今回の記事は、過去2記事で少しだけ触れた、リチャードコシミズ氏の書籍の広告について紹介。
最初に新聞掲載をにおわせる記事が4月12日の『明日、4月13日のT新聞とC新聞の朝刊の紙面にご注目ください。』であった。
リチャード氏が普段から信頼を寄せているメディアはごく限られており、そこから判断するにT新聞は東京新聞だろうと判断はついたが、広告を出すつもりかどうかについては何とも言えなかった。
新聞広告は安くなく、書籍を出そうとするたびに費用の寄付を募っている独立党の台所事情の厳しさからすると、その費用の出所がわからない。
また、4月という時期に何の広告を出すのか?というのも疑問であった。
すでに『12・16不正選挙』は出版から3か月が経過していて新刊という感じではないし、不正選挙に関する意見広告としては中途半端な時期に感じる。
衆院選からは4か月経過していていかにも話題が遅いし、参院選を意識してのことならば逆に早すぎる。
結局出された広告というのは『12・16不正選挙』の書籍広告であった。
それも東京新聞・中日新聞の2紙にとどまらず、次々と書籍広告が地方紙に掲載されたのである。
◆「著者インタビュー」
そして広告に次いで驚かされたのが、日刊ゲンダイの著者インタビューである。
『日刊ゲンダイさん、RKインタビュー記事を全面掲載いただき大変感謝します。』で紹介された日刊ゲンダイの記事には、1面丸ごとを使って、リチャード氏の書籍が「著者インタビュー」という形で紹介されていた。
正直、この話を目にした時「いくら小沢氏の世間的なイメージが悪かったり、あるいは注目されてないことに不満があっても、この人の本を紹介しちゃダメだろ」と思い、非常に嘆かわしく感じた。
だが、これについては私の誤解だった。
かつてリチャード氏のブログに頻繁にコメントを寄せていて、独立党(あるいはリチャード氏)からの評価もよかったものの、不正選挙説からは敵対するようになってしまった「定額給付金男」氏のブログで、リチャード氏のインタビュー記事が広告の一種であることを指摘する記事が出されていた。
『「記事広告」を取材記事だと偽るリチャードコシミズ氏はジャーナリスト失格どころか詐欺師そのもの』などの記事によると、上部に【特集】と書かれている頁に掲載されているのは正式な記事ではなく、記事に見せかけた広告であるとのこと。
通常の記事ではない為【特集】の文言が印字されているのだという。
この話について正確なところを知りたくなったので、当方でも日刊ゲンダイの広告代理店である創心企画 株式会社に問い合わせてみた。
その結果、【特集】と書かれたページの記事については、記事広告企画であるという回答を得た。
「編集タイアップ記事広告」というのが正式名称らしく、新聞社の記者が広告主のPRしたい内容を取材をもとに記事を作成し、話題作りに役立てるためのものであるという。
つまりかの「著者インタビュー」は、日刊ゲンダイが政治的な立場に共感してリチャード氏にインタビューをして記事を作成したのではなく、広告費を払ってもらったから、ビジネスとしてリチャード氏にインタビューをして記事を作成したのである。
広告であることを見抜けずに、購買意欲を沸かせるどころか日刊ゲンダイに対して不当に不快感を感じてしまったことをここにお詫びしておく。
◆出所不明な広告費
日刊ゲンダイのインタビューの件が誤解であったことは、それはそれで一つの決着ではあるのだが、あの記事が全面広告の一種であると理解するならば、「一連の書籍広告の費用はどうやって捻出しているのか?」という疑問がより深まってくる。
問い合わせの際に創心企画の担当者の方からいただいた資料から判断すると、東京版で1頁すべてを編集タイアップ記事広告にした場合の基本の費用は1,650,000円である。
ただ、現在もこの料金で編集タイアップ記事をだせるかは少々疑問である。
創心企画の広告料金一覧によると、全面広告の料金は東京版のみの場合で基本料金1,785,000円となっており、記者を派遣してインタビューを行い、記事を作成する手間を考えれば、通常の全面広告よりも編集タイアップ記事広告のほうが安くなるとは考えにくい。
「少なくとも1,650,000円」と考えておくにしても、この広告ひとつで独立党の年収を大幅に超えるのではないかと思う。
ましてや出された広告はこれ一つではない。
次項では総費用の推定金額を書かせていただくが、定価で4,000,000円以上が費やされていると見積もっている。
独立党員から徴収する会費が年4,000,000円に達するには、党員が3200人ほど必要になるが、独立党の発行している会員番号は2011年の時点で1353番である(『RK独立党賛助会員資格の更新をお願いします。(2013年3月末まで)』より)。
2012年末までに3200番まで埋めるほどの人が入ったと想像するのには無理があり、会費で賄っているとは思えない(過去に退会者もいることを考えると、実際には3200番より多くの会員番号が発行されてなくてはいけない)。
講演会に参加費を支払って見に来る人間がそれほど多いとも思えないし(参加費は2000円ほどかかるが、会員になれば無料)、不正選挙グッズが爆発的に売れているなら、そのことをリチャード氏が報告しているだろう。
ここで気になるのが「Tさん」という人物である。
5月27-30日の静岡新聞、北海道新聞と北國新聞の紙面にご注目ください。
農業新聞は5月29日から。
また、非常にインパクトのある●●●●●は、6月17、24日に注目。妨害が入らなければ….
