2012年12月16日の第46回衆議院議員選挙が終了した。
結果は自民党が294議席をとり単独過半数へ。
「政権交代」で与党となっていた民主党は57議席と大きく数を減らし、第三極といわれた維新の会に大きく迫られる(54議席)こととなった。
そんななか、リチャード氏が「近い考えを持つ」と応援した小沢一郎氏属する日本未来の党は、公示前61あった議席が大幅に減って9議席という結果に。
リチャード氏の夢想する日本独立は夢のまた夢となったのである。
もちろんリチャード・コシミズ独立党とそのほか陰謀論者たちはこの突きつけられた現実を真摯に受け止めることはなく、不正選挙を声高に叫んでいる。
不正選挙が実際に行われていたなら、選挙に落ちて失職してしまった当の候補者たちこそ、このことを強く訴えていてもおかしくないのだが、そんな候補者はいるのだろうか?
今回はリチャードコシミズ独立党の「不正選挙」について紹介していきたいと思う。
◆投票日前から訴える不正選挙
前回、2010年の参議院選挙でも今回の選挙でも、リチャード氏の支持する政党の旗色が良くないことは、投票日前からマスコミの世論調査により明らかであった(2010年の選挙については当ブログ「『選挙』を参照のこと)。
もちろんそれが気に食わないリチャード氏は、選挙が実施される前から「不正選挙」、「インチキ選挙」、「ユダヤのいいなり新聞」と熱心に主張していた。
彼の掲げる主な根拠は「世論調査とネットアンケートとの結果の乖離」だが、回答者の偏りやすいネットアンケートより回答者がランダムな世論調査の方がより世間一般を正確に反映できるのは言うまでもないことである(ちなみに朝日新聞の行った世論調査には土日に行われたものもあり、「平日家にいる暇な主婦の意見ばかり反映されている」という主張も成立しない)。
投票日前から「不正選挙」を熱心に訴えているのは負けた時の言い訳の準備しているようにしか見せず、後ろ向きでかなりみっともない姿である。
そんな「言い訳のための努力」はかなり早い時点で行きつくところまで行きついてしまい、投票日の前、不正選挙であると解釈したくなるよな結果が出る前から、「自分たちが不正選挙を訴え続けるたら裏社会はどういう対処をしてくるのか」を語るに至っている。
『不正選挙結果でネット住民が騒ぎ出したら….高高度核爆発によるEMP攻撃』によれば、「不正選挙」を訴える声がネットで強くなってくると、日本中のPCを沈黙させるために核ミサイルが発射され、高高度核爆発によるEMP攻撃がなされるという。
たとえパソコンを黙らせても、べつに「不正選挙」を訴える人が死ぬわけではないので、「不正選挙」の声が再燃するのは時間の問題なのだが、そんなことは気にしないようである。
タイミングがいいのか悪いのか、この記事のアップ後に北朝鮮の衛星発射準備があり、リチャード氏の予見がいくばくか的中しているかのように見えもしたが、結局そんなこともなく無事に衛星は発射されてしまった(ある意味全然無事じゃないんだが)。
この後も様々な妨害工作が語られ、「尖閣武力衝突、朝鮮部落極左ホモ勢力によるオウム事件再現を仕掛けてくるかも」だの、「地震、ミサイル、停電….選挙前に混乱を引き起こすためにやれることはなんでもやってみる….なんでしょうか?」だの、むしろ「言い訳に使えそうな材料は何でもそろえているのではないか?」と邪推したくなるようなありさまであった。
◆投票日当日にそっとつぶやく不正選挙
翻って選挙当日。開票開始後はかなり静かな状態を保ち、『小沢さんは投票箱がすり替えられると知っていて』、『数日中になぜか国民の生活への投票が含まれた投票箱が大量に』、『あからさまな不正選挙。』、『不正選挙:Google詐欺』と、4つの記事を更新するにとどまっている。
1記事あたりの文章量も少なく、マスコミの出口予想にヘコんでしまったのではないかと思うほどであった。
◆開票後に訴える不正選挙
開票の翌日、17日には再び熱を帯びた「不正選挙」を訴える記事を更新しまくっている。
さすが投票日前から訴えてきただけのことはある。
”負けた確率100%”である以上、遠慮がないのだ。
記事更新のペースは非常に早く、また22日に「不正選挙」をテーマにした講演会を開催する予定であるという。
更新される記事のタイトルには「不正選挙」の文字が惜しみなく踊り、「「事前の読み」「先手を打つ」のが私RKの最大の武器です」などとのたまい、投票前から訴えていた「不正選挙」を微塵も防げなかったことすらもはや忘れているのではないかと思えるテンションの高さである。
掲示板を利用して不正選挙の情報収集を呼び掛け、「不正選挙」ロゴのTシャツやポスターを製作して配ることを提案している。
特に「不正選挙Tシャツ」に関しては、自作できない人向けに1枚1500円で販売もするとのこと。
無地の白いシャツは安物であれば1枚500円以下で用意できるし、ロゴをシャツにプリントするためのアイロンペーパー(A4サイズ)は定価通りでも1枚当たり200円。
原価が高くとも合計700円程度と考えると、リチャード氏の手を煩わせることはずいぶんと恐れ多いことであることがわかる。
独立党の影響力が強いのなら、今週末の講演には莫大な人数が訪れ、そのほとんどがステキなTシャツを着ていることだろう。
掲示板における情報収集の進捗は今のところ芳しくないようで、スレッドの伸びはいまいちである。
