏社会は、RKには一切働きかけてきません。怖いのでしょうか。何しろ、こんな古いネタ↓がまた表に出たら創価が困りますし。警察から接触があれば面白いことに発展させられるのですが。なんか、つまらないな。
(『不正選挙・TPP詐欺追及』)

おい、警察、なんで私RKのところに「事情聴取」に来ないんだ?電話くらいよこせ。
(『「18時台のテレ朝ニュースで、自民選挙ポスターに『12・16不正選挙』ポスター貼りで逮捕」だそうです』)

世の中が突如動き出した!
国士の捨て身の行動を、間抜けなテレビ朝日が取り上げた!
裏社会、今頃、なんてこったと頭を抱えている筈!
メディアの皆さん、その「不正選挙ポスター」の出所は、リチャード・コシミズです!
インタビューでもなんでも応じちゃいますよ!
080(5462)3210
警察も怖がってないで、事情聴取に来いよ。早くしろ。
(『「安倍総理は嘘つき」ポスターに“貼り紙”で逮捕」:世の中が突如動き出した!』)

まあ、威勢のいいことである。

しかしそんな言葉とは裏腹に、リチャード氏にポスター貼りに関する苦情が来たことを報告した記事においては、つれない態度をとっている。

RKの氏名、電話番号の入ったチラシが「不正に」貼られているので剥がしに来てくれ。貼らないように…
日野市ナントカ自治会の人からまた電話があって話したのですが。

上記2記事によれば、リチャード氏の元に日野市にある自治会からリチャード・コシミズの氏名や連絡先の書かれたポスターが「不正」に貼られているという。
独立党で配布しているポスターにはリチャード氏の名前こそ記載があるが、連絡先は記載がないので独自で制作されたものかもしれない。

後者の記事によれば「不正選挙書籍ポスター」とのことで、書籍の新聞広告をベースに不正選挙説を広めようという動機のもとに作られたものである可能性が高い(新聞広告には独立党事務所の住所と連絡先がのっている)。

この苦情に対してリチャード氏はそっけない態度をとり、「貼った覚えないから、剥がさない。日野市なんていったこともない。」「大人が自己責任でやってることだから。RKの部下でもなんでもない。誰だかもわからない。警察に相談したら?」といった対応をとったとのこと。

独立党支持者による行為に裏社会が頭を抱え、リチャード氏の元には警察やらメディアから連絡が殺到し、それなりの重要人物として扱われる未来を夢想していたのかもしれないが、現実は違った。
日野市の自治会が頭を抱え、リチャード氏に苦情の連絡が来ただけである。

描いていた未来予想図とは違う展開がお気に召さないのか、それとも過去のブログ記事で披露した威勢の良さはポーズだけだったのか、「大人が自己責任でやってることだから」と、突き放してしまった。
「ポスター貼りをやめるよう呼びかけること」も拒否していることから、自分のブログ記事によって違法行為が触発されたという認識をするつもりもないということだろう。

日野市の自治会もかわいそうだが、梯子を外された形になった犯人も悲惨である。
彼もしくは彼女が警察に捕まることになっても、リチャード氏は法的にも道義的にも自らに責任があるとは認めないのだ。
ニュースやあるいは別の形で捕まったという知らせを聞けば、「これで注目される」と大喜びし、犯人には「国士」の名称を記念に贈ってくれるかもしれないが、それ以上のことはしない。
独立党内でしか通用しない称号と引き換えに実施された社会的な自殺行為は、すべて自己責任のもとに行われた事であり、リチャード・コシミズの関知するところではないからである。

 

宗教においては「輪廻転生」「永遠の命」などを約束するものが少なくないが、そのかわりに強く自殺を戒める教義がある。
それはその宗教が提供した世界観を熱心に信じれば信じるほど、「死後がある」ということを信じることとなり、結果として現生の命を軽んじてしまう恐れがあるからである。

ただしカルトや原理主義においてそのセーフティネットは外されている場合がある。

イスラム原理主義組織においては、殉教したものには天国で72人の処女が与えられるという教義を吹き込み、結果として若者たちを自爆テロを含めたテロ行為に勧誘しているという(実は「処女」は誤訳であり、本当は「白い果実」がもらえるだけであるという説もある)。

独立党員がポスター貼り、あるいは選挙妨害行為で社会的に自殺したも同然となった時にリチャード・コシミズが与えてくれるのは「国士」という名誉である。
この名誉は現実社会においては全く認められたものではなく、使えるのはあくまで独立党の中と、“「裏社会」が消滅した後、真の独立を果たした日本”という、いつまで経ってもやって来ない千年王国だけである。


《参考記事》

ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会2:「ネット投票改竄」
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:出口調査
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:新聞投稿
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:マンガ版「不正選挙」を出版したっていいですよ。
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:不正選挙証拠撮影専用超小型カメラ
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:アラーム時計
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:超小型発信機
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:メガネで撮影。誰にもわかりません。w
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:徘徊老人用GPS、4800円
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:新聞折込ちらし
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:裏社会が不正暴き対策をとればそれが不正の証拠
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:新聞社への投稿用URL
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:定点自動撮影ビデオカメラ
ユダヤ裏社会不正選挙対策委員会:車載用ドライブレコーダー

12・16不正選挙漫画

不正選挙・TPP詐欺追及
「18時台のテレ朝ニュースで、自民選挙ポスターに『12・16不正選挙』ポスター貼りで逮捕」だそうです
「安倍総理は嘘つき」ポスターに“貼り紙”で逮捕」:世の中が突如動き出した!