まだまだります。もっとすごいのが。
Tさんに感謝。
(『5月27-30日の静岡新聞、北海道新聞と北國新聞の紙面にご注目ください。』より)
6月5日~8日の上毛新聞、熊本日日新聞、新潟日報、愛媛新聞、京都新聞の紙面にご注目ください。
Tさんに感謝。
(『6月5日~8日の上毛新聞、熊本日日新聞、新潟日報、愛媛新聞、京都新聞の紙面にご注目ください。』より)
全国の水産業関係者の皆さん、明日、6月12日の水産経済新聞の紙面にご注目ください。
「燃料高騰にお怒りの方へ!!
TPP問題を含め真の原因はここにあった!
12・16不正選挙」
Tさんに感謝。
(『全国の水産業関係者の皆さん、明日、6月12日の水産経済新聞の紙面にご注目ください。』より)
この記事掲載でさらに衆目が「不正選挙」に集まり、裏社会が呪縛されることを確信しています。記事掲載にご尽力いただいたTさん、心から感謝します。
(『日刊ゲンダイさん、RKインタビュー記事を全面掲載いただき大変感謝します。』より)
書籍宣伝の折衝はすべて有志の方にお任せしており、RKはお膳立ていただいたところに乗るだけです。Tさん、いつもありがとうございます。あなたは救世主です。
(『リチャード・コシミズ氏、日刊ゲンダイで語る』)
一連の広告に関して、リチャード氏がたびたび「Tさん」に対して謝辞を述べているのがわかる。
「救世主」とまでなっている。
単純な推測としては、「Tさん」が書籍広告という形での寄付を申し出たのではないかというものがあげられる。
寄付やその他の方法(生活費や貯金に手を付けたとか、宝くじに当たったとか)で独立党に多額の臨時収入があっただけならば、3ヵ月前に出した本の広告以外にも使い道はありそうだからである。
(書くことがあるならば)次に出す書籍の出版費用やら、不正選挙対策資金(怪しげな盗撮グッズなど)、あるいは今年の9月11日にやりたいと言っていたNYでの講演会のための渡航費や会場のレンタル料など、お金があれば独立党としてやってみたいことは他にも考えられる。
広告以外のお金がかかる様な何かを独立党が実施しているという情報があれば、臨時収入の可能性も捨てがたいのだが、広告しかやってない現状を考えると、やはり使い道を最初から限定した形での寄付を受けたと考えるべきではないかと思う。
◆総広告費用はどのくらいなのか
最後に、現時点までの広告費用の推定金額を示したいと思う。
金額は各紙のHPの広告料金表を参考にしたか、あるいは問合せを行って得た回答に基づいている。
ただ金額はあくまで単発で出した場合の基本料金であって、実際にRK側が支払った額ではない。
広告代理店を通せばこれらの額よりずっと安く済むのではないかと思う。
以下に示す価格はあくまで参考レベルであり、実際にはこれよりもかなり安い金額で済んでいる可能性もあるので、ご注意いただきたい。
掲載日 | 掲載紙 | 広告サイズ | 基本料金 |
4/13 | 東京新聞 | 縦3段 × 横1/8ページ | 177,000 |
4/13 | 中日新聞 | 〃 | 393,000 |
4/20 | 日刊ゲンダイ | 縦2段 × 横1ページ | 420,000 |
4/25 | 福島民報 | 縦2段 × 横1/2ページ | 233,000 |
4/26 | 日刊ゲンダイ(名古屋版) | 縦2段 × 横1ページ | 105,000 |
5/2 | 河北新報 | 縦3段 × 横1/8ページ | 75,000 |
5/12 | 長崎新聞 | 〃 | 37,500 |
5/13 | 中國新聞 | 〃 | 90,000 |
5/15 | 琉球新報 | 〃 | 37,500 |
5/27 | 静岡新聞 | 〃 | 100,000 |
5/29 | 琉球新報 | 〃 | 37,500 |
5/29 | 日本農業新聞 | 〃 | 54,000 |
5/30 | 北海道新聞 | 〃 | 164,500 |
5/30 | 北國新聞 | 〃 | 91,500 |
5/30 | 富山新聞 | 〃 | 91,500 |
6/5 | 新潟日報 | 〃 | 84,000 |
6/6 | 上毛新聞 | 〃 | 53,000 |
6/6 | 熊本日日新聞 | 〃 | 72,000 |
6/7 | 京都新聞 | 〃 | 126,000 |
6/8 | 愛媛新聞 | 〃 | 52,500 |
6/12 | 日刊水産経済新聞 | 縦3段 × 横1/2ページ | 120,000 |
6/17 | 週刊ポスト | 縦全段 × 横1/3ページ | 300,000 |