各自治体の選挙管理委員会の発表した数値を合計して、投票の集計が本当に正しいのか調べるという手間のいる作業が主体になるので、平日の間にそれほど進むことはないのかもしれない。
とはいえ、自治体単位で公式発表された数値を合計するだけなので、苦労した割に「本当に正しい」という結果しか出ないのではないのかという気がする。
もし陰謀組織が実在するなら、自治体発表レベルから数値の不正操作をしていればいいだけの話なのだから、意味がないだろう。
投票日前から不正選挙が行われていると予想しておきながら、開票所などに出向いて不正現場をおさえるといった努力をせずに、選挙後になって「どう証明しよう」と考えている姿は彼らの真剣さを疑いたくなる。
当たり前だが今のところ不正選挙の情報収集は成果を上げていない。
せいぜい第19回参議院選挙(2001年7月実施)の投票者数を今回の衆議院選挙の投票者数と取り違え、「衆議院選挙とと同時に行われた都知事選の投票者数の人数が140万人違う!」などという超弩級の勘違いを晒して面白がられている程度である。
おまけ
リチャード氏の日本独立は露と消えた。
それは彼の理想とする日本が実現しないということになるが、するとすればいったいどんな日本だったのか。
RKブログの記事『「未来の公約:』によれば、リチャード氏の抱く理想の政策はこんな感じである。
- 宗教課税
- 新興宗教団体の原則廃止
- 国賊市中引き回し獄門法
- ユダ金株主排除
- 米国債全額売り払い
- IMF拠出金引き揚げ
- 東アジア経済共同体構想
- エセ右翼破防法適用
- 311人工地震の対米全面謝罪補償要求
- 311共犯者(菅、野田、東電、マグナ等)の極刑
- CIA国外追放・出入り禁止
- 日本版CIAの創設(米CIAの活動監視)
- ホモの国会議員就任禁止
- 議員候補の戸籍調査
- 検察の第三者による全面調査と解体
- 指定弁護士の百叩き
- メディアの世論調査禁止
- 読売産経等のお取り潰し
- 旧読売産経社員の他社再就職禁止ホームレス化奨励
- 在日米軍全面撤退
- 思いやり予算即時撤廃と過去負担分の対米請求
「未来の公約」ってタイトルでこんな記事書いてると、やっぱり未来の党を貶める罠なんじゃないかって気にさせられてしまう。
《参考記事》 ※今回の記事のテーマに関係している記事だけです。選挙期間中のRKブログの記事はもっとたくさんあります。
『国民の生活はネットではダントツの高支持率だけど巷の思考停止B層諸君は自民支持が大半だというのは本当? 』
『不正選挙結果でネット住民が騒ぎ出したら….高高度核爆発によるEMP攻撃』
『米国ユダヤ金融悪魔直営の北朝鮮野蛮人飢餓共和国が、弾道ミサイル発射準備。』
『ポテチン、尖閣、オウム。 』
『「未来の公約: 』
『読売ユダヤ言いなり新聞さん、比例区の候補者名簿、なんで「未来の党」は….. 』
『地震、ミサイル、停電….選挙前に混乱を引き起こすためにやれることはなんでもやってみる….なん』
『小沢さんは投票箱がすり替えられると知っていて』
『数日中になぜか国民の生活への投票が含まれた投票箱が大量に』
『あからさまな不正選挙。』
『不正選挙:Google詐欺』
『「国賊落選掲示板」を利用して、不正選挙情報を集めます。』
『「不正選挙」T-シャツを各自作って下さい。』
『12月22日(土)RK大阪緊急講演会 テーマ:「不正選挙」』
『「不正選挙」T-シャツを販売します。』
『.「不正選挙」を暴くためになにをやったらいいか?あなたのアイデアを!』
『「不正選挙」ポスターです。』
『不正選挙糾弾ポスター: 「印刷して近所の家のポストに投函するのも手だと思います。」』
『この情報、みなさん、再検証してください。』
(以上、richardkoshimizu’s blogより)
笑えてくることですね。不正選挙Tシャツですか。
さすが、在日シナ人だと思いました。
バッジもあります。(http://richardkoshimizu.at.webry.info/201212/article_191.html)
あと今のところ有力な証拠が出てないという点で、わたしはリチャードコシミズ=中国人説を採用していません。
笑えてしまいました。
Tシャツの作り方が、中学生とか高校生の時の体操着に名前のゼッケンを貼り付けた時と同じですね。
票のすり替え、票を燃やしたから焦げたにおいがしたとか。
そもそも、選挙区と比例区の意味を理解してないからか、超面白いこと言い出してますね。
広島の選挙区と比例区の事を具体的に出してますが、これ、カウントの方法がわからないからこんな解釈になるんだと思いました。
要するに、未来の議席を相当なくし、維新が未来分の票を不正操作したとでも言いたいようですね。
票のすり替えは物理的には不可能なんですがね。
同じ筆跡の票があるとか言い出してるし。
そうとう、イタイ人だと思います。
広島の選挙区というのは亀井さんの話でしたっけ。
亀井さんに多くの票が集まったのに、未来の党に票が集まらなかったのなら、それは亀井さんという一人の政治家が「党として」ではなく「人として」選ばれたという解釈が正しいのでしょう。
これは亀井さん個人に人気や実力があるという証です。
小選挙区で未来の党に所属する議員に入れた人がみんな比例区でも未来の党に入れるのが当然、という考え方が誤りだということに気づいてないですねえ。