RKの氏名、電話番号の入ったチラシが「不正に」貼られているので剥がしに来てくれ。貼らないように…
日野市ナントカ自治会の人からまた電話があって話したのですが。
(以上richardkoshimizu’s blog より)

公職選挙法(e-Gov より)

人権・社会団体、政治要求盛り込んだメモを投票箱に入れる方針』(東亜日報 より)

第429号法廷 その2

3月22日。

不正選挙裁判の判決が下された。

全ての訴訟において判決は「棄却」。
費用は全額原告の負担である。

どの訴訟においても全選挙区でおこなわれた選挙に対して無効を求めていたが、原告が投票(あるいは出馬)した選挙区での選挙の無効を求める事しか認められていないらしく、すべての判決において「比例代表区○○ブロック/小選挙区xx県第▲区以外の選挙区については却下」(うろ覚え)という「却下」が連発した。

 

◆あきらめムード

とにかくこの判決の日、感じざるをえなかったのは全体的なあきらめムードだろう。

不正選挙で裁判を起こせるという可能性を皆に示した藤島氏は『不正選挙訴訟の移送願い』にて判決の場に現れないと明言している。

不正選挙訴訟については、東京高等裁判所に選挙無効請求事件を提起していたが、次の「訴えの変更及び移送願い」の書面内容のように、行政事件訴訟法での審理に移送するよう申し出た。

これによって、12年衆院選全選挙区における選挙のやり直しに繋げたい。。。

よって、私の判決はありません。あったとしても別に裁判を提起・継続するので3月22日は東京高裁には行きません。

ヨロシクお願いします。

だいぶんブン投げている感じが漂っている。
不正選挙裁判の判決下る。。。国民洗脳選挙の取消訴訟へ移行』の記事によれば、選挙取り消しを求める別の裁判をやるつもりらしいので、不正選挙説とそれに基づく訴訟をあきらめてはいないのかもしれないが、「(行ケ)第7号」については完全に捨ててしまったように思える。

藤島氏が実際原告として判決の場に現れなかったのもそうだが、そのほかの原告の参加も少なかった。
今回 9の訴訟(4,6,7,10,11,12,14,18,25)についてまとめて判決を出すことになったにもかかわらず、出廷した原告はわずか3名だった(地方から訴えを起こしている人もいるので、来ることが難しいというのもあったのだろうが)。

そしてなにより傍聴人が少なかった。

口頭弁論の際に混雑が予想され抽選が予定されていたものの、定員割れをおこしていたことは『第429号法廷』の記事で少しふれたが、今回はそれどころではない少なさで、10時半に予定されていた傍聴券の抽選時間の時点で傍聴人はわずか4人
この時間に間に合わなかったものの、開廷までに傍聴人席にってきた人間が2人追加。

結局たった6人しかいなかったのである(傍聴人席は全部で38人分)。

何という関心の低さ。

みんなこの訴訟はダメだと思っていたのだろう。実際ダメだった。

不正選挙陰謀論支持者たちは、このダメさ加減を「裁判所が権力者の言いなりになっているために棄却された」と解釈する方向なのだろうが、私個人としては「投票用紙に同じような字ばかりだった」というネット上で跋扈していた”証言”や、藤島氏の行っていたアンケートなど、「不正を暴く証拠として使えないものばかり」という印象を持っていたので、棄却は当然の結果だったと思う。

◆藤島氏のアンケートについて

ネット上で出回っていた不正選挙説については『不正選挙諸説』にて書いたので、藤島氏のアンケートのつかえなさについて書いておく。

藤島氏の主張は「マスコミの国民洗脳によって、多くの有権者が当時の電力事情や未来の党の小沢一郎氏に対して誤った認識を植え付けられた状態で投票を行うことになっていた」というものである(訴状には票の集計において不正操作があった旨についても書かれていたが、この件について調査を行ったのかは不明)。

この主張を証明するため藤島氏が行ったのが街頭アンケート調査である。

不正選挙の証拠集めに力を貸してください!』の記事で藤島氏の行ったアンケートが記載されているが設問はたった2つで、以下のとおりである。

【次の問いに丸をつけて答えて下さい。】

(ア)原発が無くなると日本国内の電力はどうなりますか?