6/22 | 日刊ゲンダイ | 全面(記事広告企画) | 1,650,000 |
6/24 | 週刊ポスト | 縦全段 × 横1/3ページ | 300,000 |
7/8 | 週刊ポスト | 全面 | 800,000 |
計5,664,500 |
今回の記事作成に当たり、問い合わせに応じてくださった各社の広告担当者の方々にこの場を借りてお礼申し上げます。
※もしこれらの金額に誤りがあったとしても、それは当ブログのミスによるものです。
日刊ゲンダイ4/20分、6/22分の料金はあくまで東京版のみ掲載の場合の額であり、ほかの地方版でも掲載していた場合はさらに料金がかかります。
サイズ・料金が空欄になっているものは現在確認の取れていないものです。
RKブログの記事『津市の「トレモロス看板」設置完了!』によれば、津市に書籍の看板も立てたようである(なんともVow的な雰囲気を醸し出している……)。
この製作費+広告代が上記金額に上乗せされるとなると5,000,000円を超えることになる(とはいえ、新聞広告料金が安く済んでいる可能性があるので、そこまでお金がかかっていないかもしれない)。
ちなみに看板設置予定の場所は、伊勢街道沿い、津市立藤水小学校付近である。
Googlemapのストリートビューの威力を思い知らされた。
【7/13 追記】
4/26日刊ゲンダイ(名古屋版)と、6/6熊本日日新聞、7/8の週刊ポストの広告サイズと料金を追加し、4/20の日刊ゲンダイの広告サイズと料金に関する情報を修正しました。
《参考記事》
『明日、4月13日のT新聞とC新聞の朝刊の紙面にご注目ください。』
『日刊ゲンダイ4月20日号(19日発行)の10頁下段を参照ください。』
『福島の311人工地震ご遺族、被災者の皆さん、4月25日の福島民報の紙面にご注目ください!』
『福島民報さん、「12・16不正選挙」広告の掲載、ありがとうございます。』
『明日、4月26日の日刊ゲンダイの紙面にご注目ください。』
『河北新報さん、広告掲載ありがとうございます。一面掲載です!』
『中国新聞さん、12・16不正選挙書籍広告の掲載、ありがとうございます!』
『長崎新聞さん、12・16不正選挙書籍広告の掲載、ありがとうございました。』
『琉球新報さん、12・16不正選挙書籍広告掲載、ありがとうございました。』
『静岡新聞さん、12・16不正選挙書籍広告を一面に掲載いただき感謝します!』
『北國新聞さん、「12・16不正選挙」書籍広告の一面掲載、ありがとうございました。』
『北海道新聞さん、「12・16不正選挙」書籍広告の掲載、ありがとうございました。』
『日本農業新聞さん、「12・16不正選挙」書籍広告の掲載、誠にありがとうございます。』
『6月5日~8日の上毛新聞、熊本日日新聞、新潟日報、愛媛新聞、京都新聞の紙面にご注目ください。』
『新潟日報さん、「12・16不正選挙」書籍広告の掲載、誠にありがとうございました。』
『熊本日日新聞さん、「12・16不正選挙」書籍広告の一面掲載、ありがとうございました。』
『愛媛新聞さん、12・16不正選挙書籍広告の掲載、ありがとうございます。』
『京都新聞さん、「12・16不正選挙」書籍広告の掲載、ありがとうございました。』
『上毛新聞さん、「12・16不正選挙」書籍広告の掲載、ありがとうございます。』
『全国の水産業関係者の皆さん、明日、6月12日の水産経済新聞の紙面にご注目ください。』
『週刊ポストさん、「12・16不正選挙」書籍広告の掲載、ありがとうございました!』
『日刊ゲンダイさん、RKインタビュー記事を全面掲載いただき大変感謝します。』
『週刊ポストさん、再度の「12・16不正選挙」書籍広告の掲載、ありがとうございました。』
『津市の「トレモロス看板」設置完了!』
(richardkoshimizu’s blogより)
『「記事広告」を取材記事だと偽るリチャードコシミズ氏はジャーナリスト失格どころか詐欺師そのもの』
(一票入魂!『選挙マニア総研』より)
上記「定額給付金男」氏のブログは、不正選挙陰謀論より前のリチャード・コシミズ陰謀論に対し肯定的であり、かつ不正選挙以降リチャード氏が裏社会に取り込まれたとするスタンスで書かれています。
「リチャードコシミズ陰謀論はすべて妄想にすぎない」というスタンスの当ブログとは方向性は異なっていますが、記事広告に関する指摘については日刊ゲンダイに対する問い合わせなどを行ったうえでの主張であり、信用できると判断したため紹介しました。