・不足する

・不足しない

(イ)小沢一郎さんの「政治と金」の裁判はどうなりましたか?

・有罪

・無罪

このアンケートを「当日投票に行った人」のみを対象に行い、「原発がなくなると電力が不足する and 小沢一郎の裁判は有罪」と回答した人は「マスコミに洗脳されている」とみなすという。

このアンケートの調査の問題点は、マスコミをどの程度利用しているのかをまったく考慮しておらず、正解数のみで判断していることである。

回答者がほとんどマスコミを利用していなかったとしても、不正解を出せば「マスコミに洗脳されている」と判断されることになる。
また、東京で実施した街頭アンケート調査に協力したマッドマン氏が「答えがわからないと回答されたときにはどうすればいいか」と藤島氏に聞いたところ、「どっちでもいいからとにかく答えてもらうように」と指示していた。

つまり投票に行った有権者の中で、選挙当時からアンケート時にかけて、原発や小沢氏についてまったく知識を持ち合わせていなかった人に関しては、確率によって「マスコミに洗脳されている」と判断されてしまうということである。
これらの設問に関する認識があいまいなままで投票に行ったというのであれば、その人物は「マスコミによる洗脳」の影響下にないか、原発と小沢氏の裁判を判断材料にせずに投票を行っていたことになるのだが、強引に運任せで「洗脳/非洗脳」の秤にかけてしまっているのである。

たとえばアンケート時に、どのくらいマスコミを利用しているのかといった「マスコミにどの程度依存しているか」を判断するための設問と、マスコミの洗脳に利用されていると思われる情報に関する複数の設問を用意し、マスコミへの依存が強い人ほど不正解が多く、依存が少ない人ほど正解が多いというデータがとれたなら、藤島氏の主張の補強になるかもしれない。
もちろん見かけ上関係があるように見える「疑似相関」の可能性はもあるので安易に言いきることはできないが、藤島氏の採ったアンケートよりははるかにましである。

 

そしてアンケート調査の結果は『街頭世論調査は成功!今後は全国的展開へ』に記載されている。

問い1. 原発が無くなると電力はどうなりますか?
◎不足する 102 ◎不足しない 69

問い2. 小沢一郎氏の「政治と金」の裁判はどうなりましたか?
◎有罪 44 ◎無罪 129

この結果を受けて藤島氏は「第46回衆院選においては、約60%の有権者の皆さんが、「原発が無くなると電力不足になる。」との錯誤に陥った状態で投票に臨んでいた」と書いている。
小沢氏に関して75%が正解していることはとりあえず無視のようだ。

その後、『マスコミに好き勝手させない。それが究極の参院選挙対策だ!!』の記事においては上記のアンケート結果を元に次のように書いている。

街頭世論調査の結果である不正解率(問1が60%、問2が25%)を用いて、マスコミによる国民洗脳の度合いを単純に計算すれば、次のように現せるだろう。

100×0.6×0.25=15

つまり、私など未来の党候補に対しては、もともと有権者の15%の方々しか投票しない可能性が高いことになる(統計的に考察すれば、このように収斂されると言えるだろう)。

だがこれは明らかに計算結果の解釈を取り違えている。
藤島氏は計算の結果、最高15%の人しか未来の党に投票しないと論じているが、「原発がなくなると電力が不足する(60%)」かつ「小沢一郎の裁判は有罪(25%)」と認識している人はむしろ未来の党には投票しない人である。

藤島氏のアンケート結果と彼の論理に従えば、マスコミに洗脳されている人はたったの15%である。
そして逆にマスコミ洗脳されていない人は「原発がなくても電力は不足しない(40%)」かつ「小沢氏の裁判は無罪(75%)」と認識している人となるので、100×0.4×0.75=30となるので、30%(被洗脳民の2倍)もいることになる。

自分たちが不利な立場に立たされているに決まっているという ひねくれた確信が、ただでさえ無理のあるデータの解釈をさらに誤った方向に導いてしまったのだろう。

 

このアンケート調査が「マスコミが国民を洗脳した証拠」として役に立つと考える論理性のなさ、データの解釈の不適切さ。
訴状の書き方を知っているという点や、裁判について知識がある点から藤島氏は「裁判を提起できる人」ではあると思うのだが、「裁判で戦い抜ける人」であると考えることは難しい。

不正選挙取り消しの裁判を続けて起こしたところで、今回同様「起こしただけ」で終わる公算は高いのではないだろうか。

 


《参考記事》
不正選挙の証拠集めに力を貸してください!
街頭世論調査は成功!今後は全国的展開へ
マスコミに好き勝手させない。それが究極の参院選挙対策だ!!
不正選挙訴訟の移送願い
不正選挙裁判の判決下る。。。国民洗脳選挙の取消訴訟へ移行
街カフェTV / CNMチャンネルズ 脱国民洗脳!! より)